【犬】もう一度見直そう! この時期に気をつけたい“部屋の中に潜む危険”

「知ってる/知らない」で心構えが大きく変わります。

» 2020年09月13日 14時00分 公開
[ペット手帳]
Mashable

ペット手帳

 猛暑の夏でした。日中は冷房の効いた室内で、快適に過ごす時間が増えます。しかし、一見すると安全な家の中で、意外な危険が隠されていました。今回はわんちゃんのお部屋の中の安全対策について、もう一度見直してみましょう。

危険その1 転倒・転落の危険〜実際にあった事例〜

ペット手帳

 最初に見直したいのが転倒・転落事故です。リビングでくつろぐ飼い主さんに寄り添うために、ソファの上に登ろうとして転落した、という経験のある人は意外と多いのではないでしょうか。ソファに乗るための台や、ソファそのものが滑りやすい皮革素材の場合は、カバーなどを掛けて、わんちゃんが登りやすくして、事故を防ぎましょう。

 元気なわんちゃんはお部屋の中を走りまわるのが大好きです。つるつる滑るフローリングは、人間に例えると、いつも滑るスケートリンクの上で生活するようなもの。滑らないように常に関節に力が入るため、関節を痛める原因となります。

 また、走った振動で、床の上に重ねていた本や段ボールが倒れてケガをしないよう、走る場所には倒壊するような物を置かないようにしましょう。

ペット手帳

 ケージの隙間から前脚を出していたわんちゃんが、前脚を強く挟まれて骨折してしまったケースもあります。また、ケージに脚が引っ掛かったまま、無理やり引っ張ってケガをする事故も多いので、出す前にはちょっとだけチェックしてあげましょう。

 わんちゃんを膝にのせて、おいしいお茶やコーヒーをいただくのは至福の時ですが、ポットからお湯を注ごうとした飼い主さんに飛びついて、熱湯がかかってしまった事故も起きています。熱湯を扱う時は、十分注意してあげてくださいね。

 その他、わんちゃん大好きな子どもが無理やり抱っこして重さに耐えられず落としてしまう事故もありました。犬と遊ばせる時は無理やり抱き上げたり、強くひっぱらないよう、見守ってあげましょう。同時に、わんちゃんは命ある大切な家族で、遊び道具ではないことを、子どもたちにきちんと教えてあげる機会にできたら良いですね。


危険その2 誤飲・誤食の危険

ペット手帳

 室内の事故では、誤飲・誤食事故が目立ちます。特に夏に多いのは、保冷剤を誤食する事故です。やわらかく、肉のようなかみ心地で甘さを感じる保冷材には、エチレングリコールという大変危険な化学物質を含んでいます。

 エチレングリコールの中毒による事故で命を落とすわんちゃんは、少なくありません。できればわんちゃんのいる場所では危険な保冷剤を使わないこと。冷凍庫に保管して、遊ばせないようにしてください。人間用の薬は薬そのものも危険ですが、薬が入っている包装材を食べる事故もありました。うっかり置いたままにしておかないよう、薬の保管には特に注意しましょう。

 わんちゃんにとっては危険な「人間の食べ物」はたくさんあります。代表的で良く知られているのがタマネギ、チョコレート、キシリトールなど。他にも油っぽい肉やポテトチップスなど、脂質を多くに含む食材を一度に大量に食べると、急性膵炎の原因となります。命の危険を伴うため、基本的に「人の食べ物は与えない」方が安全です。

 おいしいお肉の味や匂いが付いた包装材をゴミ箱からあさって食べてしまったわんちゃんもいました。しっかり蓋が閉まり、倒しても中身がこぼれないゴミ容器に見直しましょう。ゴミ関連で、床に落ちた糸くずや、飼主さんの髪の毛をなめてしまい、腸閉塞となったわんちゃんもいました。小まめな掃除は、わんちゃんの安全確保にもつながります。

危険その3 withコロナで出てきた新しい危険

ペット手帳

 コロナ禍で家にいる時間が増え、今までよりもお家の中での事故が増えています。例えば、いつも家にいない子どもたちなど飼い主さんが、食べ物や飲み物を部屋に放置して、わんちゃんに誤飲・誤食させてしまう事故です。

 また、マスクの手作りで裁縫道具を誤食したケースもありました。布にしるしをつける縫製用のプラスチックへらを齧って遊んでいるうちに飲み込んでしまったのです。関連して糸くずを大量に飲み込んでしまったわんちゃんもいました。

 アルコール除菌スプレーが原因で昏睡状態になったケースもあります。犬は人と異なり、アルコールを体内で分解できません。致死量は1キロ当たり5mg程度ですが、これ以下でも、昏睡状態になった事例が紹介されています。スプレーを直接吹き付けたり、大量に使った部屋にはわんちゃんを入れないようにしましょう。

 除菌関連では、次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いにも注意しましょう。マスク除菌に使う機会が増えていますが、わんちゃんが近づかない工夫を。誤飲を防ぐのはもちろんのこと、液体に触れただけで皮膚炎になる場合もあります。

 こうして見回すと、身近なところに危険が潜んでいました。部屋の中で熱中症になるわんちゃんもいて、上記のことはもちろん「お部屋だから100%安全」と過信するのは危険です。猛暑の夏、家の中の危険カ所を少し見直して安心・安全・快適なペットライフを


ペット手帳

© stepdays Inc.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」