バンドマンを見るやダッシュで駆け寄る彼女の漫画 バンドマンなら誰でもいいの!? 「ぼくの彼女、ヤバにゃん」(1/2 ページ)
確かにカッコいいけども
彼女がバンドマンを見かけるやいなや、知らない人なのに大はしゃぎ。バンドマンが「これからバイトです」と言うのさえ、彼女にはカッコよく聞こえちゃうようです。
「ぼくの彼女、ヤバにゃん」は、独創的価値観の彼女ヤバにゃんと、彼氏のタマくんの同棲生活を描いたギャグ漫画。Instagramを中心に新作が発表されています。作者は、漫画「耐え子の日常」でもおなじみの、そろそろ谷川さん(@srsr_TANI)さんです。
彼氏のタマくんとデート中、ギターを背負った青年を見つけたヤバにゃん。「あれ、バンドマンじゃない?」。駆け寄って、やはりバンドマンだと分かると、「キャー! うれしい!」とテンションがMAXに。どんなバンドなのかも知らないまま、握手してもらって彼女はご満悦です。「今からライブですか?」と目を輝かせるヤバにゃん。
バンドマンが「いえ、ラーメン屋でバイトです」と正直に答えると、ヤバにゃん、今度は「きゃー! さすがバンドマンー!」とほれぼれした様子。バンドマンだったら、もはや誰でもいいのかよ! でもこういうミーハーなノリ、分からなくもないです。
基本的には仲のよいヤバにゃんとタマくん。「こんなに仲がよいから前世でも一緒だったんだね」とタマくんがいうと、ヤバにゃんも「うふふ」とまんざらでもなさそう。ただし、タマくんが想像する「前世」が王子とお姫さまだったのに対し、ヤバにゃんがイメージするのは、夫婦で必死にフンを転がすフンコロガシだったんですけどね。2人が一緒なら、それもいいよね。
ある日タマくんは、「今度ジェットコースターに乗ろうよ」と誘います。遊園地デート、楽しそうですもんね。ところがヤバにゃんは、「絶対にイヤ!」と断固拒否。理由をたずねてみると、「決められたレールの上を走るのはゴメンだから」(キリッ!)って。素直に「怖い」って言えばいいのに……。
「もう終電だね」「帰る時間だね」と駅のホームで名残り惜しい雰囲気を漂わせるヤバにゃんとタマくん。その後はもちろん、2人一緒に電車に乗って、いつものアパートへ。「同じ家に帰るのに、あれをやる意味あるの?」とタマくん。ヤバにゃんは、いつまでも新鮮な気持ちを忘れたくないんだよね。
そんなヤバにゃんの気持ちを知っていたからか、タマくん、ある日の夕食がやたら豪華なことに気付きます。「なんで?」とたずねるとヤバにゃんは「今日がなんの日なのかわからないの?」とプンプン。「今日は私の誕生日でしょ!」。
あっ! タマくん、すっかり忘れていたことに気付きます。これは烈火のごとく怒られるやつ……ごめん! と手をあわせて謝ると、ヤバにゃんは「もーうっ」とほっぺをふくらませますが、なぜかそれ以上は怒っていない様子。逆に「なんでその程度の怒りで済むの?」と、タマくんが思わず尋ねてしまうほど。
いつも一緒にいても、怒りの沸点が読めないヤバにゃんなのでした。……でも、なんだかんだいって仲が良い2人なんだよなぁ。
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もう引き返せない。「彼女」に出会ってしまったのだから――。
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