「あなたは香川県民ですか?」→60分で強制終了 バカゲー「マッチョGoGoGo」がホントに“香川対応”するブラックジョーク

たぶんネット・ゲーム依存症対策につながらないオチもキレてる。

» 2020年03月25日 19時00分 公開
[ねとらぼ]

 2020年4月1日は、世界的にはエイプリルフール。そして、香川県では「ネット・ゲーム依存症対策条例」が施行される日。同日に向けて、スマホゲーム「マッチョGoGoGo」にウソみたいなホントの機能「KAGAWA LIMIT」が実装予定です。ゲームを起動すると「あなたは香川県民ですか?」という質問が現れ、Yesと答えると「KAGAWAモード」が起動。通算起動時間が1時間に達すると強制終了されます。

追記:アップデート情報

  • iOS版Android版ともにアップデート。「KAGAWAモード」が使えるようになっています


 ネット・ゲーム依存症対策条例は、前文によると香川県内の子どもの「ネット・ゲーム依存症」対策などを目的とした条例。子どものゲームプレイは「平日60分まで」といった“時間制限”(※)をはじめとした内容が全国的な議論を呼ぶなか、3月18日に可決されました(関連記事)。

パブリックコメントの反対意見を受けた「ご意見等に対する考え方」によれば、このような“時間制限”は「家庭におけるルールづくりの『基準』と規定していた」もの。家庭での話し合い、ルール作りなどに重点を置くとしており、「こうした考え方を明確にするため」に「基準→目安」など一部文言の修正が行われました

 またもう1つ、素案の段階から批判の的となっていたのが同条例第11条。ゲームメーカーなどに対して「(香川)県民のネット・ゲーム依存症の予防等に配慮」「県民のネット・ゲーム依存症対策に協力」するよう求める内容になっており、ネット上では「県外の事業者にまで影響が及ぶ」「法的/技術的/コスト的に考えて問題があるのではないか」など懸念の声があがっていました。

 こういった背景から“ゲームメーカーら事業者側の対応案”としてブラックジョークのように語られるようになったのが、「利用前にユーザーに対して『あなたは香川県民ですか?』と聞く → 香川県民だったら60分経過した時点で強制終了する」というもの。そして、このアイデアをそのまま実装したものが「マッチョGoGoGo」の、香川県民だけ「1日60分」で強制終了されてしまう「KAGAWAモード」です。


1日の通算起動時間が1時間を経過すると強制終了

 開発元であるクアッドアローに話を伺ったところ、同社は「『どんなことでも過剰にのめり込んだら害がある』という意味ではゲームにも害はありますね。しかし議員が“おれ頑張ったアピール”するために作ったとしか思えないザルみたいな条例では何も解決しないでしょう。もっと議論を深める問題提起をするために今回のモードを実装して世に問うてみました」とコメント。

 KAGAWAモードには「休日のプレイ時間上限は90分が目安とされているが、それに対応できない」「香川県内の子どもだけでなく、大人にまで制限がかかる」といった問題点もあるのですが、ネット・ゲーム依存症対策条例に対するパブリックコメントでも「(同条例は)県民全員にネット・ゲームの時間制限を行うよう求めているように見える」という指摘があり、むしろ同条例に対する戸惑いをストレートに反映したシステムになっている、といえるかもしれません。

 より本質的な問題を指摘するなら、そもそも「マッチョGoGoGo」はスマホゲームによく見られる“放置ゲー”であり、「マッチョにさせたい筋トレを選ぶ → たまに筋肥大の具合を確認する」というのが基本的なプレイだということ。サクッと遊べるタイトルのため、1日60分のプレイ時間制限があってもゲームの楽しみを奪われることはなさそう。

 もっと言うと、同作は筋肉が無限に大きくなっていく仕様になっており、同じ筋トレを続けてしまうと身体の一部だけムキムキになり、いびつなマッチョに仕上がってしまう“バカゲー”。何だったらうっかり放置し過ぎたくらいの方がシュールな絵面を見られますし、ネット・ゲーム依存症対策条例を受けて実装されたKAGAWAモードが、ネット・ゲーム依存症対策につながる可能性も低そう。……というか、「スキマ時間でポチポチ遊べるおバカなゲームに、おバカな要素が増えただけ」なんじゃないかこれ。


非常に分かりやすいゲームなので詳しい説明は控えますが……


要はこんな感じのゲームです

 クアッドアローによれば、KAGAWAモードはエイプリフール企画ではなく「当面はそのまま」搭載し続ける考え。「次のバージョンアップの機会になくなるかもしれませんが、そもそも次のバージョンアップの予定がありません」とのことです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/17/news023.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  2. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  3. /nl/articles/2404/17/news136.jpg もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
  4. /nl/articles/2404/17/news111.jpg 「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
  5. /nl/articles/2404/16/news185.jpg 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  6. /nl/articles/2404/17/news029.jpg 「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
  7. /nl/articles/2404/17/news117.jpg 「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
  8. /nl/articles/2404/17/news025.jpg 築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
  9. /nl/articles/2404/15/news081.jpg 【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
  10. /nl/articles/2211/26/news054.jpg 辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」