【限界徹夜の体験談】小学生時代から夏休みシーズンは1カ月間寝ないことも→発達障害かと思ったら“うつ病”だったというお話(1/2 ページ)

【番外編】「徹夜している人」というより「眠れない人」のお話。

» 2020年11月17日 18時00分 公開
[ねとらぼ]

 「徹夜はやめとけ」「寝たほうが良い」とよく言われますが、なぜなのか。それを考えるために、ねとらぼ読者から「限界まで徹夜でしてアカンことになった体験談」を聞いてみようという連載企画。今回は番外編として「夏になると夜眠れなくなり、1カ月間寝ないで過ごすこともあった」という方のお話を伺いました。

 ちなみに、ご本人でも「学校が夏休みだから昼夜逆転しているだけ」と思っていた時期があるそうなので、同じ状態を不眠ではなく“生活サイクルが乱れて、徹夜を繰り返している”と捉えている人もいるかも……?

6月から睡眠時間が短くなり、7月下旬には完全に不眠状態に



 私は普段、深夜0時から寝て、6〜7時ごろに起床。だいたい6時間くらい眠っているのですが、夏になると夜眠れなくなります。

 6月ごろになると睡眠時間が5時間くらいに短くなり、そこから3時間、2時間……とさらに減っていき、7月下旬には完全に不眠に。9月上旬から2時間、3時間……と睡眠時間が戻っていきます。

―― 不眠のピークがちょうど学校の夏休みシーズンと重なっていますね。

 小学4、5年生ごろからこんな感じで、中学生くらいまでは1カ月間不眠でも大丈夫でしたね。高校あたりから、夏休み後半には睡眠不足でボロボロになるようになりました。

 それでも学生のころは、夏休みのおかげで「今なら眠れる!」と思ったタイミングで寝ることができたんですが(といっても2時間くらい)、社会人になるとそうもいかず。夏になると睡眠不足から判断力が低下して普段しないミスを連発したり、遅刻を繰り返したり。今はある程度、時間の自由が効く仕事をしています。

―― なぜ夏になると眠れなくなるでしょうか?

 自分でも10年以上謎だったのですが、去年、発達障害の検査を受けるために精神科に行き、思い当たる症状として「夏になると夜眠れない」と話したら「夏季うつ病」と診断されました。

 夏季うつ病には不眠のほか、食欲不振、だるさなどの症状があるそうなのですが、夏バテによく似ていて気付かれないことが多いそうです。

※編集部注:夏季うつ病は「季節性うつ病」「季節性感情障害」などと呼ばれる精神疾患の一種。夏になると周期的に発症するのが特徴。ちなみに「冬季うつ病」というのもあります。

―― 個人差もあるかと思いますが、夏季うつ病というのはどんな感じでしょうか?

 中学生のとき、うつ病一歩手前までいったことがあり、そのときは体中に鉛をくくりつけられて一歩歩くだけですさまじいエネルギーを使うような感じでした。それに比べると、夏季うつ病の憂うつさは何倍も楽。貧血で、常に頭がフワフワしている状態が続いているような感じです。

 眠れない状態は「ず〜〜〜っとスイッチが入ってる感じ」というのが一番近いと思います。部屋の電気を付けたら、自分で切るまでずっと付いたままじゃないですか。あんな感じで電源が入りっぱなし、みたいな状態なんです。仕方なくずっと起きてゲームしたり、漫画や小説を読んだりしています。

―― 確かに「昼夜逆転」「まともに寝ないでゲームや漫画」「頭がフワフワ」となると、“長い休みで生活サイクルが乱れて体調が崩れている人”のようにも聞こえるような。

 睡眠のための対策は夏季うつ病と診断されるまで全くしたことがなかったのですが、現在は夏場、エアコンをつけるようになりました。

 冷房の効き過ぎはあまり良くないらしいんですけど、それまで「まるまる1カ月眠れない!」という状態だったところから、週1回2時間くらいは眠れるようになりました。それでも、眠れない日は眠れないんですが。

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

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