アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」座談会 “Wヒロイン”潘めぐみ&鈴木毬花、黒柳トシマサ監督と3ショットトーク

両思いな潘さんと鈴木さんが尊い。

» 2020年09月18日 18時00分 公開
[こた, 岩本新之助, 宮澤諒ねとらぼ]

 漫画家・咲坂伊織さんの人気コミックを原作としたアニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(以下、ふりふら)が9月18日、劇場公開日を迎えました。

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬

 「ストロボ・エッジ」「アオハライド」に続く、「咲坂伊織 青春三部作」の最終章となる今作。アニメーション制作を担当するのは、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEシリーズ」「ソードアート・オンライン」シリーズなど数々の傑作を生みだしてきたA-1 Pictures。監督はアニメ映画「舟を編む」で原作の良さを丁寧な演出で描いた黒柳トシマサさんが務めます。

 キャラクターに命を吹き込むのは、島崎信長さん(山本理央役)、斉藤壮馬さん(乾和臣役)、潘めぐみさん(山本朱里役)といった実力と人気を兼ね備えた声優たち。Wヒロインの一人である市原由奈役は、オーディションで満場一致で選ばれ、今回がメインキャラ初抜てきとなる、新人声優の鈴木毬花さんが演じます。

※島崎さんの崎はたつさき

 ねとらぼエンタでは、Wヒロインを演じた潘さんと鈴木さん、黒柳監督による座談会をセッティング。映画公開への思いや、収録時のエピソード、まるで本物の由奈のようだったという鈴木さんの魅力にも迫った内容となっています。座談会の様子は動画でも公開しているので、あわせてご覧ください。

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬 左から黒柳トシマサ監督、鈴木毬花さん、潘めぐみさん

―― もともとの公開日は5月29日でしたが、新型コロナの影響で延期を余儀なくされました。待ちに待った劇場公開ですが、今のお気持ちを聞かせてください。

 皆さんに見ていただける日が来ることを本当に待ち望んでいたので感無量です。もともとの公開日は新生活が始まってちょっとたったくらいの時期でしたけど、作品の中には四季折々描かれていて、いつ見ていただいても感じてもらえるものがあるんじゃないかと思っています。

鈴木 公開日が決まって、すごくワクワクしながらも不安も織り混ざった不思議な気持ちでいっぱいです。こういう時期だからこそ、前に進もうとしている皆の姿を見て元気がもらえると思います。

黒柳 こういった状況下ですけど、ちゃんと映画館で見てもらえることがすごくうれしいです。公開に向けて動いてくれたスタッフの皆さんにまず感謝を。今は、この映画を楽しみに待っていただいた皆さんにようやくお届けできるうれしさと、どういう風に見られちゃうんだろうっていうドキドキが入り交じった、そんな思いです。

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬 潘さん演じる朱里と斉藤さん演じる和臣

―― お互いの演じられたキャラクターについて印象を聞かせてください。

 毬花ちゃんに会った瞬間に、由奈がそこにいるって思いませんでした?

黒柳 思いました。

 声を聞いても由奈だし、スタジオに入って「おはようございます!」って言ったその姿がもう由奈そのもので。毬花ちゃん以外考えられないというか、すごく彼女に重なるものがたくさんあったので。なんて言うんでしょう、由奈の印象は「毬花ちゃん」です。

鈴木 原作を読んだときは、私が由奈っぽい性格だから、なんか朱里ちゃんがすごく大人っぽく見えていた部分があったんですけど、話が進んでいくにつれて、かわいいなって思う一面もたくさんあったり。

 朱里ちゃんと由奈だったらどっちかっていうと朱里ちゃんがお姉ちゃんっていう感じがして。今もそういう関係なので、私も朱里ちゃんは潘さんっていう感じですね。

 両思いだー!

鈴木 ありがとうございます!

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬 潘めぐみさん

―― 監督から見てお2人の演技はいかがでしたか?

