不倫相手に生ませた子どもに、6000万円の養育費を確実に渡したい 聞く耳を持たない相談者がまくし立てる「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

相談者「子育て詐欺だ!」アドバイザー「そんな詐欺はない」激しい応酬。

» 2019年09月16日 11時10分 公開
[北村ヂンねとらぼ]

 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 配信)先週のハイライト。不倫関係にあった女性との間にできた子どもに対して、これまでに約6000万円の養育費(?)を支払ってきたという相談者。支払った金や、その金で買った土地・建物を確実に自分の子どもに渡るようにしたいと考えているようだが……。


テレフォン人生相談 パーソナリティ:加藤諦三(評論家)、今井通子(作家・登山家)、ドリアン助川(作家・ミュージシャン)、柴田理恵(女優・タレント) イラスト/北村ヂン

 とにかく相談者はドバーッと言いたいことを言いまくる上に、発言がとっちらかっていて、聞き手側がじょじょにいらだっていく。

既婚女性に2人の子どもを生ませたが……

 相談者は59歳の男性。不倫関係にあった女性との間に、20歳の長男、18歳の長女がいる(女性の夫の子として育てているので、長男、長女と呼ぶのが正しいのか分からないが、ひとまず本人がそう呼んでいるので、相談者の遺伝子上の子ども2人をそう表記する)。

 32歳の時に結婚して、33歳で離婚しているのだが、結婚する半年くらい前に別の女性と2カ月間付き合っていたという。

 離婚後、37歳の時にその女性と再会して関係が復活。しかし女性は既婚者となっていた。

 「私が他の女性と結婚したことにより、その女性は直後くらいに結婚しました」

 再会した段階で女性には6歳、5歳、4歳くらいの子どもがいたというが(計算が合わないので年齢は相談者の思い込みだと思われる)、関係が復活したことにより、相談者との間でさらに、2人の子どもをもうけているのだ。

 既婚女性に2人も子どもを生ませるとは……。そして女性の方も、夫以外の男と2人も子どもを作るとは! すごい話になってきた。

 相談者が言うには、遺伝子チェックもしているため、相談者の子どもだということは間違いがないようだが……。

 女性とは、2人目の子どもが生まれた頃までの関係で、その後は年に2回くらい会う程度の付き合いだという。

 「子どもと直接会ったのは、3、4歳くらいまでの3回くらい。長女の方は生まれた直後一度のみです」(これも計算が変なのだが、細かいことは気にしないでおこう)

 相談者は養育費なのか慰謝料なのか、これまでに約6000万円を支払っており、女性は(相談者が主張するには)その6000万円にプラスしてどこからか借金をして、土地と建物を手に入れ、そこに住んでいるのだという。

 そして1年前頃から、その女性と連絡が取れなくなってしまったため、土地・建物や通帳などの財産が、夫や上の3人の子ども(夫との子)ではなく、相談者の子ども2人にキッチリ渡るようにしたいと考えているようだ。

 「たとえば、裁判とかそういうところに持っていってしまうと、お子さん2人が全部を知ることになりますよね?」

 「長男には会って全部の文面を渡してます。(長女も)大体は分かってるだろうと思います」

 さっき、長男とは3、4歳の時に会ったきりだと言っていたはずだが……?

 長男からはこの件に関しての返事はなく、女性との連絡もつかないため、相談者は月に1回くらいのペースで女性の自宅のポストへ書面を投函していたというが、ある時、女性の父親と鉢合わせてしまい激怒され、女性側は現在、警察と弁護士に相談しているという。

 単に養育費の行方うんぬんの話ではなく、この相談者、他にもいろいろとやらかしていそうだ。

 「あまりにもね、問題が沢山あり過ぎてしまって、全部に対して何かものを言うってことがかなり難しい状況なんですが……」

 「女性の手元にあるであろう通帳を受け取ることと、その送った財産が2人の子どもに渡るような手続きを図っておきたいだけです」

 ただ、相談者はこうも言っている。

 「その女性が昔のように心が元通り戻った場合はですね、引き続き、贈与税がかからない範囲のお金を送り続け……」

 要は、いまだに女性への未練があるということなんじゃないだろうか?

 この日のアドバイザーは弁護士の大迫恵美子。ゴチャゴチャとややこしいことを言っている相談者に激辛なアドバイスが炸裂する。

そんな方法はない(苦笑)

 まず指摘したのは、相談者の金で買った(と相談者は主張している)土地、建物を自分の子どもに渡したいと言っているが、そもそもそんな権利は相談者にないということ。

 「(土地建物を買った)資金がアナタから出ているということは、どういう風に?」

 「状況証拠のみですね」

 「どんな証拠ですか?」

 「周囲の人が状況を知れば即分かります」「うちの生活環境と、あと先方の生活環境で。6000万円を超える土地建物を……」

 「『あの人がそんなお金持ってるはずがない』みたいなことは状況証拠でも何でもないですよ!」

 それでも相談者は、自分が振り込んだ金額は通帳に記載されているはずだとか、メールでのやり取りが残っているだとか食い下がる。

 「養育費としてお支払いになってたんでしょ?」「それなのに土地建物が私(の子ども)のものだって言う根拠は何もないと思います」

 「とにかくですね、何らかの方法により、子どもたちがそう考えた場合、そのような状況を整える方策を(中略)伺いたいんです」

 「だから、そんな方法はないっていうことを言ってるんですけどね(苦笑)」

 そもそも、法律上はその2人の子どもも、女性と夫との間の子ということになっている。相談者が口を出す余地はないのだ。

 「遺伝子の話をし出すと別ですけどね!」

 食い下がる!

 「6000万円もお金を受け取っておきながら、そして約束を全部反故にして、裏切り行為に出たっていうことなんです。子育て詐欺、泥棒に当たるんです!」

 「そういう泥棒とか詐欺があるのかどうか知りませんけど……(苦笑)」


テレフォン人生相談 「子育て詐欺、泥棒」激しいことばを畳み掛ける相談者 イラスト/北村ヂン

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」