7割以上の男性が「男だから」に生きづらさ 若年層は「人間性」、高年層では「仕事」に影響

長く続いてきた「文化」を変えるのには大きな力が必要

» 2019年11月07日 15時45分 公開
[ねとらぼ]

  Facebookの COO(最高執行責任者)シェリル・サンドバーグが創設した活動団体「Lean In Org」の日本地域代表サークル「Lean In Tokyo(リーンイントウキョウ)」が、「男性が職場や学校、家庭で感じる生きづらさに関する意識調査」を実施、11月6日にその結果を発表しました。

 この調査は、11月19日の「国際男性デー」にあわせて実施したもので、あらゆる年代の309人の男性を対象に行われています。

 「職場や学校、家庭などの場で『男だから』という固定概念やプレッシャーにより、生きづらさや不便さを感じることはありますか?」という質問では、「まったく感じない」と回答した人以外に当たる、78%の男性が生きづらさを感じると回答しました。人によって差はあるものの、男性が固定概念やプレッシャーにより生きづらさを感じていることが分かります。

 また、生きづらさを「頻繁に感じる」と回答した人の割合は、50代で2%、60代で8%と少数であるのに対し、40代以下では20%前後となっており、40代と50代を境に意識に差があることが分かりました。

男性が職場や学校、家庭で感じる生きづらさに関する意識調査 「職場や学校、家庭などの場で『男だから』という固定概念やプレッシャーにより、生きづらさや不便さを感じることはありますか?」
男性が職場や学校、家庭で感じる生きづらさに関する意識調査 年代別の回答

 「どのようなことに対して『生きづらさ』や『不便さ』を感じますか?」という質問では、20代では、「デートで男性がお金を多く負担したり女性をリードすべきという風潮」に次いで、「男性が弱音を吐いたり、悩みを打ち明けることは恥ずかしいという考え」を選択した人が多く、若い年代の方が性格面や振る舞いに関するバイアスに悩む人が多いことが分かりました。

 一方、40代以上では「男性は定年までフルタイムで 正社員で働くべき」、「力仕事や危険な仕事は男の仕事という考え」といった、キャリア・仕事面に関するバイアスが上位に並びました。

男性が職場や学校、家庭で感じる生きづらさに関する意識調査 「どのようなことに対して『生きづらさ』や『不便さ』を感じますか?」

 「あなたが感じる生きづらさを改善・解消するためには何が必要だと思いますか?」という質問では「多様な働き方を尊重する文化の醸成」と回答した人が37%で最も多く、次いで「個性を尊重する文化の醸成」が36%と高い割合でした。

 また、「パートナーとの家事・育児の分担について、世間や職場でのしがらみを気にせず自分らしい生き方が選択できるとしたら、どのような役割分担が理想ですか?」という質問では、過半数の男性が、育休の取得等も含め、家事・育児を男女が均等に分担することが理想だと回答しています。

 こうした性差を無くしていくためには、国や職場の制度改革や周囲からのサポート以上に、文化レベルでの意識改革が必要だと考える男性は多く、実際に男性だけでなく女性からもそうした動きが求められているのではないでしょうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」