芸術的でファンタジーな写真の裏側、写真家が公開 日常の景色を非現実にするアイデアとフォトショ技術がすごい
幻想的な色彩がステキ。
芸術的な写真の撮影の裏側はこうなっている――写真家が公開した舞台裏の風景が、技術と想像力のすごさを見せてくれます。
写真家のGeo Leonさんは、Photoshopの技術を駆使したフィクションの雰囲気たっぷりな写真をSNSで公開。あわせて、その写真を実際に撮影した現場の様子も投稿しています。
ピエロの肩から両手が伸びる不思議な写真は、まるで手首から先が宙に浮いて飛び回っているように見えます。しかし撮影中の様子を見ると、別の人が背後に隠れていて肩から手を伸ばしていたのです。青白くて不気味な光を出すために照明を活用。元素材に加工を施すと薄暗い雰囲気は消え、顔の表情は明るくなり、ライトや化粧の色彩が際立ちます。
ディズニー映画「インサイド・ヘッド」に登場するキャラ「カナシミ」、ゲーム「メトロイド」シリーズの「サムス」にふんしたモデルを撮影した写真も。撮影中の様子はどこかシュールな雰囲気が漂っていますが、仕上げの作品ではキャラクターそのもののような完成度の高さ。実際の人間をモデルにしていることを忘れそうになるほど迫力満点の作品です。
耳から角を生やし、長い舌を伸ばしている悪魔の写真は、加工技術で人体のパーツを変化させています。は虫類のようでありながら妖艶さをまとった長い舌は、加工で表現したもの。肌を緑がかった色味にしたり、背景は赤いライトでインパクトを出したりと工夫された写真に、舌の加工でアクセントを加えています。
加工だけでなく、どこにでもありそうな道具を工夫して、フィクションの雰囲気を出している作品もあり、Geo Leonさんのアイデアの豊富さを見せつけられます。真っ赤な布のドレープで頭を覆う、赤い毛糸を絡ませる、風呂にボールを敷き詰めるなど、アイテムをうまく使うことでアーティスティックな写真を撮影しています。
他にもたくさんの写真が公開されていますが、作品としての魅力だけでなく、撮影現場のアイデアも学べる投稿であふれています。Geo Leonさんは公式サイトで加工技術を指南するチュートリアルやPhotoshopのアクションパックを販売しているので、特有の色使いを学ぶことができます。
Image Credit:Geo Leon(geoleon)さん
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