宇都宮駅「きぶなカレー(イエローキーマ)」(800円)〜駅弁食べて疫病退散! 宇都宮市民必食の新作カレー駅弁!!
ふたを開けると、湯気とスパイシーな香りと一緒に大きな「きぶな」の形をしたターメリックライスが登場。本格的なカレーで一気にテンションが高まります。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
栃木県の県庁所在地・宇都宮と日光を結ぶJR日光線。
宇都宮〜日光間は、各駅に停まる普通列車で概ね45分です。
日中の一部普通列車は、観光向けにリニューアルされた「いろは」で運行中。
「いろは」は、日光の「いろは坂」と「物事のいろは」をかけたというネーミングです。
2つドアの落ち着いた車内には、4人用と2人用のボックスシートが並びます。
さて、宇都宮には、「きぶな伝説」というものがあります。
昔、天然痘が流行したとき、田川で釣れた黄色い鮒を病気の人に食べさせたところ、すっかり治癒したという伝説で、宇都宮では「きぶな」が、病気除けのシンボルとなっています。
栃木の“アマビエ”とも呼ぶべき、この「きぶな」にちなんだ宇都宮駅弁「松廼家」の新作、「きぶなカレー」が4月27日、緊急発売されました!
(参考)栃木県教育委員会ホームページほか
「きぶなカレー」(800円)は4種類。
イエローキーマ、レッドキーマ、グリーンキーマの3つの味に、プレミアムブラックシーフード(900円)が加わり、宇都宮駅で数量限定、日替わりローテーションで販売されています。
「松廼家」によると、発案から商品化までは、何と1週間という驚きのスピード!!
掛け紙の「きぶな」の絵は、学校が休校中の社員の方のお子さんが描いたそうです。
【おしながき】
- ターメリックライス
- イエローカレーソース ココナッツミルク 豚肉 玉ねぎ 人参 ナンプラー
- ゆで卵
- 赤パプリカ
- ヤングコーン
- オクラ
- 発芽にんにく
加熱式容器の紐を引き抜いて、蒸気で温められること約8分。
ふたを開けると、湯気とスパイシーな香りと一緒に、大きな「きぶな」の形をしたターメリックライスが登場して、本格的なカレーを前に一気にテンションが高まります。
すっかり宇都宮駅弁の定番となった「岩下の新生姜」が刻まれて入っていることもあって、食べ進めていくだけで、どんどん汗が出てきて、瞬く間に体ポカポカ、これは美味しい!!
イエローでも十分な辛さですが、より辛さを追求するならレッドかも!?
栄養価が高いとされる発芽にんにくも入っており、巣ごもり生活に元気を注入!
宇都宮では昨年(2019年)から「カレー駅弁」を製造・販売していたとはいえ、この機敏な新作駅弁の開発は、さすが駅弁135年・発祥の地にふさわしいと感銘を受けました。
宇都宮ゆかりの「きぶな」駅弁、いまは特に宇都宮市民の皆さんは必食です!
今回は、ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」の取材に対し、「松廼家」さんから、特別にお送りいただきましたが、基本的には宇都宮駅及び、栃木県内の配送となります。
この時期、新緑がまぶしい日光ですが、いまは都道府県を越えた移動は自粛のとき。
東京23区在住なら、多摩川、荒川、江戸川を越えることなく、再び自由に行動できるようになった折には、ぜひ宇都宮へ足を運んで、駅弁で疫病退散といきたいものです!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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