働きながら休暇とるってどういうことだろう いきなり出てきた流行語「ワーケーション」って一体何だ?(1/4 ページ)
「また変なカタカナ言葉が出てきたぞ……」いきなり出てきたように思える言葉「ワーケーション」って一体何なのでしょう。ちょっとした誤解を解消し、「あぁ、そういうことなのね」と思えるよう、観光分野にも詳しい乗り鉄・書き鉄の筆者が解説します。
密にならない感染予防策として、政府は「在宅勤務を取り入れよう」「時差通勤しよう」「通勤を7割減らそう」と呼びかけています。
仕事には店舗のように「拠点を構えてお客さまを待つ仕事」や、工場のように「大型設備、高額な設備をみんなで操作する仕事」もあります。これらの仕事を考慮すると「通勤を7割減らそう」は、実質的に「事務仕事は通勤なし」が理想なのかもしれません。
在宅勤務と大きくひとまとめにして言われますが、通勤しないなら在宅である必要はありません。いっそ環境が良いリゾート地で働いてしまうスタイル「ワーケーション」が2020年の流行語大賞にノミネートされ、注目されています。
「ワーケーション」って一体何なのでしょう。よく一緒に出てくる「リモートワーク/テレワーク」との違いは? 事情や歴史を整理しながら解説していきます。

「ワーケーション」って何? ワーケーションは「遊び方改革」と考えてみましょう
「ワーケーション」って何なのでしょう。ワーケーションは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語です。2020年の新語・流行語大賞に「テレワーク」とともにノミネートされました(関連記事)。
「また変なカタカナ言葉がでてきたぞ」と思ったかもしれません。「働くか遊ぶかどっちなんだハッキリしろ」と思ったかもしれません。ざっとスッキリ、ハッキリさせましょう。ワーケーションのキホンは「遊び」と考えてみましょう。悲しいかな、日本のビジネスパーソンは仕事を携えないと安心して遊べません。
日本のメディアの初出は6年前でした。2015年のニューズウィーク日本語版「リゾート地で仕事する"ワーケーション"の実力」という記事。インターネットやノートPC、タブレットなどが普及したため、家族とともにリゾートに滞在し、仕事も持ち込むというスタイルが生まれたそうです。
ワーケーションの発祥は米国です。また、EU圏では長期休暇を法的に義務付ける国もあり、違反した企業は罰金が科せられます。働く側にとっても家族や休みは大切だけれど、重責を果たさなくてはいけない。そんなビジネスパーソンにとって、ワーケーションは受け入れやすかったことでしょう。
日本では2016年に兵庫県の南あわじ市でワーケーション活用を見越した会員制施設が誕生し、2017年には和歌山県が観光地のワーケーションPR予算を計上しました。IT大手の日本マイクロソフトが2016年にワーケーションを導入。航空大手の日本航空も2017年に制度として導入しました。
リモート会議システムによって、どこにいても、長期休暇中であっても会議に参加できます。会議があるせいで休暇の日程変更をしなくて済みます。休暇期間中に会社が協賛する地域イベントにも参加できます。業務した時間に応じて給与が支払われます。日本航空は2019年5月、出張先で休暇を取れる「ブリージャー(ビジネス+レジャーを組み合わせた造語)」制度も導入しています。
そんな企業のワーケーション制度化を見越して、2019年11月に「ワーケーション自治体協議会(WA)」が設立されました。発足時は65の自治体、2021年2月現在は1道20県149市町村の170自治体が参加しています。このあたりから日本でも「ワーケーション」という言葉の認知度が高まってきたようです。
JR東日本はグループ会社が展開する「ガーラ湯沢スキー場」にSTATION WORKを導入しました。千葉県のいすみ鉄道は、列車と駅にWi-Fi通信環境を整備して1日乗り放題の「ワッペン・ワーケーション列車」を走らせています。長野県のしなの鉄道も観光列車「ろくもん」を使った「トレインワーケーション」を提案しています(関連記事)。
また、ワーケーション実践に向けた料金プランや設備も昨今、リゾートホテルなど全国の宿泊施設で登場しています。月単位の長期滞在を前提とした割引プランもあります。帝国ホテル(関連記事)やホテルニューオータニなどの都市型ホテルもワーケーションの広がりに向けたサービスを始めています。
そう、どのプランを見てもちょっと楽しそうです。その反面「こんな環境で仕事をできるかな。気が散りそう。遊びたくてソワソワしそう」と思います。「めんどくさそう。何もわざわざ……」と思った人もいることでしょう。
よほど仕事に集中できる人でないとワーケーションは難しいのでしょうか。仕事も遊びも中途半端になってしまうのでしょうか。いえ、そんなことはありません。「遊んでいい」と思います。企業のワーケーション制度も「勤務制度」というよりは、まだ「福利厚生」の意味合いが強いように見えます。
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