NHK「批判は認識している」 戦時下を実況する「ひろしまタイムライン」が原典にない“朝鮮人”投稿で物議(1/2 ページ)
「75年前、戦時中の中学生がTwitterをしていたら?」という企画。
NHK広島によるTwitter企画「ひろしまタイムライン」が物議を醸しています。
「ひろしまタイムライン」は、75年前の広島で書かれた実在の日記をもとに、「もし戦時中〜終戦直後の市民がTwitterをしていたら」という仮定でツイートを発信するアカウント。しかし、日記に存在しない朝鮮半島出身者とのエピソードを“朝鮮人”という言葉で投稿したことで「差別を助長するのではないか?」「監修は入っているのだろうか?」と疑問の声が上がっています。
75年前の広島を生きた3人の実在人物をモデルに、当時のリアルな出来事や心情をつづる「ひろしまタイムライン」。批判を浴びたのは、そのうちの1人である中学生の「シュン(@nhk_1945shun)」による投稿です。
6月16日の投稿では「朝鮮人の奴らは『この戦争はすぐに終わるヨ』『日本は負けるヨ』と平気で言い放つ。思わずかっとなり、怒りに任せて言い返そうとしたが、多勢に無勢。しかも相手が朝鮮人では返す言葉が見つからない。奥歯を噛みしめた。」と、“朝鮮人”という用語を用いて、朝鮮半島出身者とのあつれきを描いています。
しかし、公開された「日記の原文」にこうした記述は存在せず、「創作ではないのか?」「どのような意図で投稿したのか?」と疑問視する声が上がりました。なお、ツイートの一部は高校生を集めてワークショップ形式で作られていることが明かされています。
また8月20日には、「俺たちは戦勝国民だ!敗戦国は出て行け!」と暴力的な言動を取る“朝鮮人”の行動を投稿。一方で、当時の日本で朝鮮半島出身者が受けていた差別に関する言及はなく、「たとえ史実を描く目的だとしても注釈が欲しかった」と批判を浴びています。
物議を醸している「ひろしまタイムライン」ですが、広島に原爆が投下された8月6日の“実況ツイート”や、終戦を受けての生々しいつぶやきなど、当時の中学生の心情をリアルに描く試みは高い評価を得ています。
本件について、NHK広島に投稿の背景や意図を尋ねたところ、すでに同社も批判を認識しており「現在、社内で対応を検討中」としています。
追記(2020年8月21日20時45分)
NHKは今回の問題について、「ひろしまタイムライン」のサイト上で見解を発表しました。それによると、一連のツイートは実在する人物の日記や手記、また本人や関係者への取材に基づいて発信しており、問題となった「シュン」の8月20日・6月16日の投稿も、モデルになった男性の手記と、インタビューで使用されていた実際の表現にならったものだったとしています。
追記(2020年8月24日21時55分)
NHKは、今回の問題について「戦争の時代に中学1年生が見聞きしたことを、十分な説明なしに発信することで、現代の視聴者のみなさまがどのように受け止めるかについての配慮が不十分だった」として、謝罪文をサイト上に掲載しました。今後は必要に応じて注釈をつける、出典を明らかにするなどの対応を行い、配慮に欠けた表現や誤解が生じることがないように努めるそうです。
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