「命が宿ったジオング」のコマ撮り動画が“偉い人にも分かる”超クオリティー ガンプラが自分を組み立て戦場へ(1/2 ページ)
製作期間約1カ月、撮影数3000枚超えの力作。
モビルスーツのドックに四方八方からパーツが飛来し、合体してジオングが完成! パーツに意思があるかのように、空中でRGジオング(関連記事)が組み上がるコマ撮り動画が圧巻です。
フレームまで完成したジオングは、自分が何者か分からない様子。視界に入ったプラモの箱を見てようやく自己を認識し、装甲パーツと合わさって完全体となります。とはいえ足は付いてませんが、あんなの飾りです。
完成したジオングは宇宙へ出撃。指や腰のメガ粒子砲を放って最後に頭部を分離する、最終決戦を思わせる動きを見せて、映像は幕を閉じました。
全編動きが生き生きしていて、まるでガンプラに命が宿ったような動画は、「国宝級」「音と動きのシンクロが良い」「パーツが合体する勢いにちょっと押されて、ちょっと揺り戻す細かい動きがすばらしい」「このままCMになりそう」などと大好評。ねとらぼ編集部は作者の雪代(@yukishiro__3)さんに、制作の苦労など詳細を聞きました。
―― 製作期間はどれくらいですか?
雪代 ガンプラの組み立てから撮影と編集までで、大まかですが1カ月ほどかかりました。
―― この細かい動きはどうやって実現したのでしょう
雪代 この動きはコマ撮りだからこそできた表現だと思います。1秒30枚の構成で、1枚あたり1ミリ程度動かしました。場面によっては数ミリ単位で違いますが。
飛んでくるパーツは別撮りしたパーツを、後処理で付け足しています。
―― 尺が1分49秒で、1秒あたり30枚ということは、撮影数は単純計算で3300枚ほどに……?
雪代 CG処理の部分や、動かないシーンもあるので、3000枚前後ですね。
―― それだけ撮ると、苦労も多かったのでは
雪代 ガンプラを浮かせるために付けていた、「タンク」という支え棒を編集時に消す作業が大変でした。大量に撮っているので、1つ1つ消す作業は忍耐そのものでした(笑)。
―― 大変な制作過程で、特にこだわった部分は?
雪代 ガンプラが生きてるように表現したところです。そのためにコミカルな動きで感情を出したり、浮いてるような表現でそこにいるかのように見せました。そのうえで外装パーツのシーンをかっこよく見せることで、ギャップ感も狙っています。
雪代さんは以前からガンプラの撮影を楽しんでおり、2019年10月から本格的にコマ撮りを開始。翌年の7月に、ジオングと同様に自動で組み上がるνガンダムを公開しています。
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