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» 2020年08月17日 18時55分 公開

「猛暑でエアコン付けたら窓が割れた」 ガラスの“熱割れ”はなぜ起こる? 気を付けたい点は? ガラスメーカーに話を聞いた (1/2)

単に「外気と内気の温度差」が原因というわけではないようです。

[ねとらぼ]

 うだるような暑い日が続く8月。エアコンの効いた屋内で涼んでいたくなりますが、“冷房によるハプニング”がTwitterを騒がせています。それは「ガラスの熱割れ」35度の猛暑日に室温を18度まで下げた所、窓ガラスに大きなヒビが入ってしまったと述べる画像付きツイートが注目を集めました。

 20日ごろまで暑い日が続くと予想され、熱中症対策のためにも屋内を涼しく保ちたいところですが、過度な冷房はガラスの破損につながってしまうのでしょうか? ガラスメーカーのAGCによれば、「熱割れ」の原因はそう単純ではなく、屋内外の気温差程度でガラスが割れる可能性は低いといいます。

 それでは、一体どのようなメカニズムで熱割れは発生してしまうのでしょうか? 考えうる要因や注意すべき点を同社に聞きました。




 AGCによれば、ガラスは決して熱に弱い素材ではなく、急激に温度が変化した程度で割れる可能性は低いとのこと。エアコンにより屋内外の気温差が大きくなったとしても、それだけで熱割れが起こるとは考えにくいのです。

 ではなぜガラスは割れたのか。夏の「熱割れ」の原因として多いのは「局所的に冷たくなったり、熱くなったりといったガラス内での温度差が発生するケース」だといいます。


「ガラスも含めたほとんどの物質は温まると膨張し、冷やされると収縮する性質を持ちますから、局所的に熱い部分、あるいは冷たい部分が生まれると、ガラスの内部で『縮まろうとする力』と『引っ張ろうとする力』の反発が起こり、破損につながる可能性があります」


 例えばTwitterで話題を呼んだ画像では、窓のすぐ近くにエアコンの室外機が設置されており、室外機から排気された熱風がガラスの一部分だけを温め続けていた可能性があります。あるいは、窓の正面にエアコンが取り付けられており、冷たい風が直接ガラスに当たっていたのかもしれません。

 また、熱割れのハプニングは夏よりも冬の方が比較的発生しやすいとのこと。ガラスが外気で冷たくなっている中、窓に当たる日光の一部が木や雲の影で遮られ、被照射部だけが温まることで割れてしまうケースがあるそうです。

 ガラスの種類によっても割れにくさが異なり、熱や紫外線を吸収してくれるタイプのガラスや、網入りのガラスは熱割れに対する強度が比較的低くなりやすいといいます。

 とはいえ前述したように、夏場にエアコンを使っただけでガラスが割れるケースはまれとのこと。もし熱割れが発生した場合は、ガラス周辺の環境を確認してみましょう。室外機や照明、排熱が必要な家電製品など、ガラスに熱を与えかねない物が窓の近くにある場合は注意した方がよさそうです。

取材協力:AGC


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