ニュース
» 2021年11月08日 20時30分 公開

同人誌即売会に「駅のきっぷ売り場」が出現!? 良い意味で「本売るってレベルじゃねーぞ」と話題のサークルに話を聞いた(1/2 ページ)

好きなものへの情熱と作ったモノに対する自信があるからこそ。

[宮原れい,ねとらぼ]

 先日開催された同人誌即売会に、本物のような駅の「きっぷ売り場」を再現したブースが現れ注目を集めています。これぞ好きを極めたオタクの本気。

 同人イベント会場とは思えないほど、懐かしい駅の雰囲気が漂う頒布スペース。アクリル板で作られた“窓口風”仕切りの奥には、つり銭機や硬券(きっぷ)棚が並びます。あまりに凝った飾り付けは、ブースの内にいる人が係員に見えてくるほど。

同人誌 即売会 ブース 窓口 アクリルパネル 駅 きっぷ売り場 再現 これが同人誌即売会のサークルブースだと……!?

 こちらは「交通法規研究会」(@trrc_editorship)が、東京・神田で11月3日に開催された「おもしろ同人誌バザール11」に出展したときの様子。その日訪れた参加者がTwitterに動画を投稿したことで、「レベルが高すぎる」「素晴らしい」と話題になりました。

 またグッズ販売のような形で「硬券」の発券も行っており、係員が切り込みを入れる「入鋏(にゅうきょう)」も再現。その光景は動画で公開されています。実物をみたことがない世代にとっては貴重な経験……!

 交通法規研究会は、社会科学の要素から公共交通を研究している団体で、「マルス券(※旅客販売総合システム・MARSで発券されたきっぷ)」を取り上げた書籍『熱転写方式 マルス端末券総集』(vol.1〜4)などを発行しています。

 同サークルによれば、「きっぷ売り場」風ブースを設置した理由は大きくふたつあります。

 第一に、「きっぷとは何か」を身をもって理解するため。当時の文化を正確に伝えるべく、実際に硬券を販売することで、体験に基づく知識や雑学を深めようと考えたそうです。

 第二に、一般の方にも興味を持ってもらうため。専門性の高い同人誌を手に取ってもらうきっかけ作りとして、ブースの装飾をコミュニケーションツール代わりに用いているといいます。

 こうした目的意識から硬券の内製化を進め、およそ1年強で量産が可能に。頒布している硬券のほとんどは、所有している活版印刷機で印刷したもので、用紙も乗車券印刷会社から仕入れた本物を使っているそうです。追求心がすごすぎる……。

同人誌 即売会 ブース 窓口 アクリルパネル 駅 きっぷ売り場 再現 交通法規研究会ブースの裏側

 気になる装飾アイテムについても話を聞きました。ビジュアル面で大きな役割を果たしている「昔の出札窓口を模したアクリルパネル」は、アフターコロナを見据えて作成したもの。特注品の丸い穴の開いた“ビデオフォン”付きパーティションで、販売条件等にマッチした図案を作成し、それをもとに専門の業者に依頼して完成しました。

 その他、硬券を差してある「乗車券ケース」や「釣銭機(キャッシャー)」は、実際の駅業務で使われていた廃品が大半を占めています。中にはヤフオクや古物商から直接買い付けたものも。

 他ブースと比べて装飾が大掛かりなだけに、やはり設営は苦労を伴う様子。保管場所からどのように輸送するか、時間を掛けて計画するそうです。さらに、硬券の売上管理は枚数と券番号を精査する必要があり、かなり時間をとられるといいます。

 イベントの混雑状況次第で「平均45秒に1人接客をしなければならない場合」もあるため、売り場の整備も重要に。なお、規模が大きい即売会では窓口パネルの設置を控えるそうですが、その代わりとばかりに硬券のオーダーが次々飛んでくるのだとか。コロナ禍以前の発券数の実績は1日1000枚前後とのこと。ほとんど駅員さんでは……?

