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» 2019年10月02日 20時00分 公開

小学校の画期的な運動会「体育館でのパブリックビューイングスタイル」にTwitterで称賛 保護者は子どもの学年の番に「優先観覧席」に移動

合理的……!

[福田瑠千代,ねとらぼ]

 ある小学校の運動会で導入された「体育館でのパブリックビューイングスタイル」という、従来の常識にとらわれない施策が称賛を集めています。話題となるきっかけになったのは、保護者の十月のシンデレラ流酸(@ryuricca)さんがTwitterに投稿した運動会の写真。

体育館でパブリックビューイング/画像提供:十月のシンデレラ流酸(@ryuricca)さん

 保護者からすると運動会といえば、炎天下での場所取りや応援といったハードな体験を思い浮かべそうですが、こちらの学校では子どもの出番までの待ち時間を、冷房の効いた体育館内で過ごすことが可能。館内ではスクリーンで中継が行われるので、スクリーン越しに応援しつつ、お子さんの出番が来たら見逃すことなく、校庭に移動できます。画期的な暑さ対策だ……!

 さらに体育館だけでなく、冷房が完備された各教室も開放。教室内のテレビでも校庭の様子が中継され、保護者は余裕を持ってシートを敷きつつ、同じクラスの親同士で親睦を深めながら運動会を楽しめたといいます。また、子どもたちも時間区切りで冷房のある教室で休憩を挟んでいたとのこと。

 保護者は自分の子どもの競技前になると「優先観覧席」へ。学年ごとに色分けされたシールを肩に貼るので、トラブルなくスムーズに最前での観覧が可能だったそうです。

 同校が位置する千葉県流山市は、つくばエクスプレスの開通と連動して一気に街の開発が進んだ地域。児童数も1000人以上と多く、保護者が学年ごとに集まるだけでも十分な数の応援が期待できるため、可能となっている施策なのかもしれません。

グラウンドの脇にはテントで休憩できるスペースも/画像提供:十月のシンデレラ流酸(@ryuricca)さん

 同市の学校教育課担当者に取材したところ、児童数の多い市内の別の小学校でも同様の施策を導入しているとの回答。市では具体的な暑さ対策は学校側に一任しているものの、「今は昔のような我慢大会のような形ではなく、子どもの健康を第一にした方針になっていますよ」と担当者。同市では2016年に小中学校での組体操も廃止。ダンスなどの表現運動を取り入れて、違う形での見応えある内容で好評となっているといいます。

 また、各学校に暑さ指数(WBGT)を計測できる機器「みはりん坊」を配布。温度基準31度※以上の場合は運動しないように指導しているそうです。記録的な猛暑が続いている近年、従来通りの運動会ではいろいろと弊害が出てしまう中で、学校側もいろいろな創意工夫に挑戦しているのですね。

※暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標。単位は気温と同じ摂氏度で示されますが、その値は気温とは異なります。WBGT31度は、気温に換算すると35度程度(参考:環境省 熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?

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