新型コロナウイルスと戦う医療従事者に支援を――民間企業や個人店の支援表明まとめ ホテル宿泊やタピオカドリンク

民間企業や個人店が医療従事者を対象に支援する流れが出ています。

[ねとらぼ]

　COVID-19（新型コロナウイルスによる感染症）の感染予防のため、全国的にテレワークの推奨や外出自粛要請が続いています。そんな状況下で、さらに緊迫した状態にある医療従事者を支援する企業や店舗が出てきています。現在サービス提供している企業、店舗をまとめました。【2020年4月5日現在】

民間企業による応援

宿泊支援半額サービス「APAホテル」

　アパホテル公式サイト・公式アプリ「アパ直」からの予約時に「医療従事者応援半額クーポン」を利用することが条件。4月3日から6月30日までの期間限定で、チェックイン時に医療従事者だと分かるもの（社員証、名刺など）の提示が必要となります。

サラダで応援「CRISP SALAD WORKS」

　3月25日よりどこよりも早く医療従事者への支援に乗り出したカスタムサラダ専門店クリスプ・サラダワークスは6日間で2296個のサラダを提供しました。しかし、忙しくて店舗でピックアップすることもできない人や外出を懸念する人を考慮し、現在は次のフェーズとして病院への配達提供などへサービス転換をしています。noteにて意見や希望を募っています。

サラダを提供

タピオカドリンク無料「comma tea」

　ティーカンパニーの運営するコンマティーでは4月2日〜4月16日まで全国の「comma tea」および「comma TOGO」（仙台パルコ店、静岡パルコ店を除く）にて期間中1人2回までテイクアウトドリンクを提供しています。対象者は医療従事者、病院勤務者（医師・看護師・事務職員・清掃スタッフなど）で、購入時に医療従事者とわかるIDなどの提示が条件となっています。

タピオカドリンク

「LALINE」ハンドクリーム

　イスラエル発のボディコスメやライフスタイル雑貨ブランドのLaline（ラリン）ではハンドクリームの無償提供を実施しています。4月1日〜30日まで全国27店舗へ、来店時に医療従事者であることを証明するIDを提示することでハンドクリーム30グラムがもらえます。対象は医師、看護師、事務職員など、病院関係者も含まれるようです。日々の業務で何十回も行う手洗い、消毒であれがちな手を保湿してサポートしてくれるうれしいサービスですね。

※1人1点まで、品切れの可能性あり。

ハンドクリーム

クリームで保湿「STEAM CREAM」

　缶詰めの保湿クリームで有名なSTEAM CREAM（スチームクリーム）は医療・介護従事者向けに保湿クリームの郵送提供を実施しています。公式サイトからの申請制で4月30日まで受け付けています。

高保湿クリーム

アウトドアグッズ割引「5.11Tactical」

　アメリカ発祥のアウトドアグッズブランド5.11Tacticalは自衛隊、警察、海上保安庁、消防、救急、医療関係者へ特別割引を3月11日より実施しています。割引率は店頭にて確認となります。幅広い職種へ対応しています。

個人店のサービス

　全国展開している企業だけでなく、個人店においても医療従事者への支援を実施している店舗があります。Twitterにて表明しているサービス（関東中心）を紹介します。

ドリンクテイクアウト無料「CHILL LABO TOKYO」

　吉祥寺の日本酒バーでは全ての医療従事者へテイクアウトドリンクが1杯無料で提供されます。ノンアルコールドリンクには各種お茶、コーヒー、ノンアルレモンサワーなど、アルコールドリンクは日本酒、ハイボール、レモンサワー等から選ぶことができます。夜の外出を自粛している今こそ、テイクアウトはうれしいサービス。

マッサージ「キープバランス駒場」

　横浜市瀬谷区のアロママッサージ店「キープバランス駒場」では20分無料の特別メニューを提供しています。

タピオカドリンクなど10%off「台湾OH茶」

　大田区蒲田にあるドリンクスタンドでは医療関係者（医師、看護師、薬剤師、薬局関係者）は社員証提示や制服姿で10%offにて商品購入可能です。台湾出身の店主がタピオカドリンクやルーロー飯や鳥排などのローカルフードを提供しています。6月末までと期間も長め！

　海外ではこういった医療従事者へのサービスが拡大しており、大手飲食店が無料提供を行うケースも見られるようになっています。アメリカでは月曜日にクリスピー・クリーム・ドーナツなどが無料提供。また、スターバックスコーヒーも5月3日までコーヒーを提供しています。民泊大手のAirbnbでは新型コロナ対策に従事する世界10万人の医療従事者に宿泊先を無料提供しています（日本は対象外）。

　最前線で戦わざるを得ない状況にもかかわらず、心無い言葉や態度に傷ついたというSNS投稿をみかけます。そんな中、こうした企業や個人店の支援は医療従事者にとって活力と励みとなっていることでしょう。