【マジで方言じゃないと思ってた】共通語にはうまく置き換えられない北海道の助動詞「〜さる」(1/2 ページ)
「押ささるには押ささるの、書かさるには書かさるの独特なニュアンスがあって」
え、この言葉通じないんですか!?―― そんな体験談を日本各地の方に聞く読者募集企画「マジで方言じゃないと思ってた」。今回は北海道の方から、共通語ではうまく説明できない助動詞「〜さる」のお話を伺いました。
北海道の「〜さる」
生まれも育ちも北海道で、26年間住んでいます。「〜さる」は共通語だと思っていましたね。「押ささる」「書かさる」のように使います。
―― どんな意味なんです?
「自分の意思とは反して押してしまった、書いてしまった」という感じに近くて、相手に通じないときは「間違えて押しちゃった」「書いちゃった」という風に伝えることが多いです!
ただ、押ささるには押ささるの、書かさるには書かさるの独特なニュアンスがあって、うまく共通語に置き換えられない方言だと思います。
編集部注:本当に共通語で説明できないのか調べてみましたが……
「とはいえ、方言を紹介する記事だし、何とか共通語で説明する方法はないものか」と、ねとらぼ編集部員(群馬県出身)が言語学系の論文を調べてみたのですが……すいません、確かにかなり難しそうでした。
例えば、助動詞「〜さる」には「自発」「可能」といった意味があるとされ、共通語の「〜れる」「〜られる」と比較されていることもあるのですが、両者の適用範囲などが一致しておらず、そのまま置き換えるだけではうまく理解できないもよう。また、「逆使役」などと呼ばれる特殊な用法もあり、仮に説明できたとしても、それこそ論文のような長さになってしまいそうです。
ちなみ、北海道の「〜さる」と類似の方言は青森県、静岡県などでも使われているそうなので、人によってはわざわざ共通語に“翻訳”しなくても、自分の使っている方言を介して直感的に理解できるかもしれません。
主な参考文献
- 北海道方言における"V-(r)asar-"構文の意味に関する記述的研究 : 認知文法からのアプローチ(言語科学論集/関根雅晴氏)
- 北海道方言-rasar構文の表す捉え方 : 認知文法の視点から(東京大学言語学論集/氏家啓吾氏)
- 青森県津軽方言における「(ラ)サル」形式について(東京外国語大学記述言語学論集/前田賢輝氏)
本企画では取材させていただける読者の体験談を常時募集しています
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた