【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】クソゲーと呼ぶ前に説明書を読んでほしい「レリクス 暗黒要塞」(1/2 ページ)

ロード時間の長さも有名ですが、現在は改善された移植版も配信されているもよう。

» 2020年12月31日 21時00分 公開
[ねとらぼ]

 年末企画「自分の好きなゲームが世間ではクソゲーと言われている人インタビュー」。今回は、1987年に登場した「レリクス 暗黒要塞」(ファミリーコンピュータディスクシステム)のRTA走者さんにお話を伺いました。ちなみに、本企画の別記事(ソード・オブ・ソダン)と同じ方。

企画:好きなゲームが世間のクソゲー

「これはクソゲー」「あれはクソゲー」と世間は気軽に言うけれど、遊び方も感性も人それぞれ。むしろ、そんな風に言われている作品の魅力を知っている人に話を聞いてみよう。Twitterで募集をかけたら、2〜3人くらい手を上げてくださるのでは?

……と思っていたら、100人くらいから連絡が来ちゃった企画です。編集部のリソース的に可能な範囲で記事化。1日1本ペースだと公開しきるまでに数カ月かかるので1時間に1本ずつ公開します。

「レリクス 暗黒要塞」(ゆゆキチさん/@falia1107

 PCで大人気だった「レリクス」というゲームのアレンジ移植版です。初めてプレイしたときは、説明書も読まずにクソゲー扱いしてしまって、棚の奥に封印。しかし、ルールを理解して真剣に接することで、このゲームの本当の面白さに気付きました!

 それからはとにかく楽しくなって、クリアするだけでは物足りなくなってしまい、新たなRTAのレギュレーションを勝手に作って走ったり、RTA大会を主催したりしているほど大好きなゲームです。

※ちなみに、ニコニコ動画などにRTA解説動画の投稿も行っているとか。興味のある方はそちらも楽しめそう

世間ではクソゲーと言われている理由

  • 「おまちくた"さい」の文が印象的な圧倒的なロード回数、ゲーム時間の大半がロード時間
  • 1歩歩けば1分「おまちくた"さい」
  • 兵士が出たら「おまちくた"さい」
  • スタート直後に「おまちくた"さい」
  • ハシゴを降りると「おまちくた"さい」
  • 足を踏み外すと「おまちくた"さい」
  • 元のPC版の面影もない劣悪移植
  • 頻繁なディスク入れ替え
  • 劣悪で意味不明な操作性
  • ぎこちない動き、ジャンプの動きがもっさり
  • ラスボス後にエンディングが始まらないバグがある

クソゲーとされる理由に納得できるか

 できません!!!(憤慨)

 よく言われることなのですが、ロードは「1回につき1分」ではなく「一律8秒」です。当時遊んだ人の勘違いがまだまだネット上で見受けられます……。また、「ゲーム時間の大半がロード時間」という話ですが、実際普通にプレイをしていればロードはプレイ時間の約3分の1ほど! 意外とそこまで気にならなかったりします。

※ちなみに、レトロゲーム配信サイト「プロジェクトEGG」では「ゲームの内容をそのままに、快適な動作が楽しめるように改良」したというバージョンが配信されている。価格は0円

 「意味不明な操作性で振り向くことすらできない」「敵の攻撃が来ないことを祈る運ゲー」と言われることもありますが、ちゃんと説明書を読めばガードなどのやり方が載っています。市販されているゲーム雑誌ですら、このことを知らずに書かれているレビューが見受けられるのですが、説明書を読まずにクソゲー扱いされてしまうのはとても悲しいことです……。

 「PC版とは似ても似つかないクソゲー」という評価に対しては、“別物と見ればとても楽しい探索アクションゲーム”だと思います。特に、難しいストーリーやノーヒントの謎解きといった要素が苦手な方は、シンプルなこちらをオススメします!

 バグ技だけは私も悩まされておりますが、回避する方法を発見したので広めていきたいと思います。

このゲームの魅力

 このゲームの特徴は何と言っても「倒した一部の敵に乗り移れる」こと。今ではありふれた表現かもしれませんが、当時、このようなシステムは非常に斬新で、しかも形にできたことは素晴らしいと思います! 乗り移れる体も多種多様で魔法使いや銃使い、剣士、格闘家と個性豊かなキャラクターを操作できます。

 ファミコン初期のゲームとしては、トップクラスのデカキャラを操作できるのも魅力的です! ただ横に動くだけではなく、ジャンプやしゃがむといった細かい動作まで用意されています。防御の仕方は独特で、後ろキーを入力することで発動。最近の格ゲーでこそ当たり前ですが、この時代にこのシステムを採用した本作は先見の明があったと思います。

 通常プレイはもちろんのこと、さまざまな技を駆使して最速クリアするのが非常に楽しい作品なのでRTA走者が増えることも祈っております。

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