平手友梨奈はなぜ渾身の「僕は嫌だ」を披露できたのか 紅白リハーサル取材で見えた欅坂46の謙虚・優しさ・絆第70回NHK紅白歌合戦(2/3 ページ)

» 2020年01月01日 22時30分 公開
[Kikkaねとらぼ]

NHK広報:4回目の出場となります、欅坂46の皆さんです。まずは意気込みをよろしくお願いいたします。

欅坂46メンバー一同よろしくお願いします。

菅井2019年は2期生も加わって、欅坂にとってすごくパワーアップした1年だったかなと思うので、この紅白歌合戦に素晴らしいアーティストさんと出演させていただくことと、応援してくださる皆さんに感謝をこめて精いっぱい集大成を見せたいと思います。

NHK広報:それではご質問どうぞ。

ねとらぼ:まず(今回1回目の「僕は嫌だ」のパートを担当される)田村さんにお伺いさせてください。今回の紅白歌合戦で「不協和音」を披露することについて、作曲を手掛けたバグベアさんから「すごくうれしい」というコメントを頂戴しています。田村さんにとって「不協和音」はどんな楽曲ですか。

田村(少し考えて)欅坂の曲には“僕”っていう主人公がいるんですが、欅の曲の中でも“不協和音の僕”は結構強い意思を持っていて。個人的には私と(不協和音の僕)は真逆な性格なので、はじめはちょっとそこに戸惑いがあったんですけれども、そういう人にも(楽曲の僕と似ていない性格の人にも)うまく届けられるようになればいいなと思っています。

ねとらぼ:「僕は嫌だ」をうまく言えるようになったきっかけなどあれば教えてください。

田村全然うまくないです(笑)。

欅坂46メンバー一同うふふ(笑)。

菅井(小声で)かっこいいよ〜。

田村(小声で)いやいや。

ねとらぼ:メンバーの皆さんから見て田村さんバージョンの「僕は嫌だ」はいかがですか。

菅井かっこいい! ほのちゃんの「僕は嫌だ」なんだなというのがすごく伝わってギャップもあるし、本当に自分のものにしているなと感じます。

記者:「不協和音」は2年前にもやっている曲ですけれども、2回目の方にハプニングもありました。今回あらためて心配があったりはしないですか。大丈夫ですか。

小林やっぱり2年たって、私たちも成長している部分もあると思うので、今回は2年前とはまた違った新しい「不協和音」というか、また強くなった「不協和音」を見せられたらいいなと思います。

記者:2期生の方は初めて紅白に出られるということで良いですよね。松田さん(心境は)いかがですか。

松田(紅白は)誰もが憧れる舞台、ステージだと思います。先輩方の積み重ねがあって私たちもこうやって同じステージに立たせていただけることがすごくうれしいので、皆さんにこの「不協和音」という曲(のメッセージ)がお届けできたらいいなと思います。

記者:今回は(乃木坂46、欅坂46、日向坂46の)三姉妹が同じステージにそろうということになりますが、“真ん中”という立場としてはいかがですか。

菅井乃木坂46さんのおかげで私たちも誕生することができて、本当に尊敬している大先輩ですし、一緒に少しの間活動できた日向坂46のみんなが頑張っている姿とかもそばで感じていて、力をもらっています。“真ん中”という立場から少しでも力になれるように頑張りたいなと思っています。

記者:その中で欅坂としてここは負けない。欅坂のここを見てほしいというところがあれば。

菅井えぇ〜(振り返りながら)ある?(笑)

土生普段バキバキな振り付けが多いので、(坂道合同「シンクロニシティ」は)すごく難しかったんですけれども、“ハモれる”ように練習、頑張りました。

菅井そうだね(笑)、“ハモれる”ように。

欅坂46メンバー一同うふふ。


紅白 紅白歌合戦 NHK 欅坂 不協和音 平手

記者:欅坂46が他の2グループと違う特徴って皆さんの中でありますか。

欅坂46メンバー一同(しばし考えて)。

菅井やっぱり歌詞のメッセージ性の強さは、私たち自身もパワーをもらっている部分があるので、そこをうまくお届けできるようにと。(自分たち自身が)その強さをものにできて、(パフォーマンスを見る皆さんの)力になれたらいいなと思います。

記者:休業しているメンバーの方へはいかがでしょうか。

NHK広報:今回ご質問は楽曲やステージのことに関連してということでお願いいたします。

菅井すみません(頭を下げる)。

ねとらぼ:本番の衣装とかは教えていただけたりしますか。どんな感じの衣装なのか、雰囲気、色など少しでも良いのですが。

菅井エヘヘっ。

理佐(菅井さんと顔を見合わせて)ふふっ。

菅井楽しみにしててください(笑)。

ねとらぼ:そこはまだ秘密なんですね!(笑)

菅井すみません、(本番を見ての)“お楽しみ”でお願いします(笑)。

記者:2019年は東京ドームのコンサートがありましたが、そこで身に付いたものや得たものはありましたか。

菅井夢だったステージに応援して下さる皆さんのおかげで立つことができて、それを経験したからこそ、より団結力も増したと思いますし、(東京ドーム公演は)この2019年の大きな成果なので、(紅白本番では)1期、2期合わせたみんなで出し切りたいと思います。

NHK広報:ではここで囲み取材を終了したいと思います。ありがとうございました。

欅坂46メンバー一同ありがとうございました。

菅井(移動しながら)すみません、衣装のこと。

ねとらぼ:全然大丈夫ですよ、応援してます。この度はおめでとうございました!

