全51話一挙放送直前「ルパパト振り返り座談会」! スーパー戦隊になじみのない人がハマった「ルパパト」の魅力とは?(3/3 ページ)

» 2019年12月30日 19時00分 公開
[小林夏帆ねとらぼ]
前のページへ 1|2|3       

――「ルパパト」が生活の活力にもなったと。最近は「推し」が元気をくれる、ということが話題になったりしますが、まさにそんな感じですね。

ルパパト座談会 座談会参加者の「ルパパト」以外の沼のグッズ。様々なジャンルの愛好者を引き付ける魅力が伺えます

ぽさん:あと、女性キャラクターが強いところも良かったです。こういう男女混合のパーティーものって、女性はヒーラー的な回復系のポジションになることが多いけど、つかさ先輩(明神つかさ、パトレン3号)はずっと勇者だった。そういうところも、すごく元気をもらった。

ちろさん:それがピンク色担当なのもいいですよね。私は小さいころ、「ウルトラマンダイナ」が好きだったんですけど、ダイナにもリョウ(ユミムラ・リョウ)っていう強い先輩の女性キャラクターがいて。ダイナは1997年の作品なのですが、その当時の強い女性像と、つかさ先輩は描き方が変わってきているなと感じています。

 つかさ先輩は、強いけれど実はかわいいものが大好きという話(#4「許されない関係」)があったけど、リョウの場合は、周りが「リョウのくせにそういうのも好きなんだ」とそれを揶揄(やゆ)するんです。ルパパトは、そういうシーンが無かったのが良かった。つかさ先輩とリョウは共通項がすごくあるんだけど、周りの反応や環境によって、受け手のキャラクターの印象ってすごく変わるんだなと思いました。

――いつもクールなつかさ先輩がぬいぐるみ好きなことが分かっても、朝加圭一郎はそのまま受けとめていましたもんね。それは、圭一郎というキャラクターの魅力でもあるけど、やっぱり現代性でもあると。

ぽさん:咲也も圭一郎やつかさ先輩より後輩で、そそっかしいけど、実は射撃が上手いとか。そういう一見ドジなキャラクターがちゃんと活躍する回があって、周りがきちんとサポートしているのが分かるのも良かったですね。国際警察、暖かい職場だよ……。

――社会人だからこそしみるものがありますよね。子どもにはルパンレンジャーの方が人気だったようですが、大人には圧倒的にパトレンジャーが人気でした。

ちろさん:あと、ルパパトは「仲間を信じる」というテーマを直接言ってくるのではなくて、キャラクター同士の関係性を丁寧に描くことで、相手を「信じる」ことを感情として理解させてくれるところもすてきです。

ぽさん:やっぱり脚本が良かったですよね。捨てキャラがいなくて、キャラクター全員が魅力的。その上で、すべてのキャラクターにスポットが当たっている。

――最初は大人で見てる人は結構「朝加圭一郎最高〜!」って感じだったじゃないですか。そこから、追加戦士の高尾ノエルを含め、最終的にみんな好きだなと思わせた脚本の力ってすごいですよね。

ちろさん:魁利くんの成長もすごかった。本人(伊藤あさひさん、放送開始当時18歳)も途中でめちゃめちゃ成長していたし。

ぽさん:ギャングラー(悪役の犯罪者集団)にも感情移入して、そんな回もあるんだーと思ったな。

ちろさん:子ども向けだからギャグ回は絶対笑えないと思ったけど、キツツキとかめっちゃ笑ったし。

――シャケも良かったですよね……!

ちろさんぽさん:シャケーーー!!(笑)

――未視聴の方には全くわからないワードが出てきてしまったので、このあたりで締めようと思います。それでは、これから初めてルパパトを見る方に一言お願いします。

ちろさん:ルパパトは、笑いあり涙ありで、登場人物の成長をじっくり見せてくれる特撮作品であり、人間ドラマです。今からダブルレッドの軌跡を辿れる人が本当にうらやましい……! メインのルパンレンジャーとパトレンジャーだけでなく、敵キャラのギャングラーも魅力的なので、そこにも注目して欲しいですね。あと、「Mr.FULLSWING」も2020年1月7日まで1〜2巻がwebで無料公開されているので、こちらもお正月休みにぜひ読んでみてください(笑)。

ぽさん:最後にどうしても伝えたいので……ルパパト製作陣のみなさま、すてきな作品を届けてくださってありがとうございました! そして、まだルパパトを見ていない皆さん、ルパパトは私のように、幼少期以来、特撮から離れてしまっていた人にこそおすすめしたい作品です。子どもが憧れる、かっこいい正義のヒーロー作品であるのはもちろん、大人の心も揺さぶる丁寧な心理描写が炸裂していますし、ギャグもマジで笑えるので、とにかく! 見てほしいです!!

快盗戦隊ルパンレンジャー VS 警察戦隊パトレンジャー 全51話24時間一挙放送

CS「テレ朝チャンネル1」 2020年1月1日 23時〜

映画「劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー」

2月8日全国公開予定

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/01/news004.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  2. /nl/articles/2501/01/news052.jpg ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  3. /nl/articles/2501/02/news027.jpg 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  4. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  5. /nl/articles/2501/02/news038.jpg 「どういうことなの!?」 ハードオフで13万円で売っていたまさかの“希少品”に反響「すげえ値段ついてるなあ」 
  6. /nl/articles/2501/02/news034.jpg 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. /nl/articles/2501/01/news051.jpg 「衝撃すぎ」 NHK紅白歌合戦に41年ぶり出演のグループ→歌唱シーンに若年層から驚きの声 「てっきり……」
  8. /nl/articles/2412/31/news047.jpg 知らない番号から電話→AIに応対させたら…… 通話相手も驚がくした最新技術に「ほんとこれ便利」「ちょっと可愛くて草」
  9. /nl/articles/2501/01/news001.jpg 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  10. /nl/articles/2501/01/news048.jpg 「見間違いかと思った」 紅白歌合戦「ディズニー企画」で起きた“衝撃シーン”に騒然「笑った」「腹痛い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  2. 大谷翔平、妻・真美子さん妊娠公表→エコー写真に“まさかの勘違い” 「デコピン妊娠?」「どう見てもデコピンで草」
  3. 「すごい漢字!」 YouTuberゆたぼん、運転免許証公開 「本名の漢字」に衝撃の声続々
  4. 「麻央さんにそっくり……」 市川團十郎の11歳息子・勸玄の成長ぶりに驚きの声 「大きくなってる!」「すでに貫禄がある」
  5. チェジュ航空社長、日本語で謝罪 犠牲者は170人以上との報道 公式サイトは通常のオレンジからブラックに
  6. 「スマホ入荷しました」 ハードオフ店舗がお知らせ→まさかの正体に大横転 「草しか生えない」
  7. 母「昔は数十人もの男性の誘いを断った」→娘は信じられなかったが…… 当時の“想像を超える姿”が2800万再生「これは驚いた」【海外】
  8. 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
  9. 「思わず泣きそう」 シャトレーゼの“129円クリスマスケーキ”に衝撃 「すごすぎない!?」「このご時世に……」
  10. 「デコピンを抱き寄せたのはもしかして」 妻・真美子さん第1子妊娠発表で大谷翔平の発言と行動に再注目 「“もう帰る?”は気遣っていたのかも」
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」