 常識を覆すブースの裏側には、これまた想像を超える努力と愛が広がっているのですね。最後に来場者の反応を訪ねました。

交通法規研究会 まず皆さま驚かれます。そのあと、お褒めの言葉をちょうだいしたり、物品類をどこから調達したかを聞かれることが多いです。

 最初は硬券だけ購入される方が多いのですが、そのうち書籍も気になりだして、回を重ねるたびに書籍の購入数量が増えてゆく方がたびたび見受けられます。

 書籍についてもお褒めいただけたり、またご指摘をちょうだいすることもございます。ただ皆さま総じて、弊会の教育水準の高さについてお褒めをいただいております。



 ネット上で「これは興味が湧く」「行きたい!」「ここで本を買う体験も含めて欲しい」なんて声が上がった、きっぷ売り場のような販売ブース。ただ面白いというだけでなく、同好の士を増やす、ステキなアイデアでした。

交通法規研究会

書籍・グッズ情報

同人誌 即売会 ブース 窓口 アクリルパネル 駅 きっぷ売り場 再現
同人誌 即売会 ブース 窓口 アクリルパネル 駅 きっぷ売り場 再現
同人誌 即売会 ブース 窓口 アクリルパネル 駅 きっぷ売り場 再現 ※こちらの価格はイベント価格です

取り扱い店舗一覧

同人誌 即売会 ブース 窓口 アクリルパネル 駅 きっぷ売り場 再現 首都圏・北海道・中部・九州
同人誌 即売会 ブース 窓口 アクリルパネル 駅 きっぷ売り場 再現 近畿

画像提供:交通法規研究会(@trrc_editorship)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2112/01/news020.jpg 「キレッキレ!」「何回見ても笑えるwww」 白柴犬の激しすぎる後ろ足の動きに国内外から大反響
  2. /nl/articles/2111/30/news172.jpg 46歳と18歳の内田有紀、“2人そろって”『STORY』表紙へ 「自分の妹と撮影しているみたい」
  3. /nl/articles/2112/01/news118.jpg 渡辺美奈代、公開した自宅リビングが広すぎて“お姫様のお部屋” ゴージャスな部屋へファン「センスまで抜群」
  4. /nl/articles/2112/01/news111.jpg ゴマキの弟・後藤祐樹、服役中に死去した“母との約束” 「1000万円企画」朝倉未来の計らいで首のタトゥー除去
  5. /nl/articles/2112/01/news013.jpg 「校長先生の鑑」「神やん」 激長でおなじみの“校長先生の話”を描いた4コマ漫画が超展開で話題に
  6. /nl/articles/2111/30/news033.jpg パパに叱られる柴犬を黒猫がフォロー→柴犬「あとよろしく!」黒猫「えっ!?」 置いて行かれてあぜんとする表情がかわいい
  7. /nl/articles/2112/01/news095.jpg SPEED島袋寛子、18歳での悲劇を告白 鼻が約20年後も変形したままで「整形しようかと」
  8. /nl/articles/2111/30/news073.jpg 「犬の散歩みたい」――批判的な声にハーネスの使用をためらう親のために 現役ママが開発したリュック一体型「ワーネス」誕生秘話を聞いた
  9. /nl/articles/2111/30/news018.jpg 「人魚が入ったソーダ」を出す海の家、飲んでしまったら何が起こる? ミステリアスな怪異を描いた漫画
  10. /nl/articles/2112/01/news155.jpg 高嶋ちさ子、ダウン症の姉とさだまさしのコンサートへ 笑顔あふれる3ショットに「姉妹で素敵」「癒やされました」の声

先月の総合アクセスTOP10

  1. 池田エライザ、 “お腹が出ている”体形を指摘する声へ「気にしていません」 1年前には体重58キロ公表も
  2. 「前歯を取られ歯茎を削られ」 広田レオナ、19歳デビュー作で“整形手術”を強制された恐怖体験
  3. ゴマキの弟・後藤祐樹、朝倉未来とのストリートファイトで45秒負け 左目腫らした姿を自ら公開し「もっと立って闘いたかった」
  4. 清原和博の元妻・亜希、16歳次男のレアショットを公開し反響 「スタイル抜群」「さすがモデルの遺伝子」
  5. 小林麻耶、おいっ子・めいっ子とのハロウィーン3ショットに反響 元気な姿に安堵の声が続々「幸せそうでなにより!」
  6. カエルに普段の50倍のエサをあげた結果…… 100点満点のリアクションに「想像以上で笑った」「癒やされました」
  7. 「左手は…どこ?」「片腕が消えてる」 中川翔子、謎が深まる“心霊疑惑”ショットにファン騒然
  8. 「家ではまともに歩けてない」 広田レオナ、左股関節に原因不明の“炎症” 夫から「凄い老けたと言われてます」
  9. 小林麻耶、髪ばっさりショートボブに「とても軽いです!」 ファンも反応「似合います」「気分も変わりますよね!」
  10. キンタロー。浅田舞の社交ダンス挑戦を受け体格差に驚がく 「手足が長い!!」「神様のイタズラがすぎるぞ!!」