海水をろ過しまくって包丁を作る → にがりの主成分がセメントになって、フライパンより固い包丁が完成:圧倒的不審者の工房
ああ海水から包丁作れそう……っていつ思いつくんだ。
視界に入るもの全てを包丁に変えてしまうと言っても過言ではないYouTuber・圧倒的不審者の極み!さんが、海水から包丁を作りました。この技術を応用すれば、人糞からも包丁が作れるそうです。
事の始まりは、「人糞から包丁を作ってほしい」という視聴者からのメール。昔のイヌイットは人糞でナイフを作っていたという話があり、最近、ある人類学者が人糞を凍らせてナイフを作ったが、強度が十分でなく、人糞を使ったナイフは作れないと結論づけたというのです。これに反論してほしいというのが依頼の趣旨でした。
ところが、圧倒的不審者の極み!さんは人糞が苦手なため「人糞からでも恐らく強度が出せるであろうレシピ」で海水から包丁が作れることを証明しました。同じ素材を使えば土や糞から包丁が作れるそうです。作りたくはないでしょうけど……。
まずは、圧倒的な数の道具を駆使して、海水を包丁にするまでの様子を紹介しましょう。
海水から塩化マグネシウムを作る
まず、海水から塩化マグネシウムを取り出します。塩化マグネシウムはにがりの主成分の1つです。海水を煮詰めてろ過すると、ろ液(ろ過された液)には塩化マグネシウムが含まれます。残った固形物は塩になります。
貝殻から水酸化マグネシウムを作る
濃度10%以上の食塩水と海水を混ぜた液を作っておきます。さらに、海岸で拾った貝殻を、電子レンジで使える焼成器具で焼いて生石灰にします。食塩水と生石灰から、水酸化マグネシウムを作ります。
塩化マグネシウムと水酸化マグネシウムでセメントに
塩化マグネシウムと水酸化マグネシウムを混ぜて乾かすと白い塊になりますが、それではまるで硬度が足りません。そこで、水酸化マグネシウムを焼成し酸化マグネシウムにします。酸化マグネシウムと塩化マグネシウムを混ぜて乾かせば、フライパンより固い素材が完成します。
削って、研いで包丁に
固い素材ができました。あとは包丁の形に切り、削って、研いで包丁にしていくだけです。何種類ものヤスリや砥石を使い包丁にしていきます。
キュウリを試し切りしてみます。もちろん、キレイに輪切りにすることができました。海水包丁の完成です!
冒頭で解説した“人糞から作る包丁”ですが、今回の動画では酸化マグネシウム・塩化マグネシウムと人糞の代用として土を共に混ぜることでれんがを製作。このれんがを素材にすれば包丁を作ることもできそうです。それにしても、まさか海水まで包丁にしてしまうなんて……。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
(高橋ホイコ)
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もはや動画のタイトルが理解不能になりつつある……。
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