猫マンションに給餌マシン…… トルコの野良犬・猫たちが安心して暮らせる取り組みから大きな愛が伝わる
街の人々もやさしい。
Instagramに投稿されたトルコ、イスタンブールの野良犬＆野良猫対策がとても興味深いです。
最初に紹介されているのは、犬や猫のための給餌マシン。自動販売機のような見た目をしており、ペットボトル、缶、ビンなどを入れるとカリカリが給餌される仕組みです。写真を撮ったときは、ちょうど白っぽいワンちゃんがお食事中。隣では三毛猫さんが順番待ちをしています。
次に紹介されているのは全20室の猫用マンション。赤い柱や白い壁がかわいいデザインで、ごはんや水、毛布などが置いてあります。こちらのマンションの入居状況は天候によって左右されるとのこと。天気がいい日は空室が多く、雨の日は満室になるそうです。
給餌マシンや猫用マンションを準備しているのはシシュリ区の自治体。街ぐるみで犬・猫対策をしています。
トルコでは「外で暮らす犬や猫のために、窓や玄関先にごはんやお水を用意してあげてください」というアナウンスがあり、実行しているお宅が多いとのこと。出先でねだられたときのために、カリカリを持ち歩いている人もいるそうです。
興味深い写真を紹介してくれたのは写真家のこがまゆ（@nekoyama02）さん。猫の写真を撮りながら世界各地を旅している方で、Instagramの他に、ブログ「ねこ旅また旅」でも情報を発信しています。
トルコでは2004年に「動物愛護法 （動物保護法）」が制定され、地方自治体に対して路上動物の保護が義務付けられました。
さらに2021年には愛護法の改正法案が可決され、「動物の権利法 （Animal Rights Law）」と呼ばれるその法律により、動物は「商品／物」ではなく「生きている存在」で「権利」を有するようになりました。
そのように大切にされているからか、トルコの猫ちゃんたちは表情が穏やか。ルイ・ヴィトンの店先やベンツのボンネットなど「そんな所で!?」と思うような場所でくつろぐ姿を見ることができます。
画像提供：こがまゆ（@nekoyama02）さん
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