紀伊勝浦駅「さんま姿寿司」(650円)〜晩秋から初冬の熊野名物を駅弁で!
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! 紀伊勝浦駅「さんま姿寿司」(650円)です。








【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年11月18日)
名古屋から3時間半あまり、雄大な熊野灘を横目に、終着・紀伊勝浦へ向けてラストスパートをかけるキハ85系気動車の特急「南紀」。
紀勢本線は、亀山〜新宮間がJR東海、新宮〜和歌山市間はJR西日本の管轄です。
特急「南紀」も新宮に到着すると乗務員の交代が行われ、新宮〜紀伊勝浦の間は、JR西日本の方が乗務されています。
熊野那智大社や勝浦温泉への玄関口となるのが、JR紀伊勝浦駅。
昭和のころの南紀は、新婚旅行の行先としても知られたもの。
東京〜紀伊勝浦間には、国鉄末期まで寝台特急「紀伊」が運行されていました。
JRになってからも2000年代初めまで、新大阪〜新宮間に夜行快速列車が走っており、勝浦温泉で早朝、気持ちいいホテルの朝風呂を楽しんだ記憶がよみがえります。
国鉄時代の昭和36(1961)年から紀伊勝浦駅の駅弁を手掛けるのが、駅前の商店街を歩いて1〜2分のところにあるお食事処「川柳(せんりゅう)」です。
通常は、紀伊勝浦駅改札外1階にある観光協会と並びの売店で営業を行っていますが、コロナ禍のため、現在、駅弁は本店での予約販売(電話0735-52-0860)となっています。
お店では勝浦名物のマグロ料理などもいただくことができます。
南紀の旅では外せないのが、さんま寿司。
秋の味覚として知られるさんまは、脂がのった魚として有名ですが、北の海から南下して、熊野の辺りまでやって来ると、脂が程よく落ちて、寿司にピッタリの魚になると言います。
川柳でも、昔から駅弁として「さんま姿寿司」(650円)を販売。
さんまも同じように南へ旅をしてきたのだなと思っていただくと、一層味わい深いですね。
【おしながき】
- さんま寿司
- ガリ
包装を開けると、程よい脂となったさんまと共に、ほのかに爽やかな香りが広がります。
川柳によると、勝浦周辺のさんま寿司は、お店によってそれぞれの柑橘系の隠し味があるのが特徴だと言います。
いま、川柳ではゆずを隠し味に使っており、季節によってはだいだいのこともあるそう。
じつは「さんま姿寿司」、訪れた季節でそのときならではの“旬の味”が楽しめるのです。
紀勢本線の新宮〜和歌山間は、国鉄時代の昭和53(1978)年に電化されました。
この区間を走る特急「くろしお」は、新大阪で東海道・山陽新幹線と接続して紀伊半島へのアクセスを担います。
この時間やって来た289系電車は、北陸特急「しらさぎ」からコンバートされた車両。
新大阪〜新宮間・4時間あまりの旅もまた、のんびりとした旅気分が楽しめますよ!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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