ニュース
» 2020年08月01日 09時00分 公開

田舎育ちが振り返る「村社会の3つの特徴」描く漫画に共感と驚きの声 プライバシーのなさ、よそ者はよそ者など (1/2)

田舎あるあるから、重い話まで。

[宮原れい,ねとらぼ]

 「これは、私が知っている村社会です」――福岡県のある田舎で生まれ育った作者が「村社会の3つの特徴」を振り返る漫画が、Twitterで共感や驚きなどさまざまな反響を呼んでいます。特に3つ目は重い話だ……。


村社会 3つの特徴 漫画 プライバシー 人間関係 よそ者 重い 作者が感じる村社会の3つの特徴をわかりやすくまとめています


 投稿したのは、漫画家・イラストレーターの新月ゆき(@Shingetsu_yuki)さん。現在は東京都在住で、Twitterとnoteでエッセイ漫画やイラストと文章による体験レポなどを公開しています。

 まず村社会の特徴の1つ目として挙げているのは、プライバシーが筒抜けな点。特に仲が良いわけではないひとの家でさえも、リアルタイムな情報(例えば勤めている会社や彼氏・彼女の有無、夫婦ゲンカの理由など)を「知ってて当然」と話す母親に、「私のこともよその家で話題になっちょうんやろか?」とゾクリとした体験を描いています。


村社会 3つの特徴 漫画 プライバシー 人間関係 よそ者 重い コメントでも多くの「あるある」の声が寄せられた特徴です

 特徴2つ目は、土地・先祖代々の人間関係があること。例えば初めて会う人でも、「苗字」だけで本家の住所や家族構成が分かってしまうということがあります。

 新月さんの場合、病院などの名前を呼ばれる場所で知らない人から話しかけられ、「どこどこ(本家の住所)の?」「もしかして○○さん(父親の名前)の娘さんね?」と聞かれ、最終的に「あーゆきさんねー」と言われたことがあるそうです。ちなみにその人は新月さんの父親の家の知り合いでした。


村社会 3つの特徴 漫画 プライバシー 人間関係 よそ者 重い 自分の知らない人が自分の家を知っていて、自分も人の家を知っている

 そういった血や土地で人がつながっている村社会の“あたりまえ”の中で、新月さんはある日の出来事で、村には2種類の人間がいることに気がつきます。その出来事とは、母親が、外から引っ越してきた30代の夫婦のことを、監視するような怖い目で見ていたこと。トラブルはないものの、村から得る情報が少ない「得体の知れない者」として恐らく警戒していたのであろう母親の姿は印象的です。


村社会 3つの特徴 漫画 プライバシー 人間関係 よそ者 重い 外から来た夫婦を怖い目で見つめる母親の姿

 最後の特徴3つ目は、よそ者はよそ者。そして上記の2種類の人間とは、「村の人」か「よそ者」か。漫画では、新月さん自身も引っ越してきた夫婦のことを“新しい人”と潜在的に意識していたことが描かれ、その“よそ者”がいつ村の人になるのかという疑問について、「……たぶん死んでから」ではないかと想像する、重い話になるのでした。亡くなった2人の子どもが村に住み続けて、ようやく村の人になる――これはあくまで1つの考えですが、それだけ“よそ者はよそ者”という空気を、その村社会で生まれ育った作者が感じているのが分かるお話でした。


村社会 3つの特徴 漫画 プライバシー 人間関係 よそ者 重い なかなかに重い話です……

 コメントでは、3つ目の特徴に「強い衝撃を受けました…!」といった声から、「地元がまさにこんな感じ」「田舎に住んでるからわかる」などの共感の声が寄せられ話題に。その後、新月さんは「10〜20代の頃は、(他人との)この距離感が息苦しかった」とツイートしつつ、一方で「助け合い精神が強い」といった村社会の別の特徴を挙げ、「村の誰かが困った時は、周囲の人間が助けようと動きます」と、村の人々の温かい面についても触れています。



       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2011/29/news029.jpg 漫画版「幼女戦記」作者が職業を隠し漫画教室に通う話が喜劇 先生「あなたはKADOKAWAに向いてそう」
  2. /nl/articles/2011/28/news042.jpg 「ぺりかんになりたい」「キングコブラを飼育してほしい」 無茶ぶり質問にガチ回答する「イングランドの丘」の飼育員さんが話題に
  3. /nl/articles/2011/29/news007.jpg 鍵を閉めずに出かけて帰ってきたらナイフを持った友人が…… 施錠の大事さが分かる漫画に鳥肌が立つ
  4. /nl/articles/2011/28/news034.jpg もし「鬼滅映画キャラが実は全員俳優だったら」を描いた撮影現場漫画にほっこり 「好きな世界観」「優しい世界」と話題に
  5. /nl/articles/2011/29/news005.jpg 「リアル岩合さん」「すごいニャンコがあらわれた!」 ファインダーをのぞく子猫カメラマンに才能があふれている
  6. /nl/articles/2011/28/news003.jpg 「そこにいないはずの弟の呼び声」「体をまたがれる感覚」……怪奇現象に見舞われた漫画家の体験談漫画にぞっとする
  7. /nl/articles/2011/29/news009.jpg 視力を与える代わり、10年後に命をもらう―― 悪魔と契約した盲目の少女、暖かくも切ない結末に涙
  8. /nl/articles/2011/29/news038.jpg 『クッキングパパ』塩盛りサラミを酒で流し込む“内臓破壊飲み”回話題に → 公式が即座に無料公開
  9. /nl/articles/1907/22/news088.jpg 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  10. /nl/articles/2011/29/news002.jpg ゾンビになったおじいちゃん(享年22歳)が孫のためにがんばる 笑えてホロリとくるコメディ漫画がステキ