適応障害の先生に「明日、授業できる?」 現役中学教員が語る「管理職の能力が低い学校はどう壊れていくのか」(2/3 ページ)
適応障害の診断書を持っていったら「明日、授業できる?」
A:次の4月、新年度になったら英語の教員はまた4人に増員されたものの、管理職はまたおかしな人事決定をしてしまい、妊娠している教員に一学年持たせたそうだ。
当然、その先生は出産が近づくと産休を取得。新人教員のXさんはその埋め合わせとして、また年度途中で担当学年を移るように指示されたという。産休取得の2週間前と時間がないうえに、引き継ぎも何もされていなかったと聞いてる。Xさんはそこで心の限界が来てしまって、病休を取得したって。
―― 産休と病休。残りの英語の先生、2人だけになっちゃった
A:英語の授業は自習続きになってしまったけど、新しい教員は何カ月も見つからなかったらしい。実はその学校、2年間で何人も病休が出ていたそうだから、警戒されてしまったのかもしれない。
Xさんが適応障害の診断書を持っていったら「明日、授業できる?」と聞かれたって。よほど困ってたんだろうね。
「神戸教員いじめ事件」のような教員間のトラブルは珍しくない?
A:とまあ、管理職の能力が低いとこういうことが起こるわけ。
ニュースになった神戸の教員いじめ問題(※)も、管理職がマズい事例の1つだと思ってる。校長が「やられてるやつの気持ちを考えろ。処遇案件だぞ」としっかり言える人だったら、あんな大事にならなかったんじゃないかな。
※神戸の教員いじめ問題:神戸市立東須磨小学校の教諭4人が、後輩である男性教諭にいじめを行っていた問題。「羽交い締めで目にカレーをこすりつけられる」「車内に飲み物をこぼされる」など多岐にわたるハラスメント行為があったという。なお、一部報道では「いじめ」ではなく、「暴行・暴言問題」「教員間暴力」などといった表現が用いられている。
ただ、あの件に関しては、もう1つ“構造的な問題”が気になっていて……。
―― というのは?
A:あの被害者教員はもともと「初任者」としてあの学校に入ってるんだよね。「試用期間の正社員」みたいなものなんだけど、教員の場合は“試用期間”が1年間続く。その間は校長が「この人、教員に向いてないな」と思えばクビにできる。
だから、他の教員に対して反発しにくい。職場の雰囲気を乱すダメなヤツだと思われたら、マズいから。それで我慢していたら、職員室のカーストが一番下になってしまって……というケースだと思う。
―― ああいうレベルの職員間のいじめって、珍しくないの?
当然、日本中の学校のことを知っているわけではないけど、ああいう問題は全国各地で起こっているんじゃないかなあ。俺だってヒドいことをされた経験があるもん。明日必要なプリントのデータがいつの間にか消されていて、困っていたら他の教員から「お前、愛されてるなあ」と言われたり。
加害教員たちはかなり厳しい処分が下りそうな流れだけど、そしたら他の学校にも影響が出るかもね。例えば、懲戒免職になってその処分が前例になったら、けっこうな数の教員のクビが飛ぶかもしれない。
(続く)
※本企画は、現役教員の声をそのまま記事化したものです。実際の労働環境などは自治体、学校などによって異なる可能性があります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
“月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
-
“プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
-
100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
-
「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
-
鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
-
「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開【大谷翔平激動の2024年 「妻の登場」話題呼ぶ】
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
-
日本人ならなぜか読めちゃう“四角形”に脳がバグりそう…… 「なんで読めるん?」と1000万表示
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」