黒柳 本人を前に話しづらいですね(笑)。まず鈴木さんについて。今回は多くの方からオーディションテープをいただいていましたが、鈴木さんの声を聞いた瞬間に「あ、由奈がいた」と思ったんです。

 私は、(声優としての)経験のあるなしではなく、そもそもの持っている声色をすごく大事にしています。オーディションテープにおける鈴木さんのどこか頼りなさと言いますか、声の良さと同時に初々しさのようなものが由奈とすごく合致していました。そうしたら、他の皆も同じように思っていたみたいで。

 潘さんは、実は潘さんがデビューしたての頃の声を聞いているんですよ。

 そうですね。ご一緒させていただいております。

黒柳 朱里は本当に複雑な心情を抱えている子ですから、そういう人物を表現していくとなると経験だとかいろいろなものが大事になってくる。潘さんのこれまでの出演作を見てきているので、「ここは潘さんだ」と決まりました。

 恐縮です。やっぱり縁があってこうやってご一緒させていただいているんだなということを、今すごく実感しました。

―― 鈴木さんにとっては市原由奈が初のメインキャラになるわけですが、収録はいかがでしたか?

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬 鈴木毬花さん

鈴木 これまでほとんど現場に参加したことがなくて、マイクの前で掛け合いするのも初めてに近かったので、とにかく緊張しました。でも潘さんたちが、私が失敗しても「大丈夫」って声をかけてくれたり、その場の空気がちょっと沈んでも盛り上げてくださったりして、すごくうれしかったですし安心して収録できました。

 現場が不思議と毬花ちゃんに対して「頑張れ!」と応援する空気になっていましたね。どうしたら毬花ちゃんが気持ちよくこの場でお芝居できるかなと。そういう思いで周りが自然と動いていました。

 なんかそれって出会いたての由奈に近くて、「この子放っておけないな、私がちょっと声をかけてあげようかな」とか、理央であれば顔を上げてあげるだとか、和臣であれば肩をぽんぽんしてあげるだとか、そういう空気が毬花ちゃんが真ん中にいることでできたと思っていて。

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬 島崎さん演じる理央と鈴木さん演じる由奈

 「ふりふら」の世界でもまず初めに由奈のもとに皆が助けに寄ってきましたけど、結局は由奈が一番皆を引っ張っていく原動力になっている。現場でもあの感覚に近いものを感じて、マイク前に立ってくじけずに頑張っている彼女を見て、私も感じるものがありました。掛け合っていて隣にいてもすごく刺激を受けるんですよね。朱里の「由奈、かっこいいな」っていうセリフも、すごく素直に出てきました。

鈴木 うれしいです。隣にいてくださって本当に心強かったです。

 アフレコ前に連絡先を交換していたんです。こういう取材があるときもよろしくねって。たぶん毬花ちゃんからは送りづらいだろうしこちちから送っていたんですけど、一度自分から送ってきてくれたことがあったんです。そういう変化もすごくうれしかったですね。

黒柳 アフレコの現場も最初はぎこちない感じだったんですけど、お兄ちゃんお姉ちゃんに囲まれている鈴木さんという感じになっていって、本当に作品の内容にリンクしていましたね。編集ブースの方も、ずっと「頑張れー、頑張れー」って雰囲気になっていました。

 不思議と応援したくなる。こういう魅力って誰にでもあるものじゃないなって、すごく感じますね。

黒柳 実際、回を重ねるごとに本当に良くなっていきましたし。

鈴木 ありがとうございます。

 (島崎)信長さんと話していても「毬花ちゃんの由奈だったから出たものがある」っておっしゃっていましたし、そういう力をすごく感じますね。皆もそう思っていたと思います。

