君はギャラドスのハイドロポンプを生身で食らったことがあるか? 『Pokemon LEGENDS アルセウス』試遊レポ 好きなポケモンに攻撃されて世界が輝く新体験(1/2 ページ)
ポケモンの技、人間が受けても何回か耐えられます。
「カイリュー はかいこうせん」――。これは人格者として知られるチャンピオンのワタルが、生身の人間に対し威力150の物理技(当時)を躊躇なくぶっ放す、『ポケットモンスター 金・銀』の名場面である。
「うらやましい」と思った。ワタルがではない。ロケット団がである。小学生だった私はドラゴンタイプが大好きで、カイリューと真の相棒になりたいと願っていた。当時の私にとっては、アニメ版の主人公コンビこそがロールモデルであり、ツッコミ感覚でポケモンが技をぶちかましてくるような気心知れた関係に憧れていた。私はポケモンたちが放つ電撃や火炎の温度を自分自身で感じてみたかったのだ。
大人になり、社会の荒波に打ちのめされ、さまざまな人間関係を経験し、心に多くの傷を負った。だが、ゲームの中のポケモンたちは、いまだに私を攻撃してくれない。たとえ私が悪の組織に入っても、きっとポケモンたちは何も言わずに後ろを着いてきてくれるだろう。本当は、はかいこうせんを撃ってでも止めてほしいのに……。
と、どこか空虚な気持ちを抱いている皆さん、朗報です。『Pokemon LEGENDS アルセウス』(※)は、野生のポケモンたちが元気いっぱいにあなたを狙ってきます。そう。本作は初めて「ポケモンの攻撃を生身で食らいまくれるゲーム」なのです。これだけでもう神ゲー。アルセウスの名を冠するだけありますね。
※「e」はアクサンテギュ付き
こんな感じのニッチな感想を語りつつ、後半では『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』から15年間ネットワーク対戦を遊んでいるプレイヤー目線での情報もお届けします。基本的なシステムについてはこんなの読んでないで公式サイトを見てください。
人とポケモンが親密に暮らすことが珍しかった、遠い昔のお話
そんなわけで、とにかく感動したのが“人間とポケモンの関係性”です。結論から言ってしまえば、私は『Pokemon LEGENDS』を遊んだことで、ようやくポケモンが自分を攻撃してくれるビジョンを持てました。
これまでの作品では、ポケモンは人間のパートナーとして大切に扱われるものの、モンスターボールを通じたある種の主従関係が成立していました。だからこそ、Nやアローラの異質な思想が物語を動かすアンチテーゼとして機能したわけです。
ところが、本作の舞台である「ヒスイ地方」は現代よりもはるか昔の時代。“ぼんぐり”の実を加工した原始的なモンスターボールがあるのみで、現代のような優れたボールはまだ開発されていません。かつて現実の人々が動物を神の化身として畏れたように、この時代のポケモンたちは大自然を悠々とかけまわり、人間がやすやすと従えられる存在ではありませんでした。そもそも“ポケモントレーナー”という概念もまだ誕生していないようです。
すなわちヒスイ地方は、人間とポケモンの“生物としてのパワーバランス”が特殊な場所。主人公は人間という一種の生物として、知恵と技術を駆使しながら、強大なポケモンたちの暮らす大自然に己の身を投じることになります。野生ポケモンは当然のようにプレイヤー目掛けてシャドーボールやハイドロポンプをぶっ放してきますし、何度もダメージを受ければベースキャンプに戻されてしまう。思わず笑っちゃうくらい鮮烈な体験でした。
一方で、たとえ手持ちのポケモンが全てひんしになったとしても、主人公さえ無事なら拠点に戻されることはありません。便利な道具をクラフトしたり、ステルスで近づいてモンスターボールを投げたり、いわば“人間がレベルアップで習得した技”で戦っているみたいでめちゃくちゃ楽しい!
それが如実に表れていたのが、ボス戦の一種であろう「キング」(ヒスイ地方で敬われる特別なポケモンたちのうち、ひときわ強い力を持つポケモン)とのバトルです。もちろん手持ちのポケモンを戦わせてもよいのですが、アクションが得意な人ならば、キングの猛攻を避けつつシズメダマ(イベント戦用の特殊な道具)をぶつけ、人間の力だけで勝利することも可能です。生物としてどちらか強者か分からせたろうや。
というわけで、アクションRPGとしての面白さは担保したうえで、刺さる人にはとことん刺さる斬新なゲームに仕上がっていました。何より「ハイドロポンプは人間が何回か食らっても平気」というまあまあ信じられない知見を得られたのがうれしい。まさしくポケモンたちが放つ電撃や火炎の温度を自分自身で感じられたような気がして、ポケモン世界の解像度がぐっと上がったからです。「もしも目の前にポケモンがいたら」と想像するための材料が増えたような感覚ですね。
だからでっかいポケモンに囲まれると心底ビビります。もちろん命のやりとりまでは発生しませんが、それでも「あ、無理かも」と思わせる凄みがあり、その状態からどうにか生還できた瞬間は思わず叫んでしまいました。俺は(広報さんに「漫画のパロディは控えてくださいね」と言われたのでご想像にお任せします)!!!
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