欅坂46メンバー一同(頭を下げて移動しながら)ありがとうございました!


12月30日:リハーサル

 本番を翌日に控えた12月30日には、後半ブロックに出演するアーティストを中心に通しリハーサルが行われました。Official髭男dismに続いて登場する欅坂46は、ピアノなどの機材が搬出されるまで、舞台上手横で集合しており客席まで数メートルという近距離でスタンバイ。この日は前日の囲み取材で“秘密”としていた深紅の不協和音制服深紅に濃紺の差し色が入ったソックス赤いローファーという衣装で登場し、スタッフのGOが出ると素早い動きで全員がファーストポジションに入りました。


紅白 紅白歌合戦 NHK 欅坂 不協和音 平手 衣装が本当に最高。靴下の差し色にも要注目……!

 リハーサルでは2年前にコラボパフォーマンスを披露した総合司会の内村光良さんから「2年ぶりに『不協和音』が帰ってきました!」「しっかり見届けたいと思います」という紹介があり、カウントがスタートしましたが、技術トラブルの影響でうまく音楽が流れず仕切り直しに。


紅白 紅白歌合戦 NHK 欅坂 不協和音 平手 レーザービームをこぶしで打ち抜く平手さん

 しかしメンバーに動じる様子はなく、そのままの姿勢で落ち着いて待機していました。特に床に伏せた状態でスタンバイしている平手さんは、守屋さんの左ももに頭を預けてから微動だにせず、集中した様子。しばしして紅組司会の綾瀬はるかさんから「欅坂46で『不協和音』」と2度目の曲紹介があると今度は無事にイントロが流れ始めました。本番さながらのスモークやレーザービームなど特効が使用される中、冒頭の見どころ、平手さんのこぶしの突き出しに加え、田村さんによる1回目の「僕は嫌だ」も力強く決まりました。

 この日はリハーサルであり、午後からは別の年末音楽番組の出演も控えていたため、7割程度の力でダンスと歌唱の確認を行っていたメンバーたちですが、1日目でもっとも時間を割いていた「あぁ調和だけじゃ危険だ」の倒れこみの部分に入ると次第にエンジンがかかってきた様子。特に2期生メンバーは大きく体を使ってダンスしており、報道陣からは「(森田さんに対して)あの子は小柄なのが目立たないほど良く踊れている」といった声も聞かれました。


紅白 紅白歌合戦 NHK 欅坂 不協和音 平手 倒れこみのシーン

紅白 紅白歌合戦 NHK 欅坂 不協和音 平手 躍動する2期生メンバー

 そんな2期生達を引っ張る1期生たちも平手さんが放つ2度目の「僕は嫌だ」から大きく躍動。普段はおっとりした印象の上村莉菜さんと長沢菜々香さんがロングヘアを振り乱しながらしっかり腕を開いてジャンプすれば、キャプテンの菅井さん、副キャプテンの守屋さんが鬼気迫る表情でステップを刻み、理佐さんは激しく体を揺さぶっても軸が全くブレない体幹の強さを見せつけました。

 最後は終盤最大の見どころ、メンバー全員で作り上げる“逆三角フォーメーション”にて田村さんが不敵な笑みを浮かべながらポジションに向かって前進。全員でポーズをバッチリと決めて約15分のリハーサルを終えました。


紅白 紅白歌合戦 NHK 欅坂 不協和音 平手 不敵な笑みを浮かべる田村さん

12月31日:第70回NHK紅白歌合戦本番(以下画像はリハーサル及び囲み取材のもの)

 ネットメディア向けには一般的に公開されない紅白歌合戦本番。筆者をはじめ、ねとらぼ編集部はお茶の間で本番の成功を祈っていました。そしてやってきた後半戦4組目、欅坂46「不協和音」。

 MVの映像が流れる中、内村さんによる「欅坂46の“神曲”、不協和音」のナレーションから始まったVTRでは「第68回NHK紅白歌合戦」での“コラボ不協和音”が流れ、倒れそうになりながらも必死に踊り続けるメンバーの映像が映し出されました。

 あれから2年ぶりにテレビで、それも生放送で披露される「不協和音」を前に、会場の内村さんは「もう1回聞けるとは思わなかったし、でももう1回やると決めた彼女たちの気概をすごく感じました」と力強くコメント。応援に来た広瀬すずさんと共に「見届けたいと思います。楽しみにしています」とエールを送りました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」