―― 映画公開を待っているファンの皆さんへメッセージをお願いします。

黒柳 今、自分ができる精いっぱいをスタッフの皆と作りあげた作品なので、ぜひ映画館で楽しんでいただけたらと思います。

鈴木 この作品を見て、私も由奈みたいに「変わりたい」と思えたので、見てくださった皆さんもちょっとでも踏み出してみようと思ってくださったらうれしいです。

 作品が完成したときに試写会で初めて劇場で見させていただいたんですけど、こういう世の中だからこそたくさんの人に見ていただきたいと思いました。

 今って会いたいときに会えない世の中じゃないですか。だからこそ、家族や友人といった、周りの大切な人たちの尊さやありがたみをより強く感じられました。ぜひ劇場に足を運んで、そういった思いを体験してみてください。よろしくお願いします。

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬

プレゼントキャンペーン(こちらの企画は終了しました)

 ねとらぼエンタの公式YouTubeをチャンネル登録&公式Twitterをフォローし、プレゼント企画を告知するツイートをRTしてくださった方の中から抽選で各1名に、潘めぐみさん、鈴木毬花さんのサイン入りチェキをプレゼントします。2人への応援メッセージをリプライすると当選確率がアップ!

応募期間

<第1弾>9月18日〜9月25日正午:潘めぐみさん(こちらは終了しています)

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬

<第2弾>9月25日〜10月2日正午:鈴木毬花さん(こちらは終了しています)

思い、思われ、ふり、ふられ ふりふら アニメ 咲坂伊織 潘めぐみ 鈴木毬花 島崎信長 斉藤壮馬

キャンペーン応募方法

(1)ねとらぼエンタ公式Twitterアカウント(@itm_nlabenta)をフォロー

(2)ねとらぼエンタのYouTubeをチャンネル登録

(3)告知ツイートをRTで応募完了

※当選の際には、登録チャンネルを確認させていただくため、ご自身のYouTubeチャンネルのURLが必要となります。あらかじめご了承ください。

注意事項

  • 当選者には編集部よりDMにてご連絡いたします。DMが解放されていない場合には当選無効となりますのでご注意ください
  • いただいた個人情報はプレゼントの発送のみに使用し、送付後は速やかに処分します
  • ご応募完了時点で、アイティメディアのプライバシーポリシーへご同意いただいたものと致します。応募前に必ずご確認ください

(C) 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会

(C) 咲坂伊緒/集英社

関連キーワード

アニメ | 映画 | オーディション | 声優 | 漫画


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/17/news077.jpg “この子はきっと中型犬サイズ”と思っていたら……たった半年後とんでもない姿に 「笑わせてもらいました」
  2. /nl/articles/2502/16/news087.jpg 「さすがに無神経な内容」 “暴言受けた”伊藤友里が降板発表→岡田紗佳の直後の投稿に批判の声 Mリーガーも反応
  3. /nl/articles/2502/17/news125.jpg 2020年から脳出血で療養中の俳優、近影にファン感動 「だんだんと顔が……」「大集合してる!」
  4. /nl/articles/2502/16/news086.jpg 年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
  5. /nl/articles/2502/11/news012.jpg 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  6. /nl/articles/2502/17/news034.jpg 自然発火する危険な合金を液体窒素に入れたら…… 衝撃のラストが1600万再生 「狂ってる」【海外】
  7. /nl/articles/2502/17/news061.jpg ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  8. /nl/articles/2502/16/news009.jpg 「これすごい」 飛行機のエコノミークラスに搭乗→“まさかの機内食”に思わず二度見 投稿者に話を聞いた
  9. /nl/articles/2502/16/news028.jpg 山奥にあるゴミだらけの“ボロボロ廃墟”→2年間コツコツ片付けたら…… まさかの激変ぶりが50万再生「いやぁ〜すごい」
  10. /nl/articles/2502/16/news088.jpg 16歳で結婚&出産  今日好き“しゅんまや”が約5年で離婚発表に衝撃の声続々 「信じられない……」「子どもは大丈夫?」
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  2. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  3. 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
  4. リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
  5. 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
  6. “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
  7. 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  8. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
  9. ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
  10. 【今日の計算】「7−2×0+9」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議