カルバン・クライン、母の日キャンペーンに“妊娠中の男性”起用し物議 批判コメントに反論(1/2 ページ)

「カルバン・クラインは不寛容以外、全てのものを受け入れる」

» 2022年05月17日 14時30分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]

 米ファッションブランド「カルバン・クライン」が5月8日に母の日を祝して公開した投稿が物議を醸しています。同社は「世界中の女性と母親をサポートするため、新しい家族にスポットライトを当てます」として赤ちゃんの誕生を控えたトランスジェンダー夫婦の2ショットを投稿していました。

「カルバン・クライン」の広告 「カルバン・クライン」の広告(画像はカルバン・クライン公式Instagramから)
advertisement

 「エリカとロベルトは赤ちゃんの誕生を控えたブラジルのカップル。ロベルトはエリカの息子ノアをもうすぐ出産予定です」とカルバン・クラインが投稿したのは、おなかがぽっこり膨らんだ男性と彼に寄り添う女性を収めた1枚。ロベルトはトランスジェンダーの男性で、妻のエリカはこの投稿に「全ての母親、生物学的な母親、義母、心は母だという方々、そして全ての女性へ、すてきな母の日を」と包括的なメッセージをコメントしています。

 カルバン・クラインの投稿は物議を醸し「ブロックした」「お宅のブランドはもう買わない」「“男性”がどうして妊娠するっていうんだ。誰か教えてよ」といった批判コメントが殺到。これにブランド側は“個人主義と自己主張への受容とリスペクト”を強調し、「カルバン・クラインは不寛容以外、全てのものを受け入れる」として誹謗(ひぼう)中傷コメントへは断固とした削除対応を取ることを発表しました。

さまざまな境遇の“母親”を起用したキャンペーン

 かつてファッションの世界では、細身で長身体形の美男美女を起用することが当たり前でしたが、現在では多様な人種、性的指向、ルックスを反映したモデルを使用したブランディングが広まっています。米有名下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VS)」もカルバン・クラインと同様に、トランスジェンダーやプラスサイズモデルを採用し、2月には初めてダウン症女性をキャンペーンに組み込んで話題となりました(関連記事)。

 なおロベルトは5月11日、前日に出産を終えたことを自身のInstagramで報告。「12時間の陣痛に耐えたあと、人生最大の痛みがやってきました」「5月10日は3年前、乳房切除という人生最大の夢をかなえた日。運命なのか、この日は私の人生にとって大切なようで、2つめの大切な出来事が同じ日に起こりました」とわが子の誕生への喜びをつづっています。

advertisement
エリカとロベルト ノアを抱くエリカとロベルト(画像はエリカ・フェルナンデスInstagramから)

 妻のエリカも「息子よ、あなたの誕生はとても美しく、すばらしく、独特のものだった。パパがあなたを産んでくれて、とにかく言葉では言い表せない出来事だった」と夫への感謝をコメント。日本時間16日には赤ちゃんを抱っこした家族写真を公開し、「あらゆる形の“家族”へ」と15日の国際家族デーを祝う投稿をしています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/13/news034.jpg 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  2. /nl/articles/2503/11/news009.jpg 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  3. /nl/articles/2503/09/news003.jpg 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. /nl/articles/2503/14/news069.jpg 24歳のグラドル「3年間、脇毛を生やしてヘアカラー」 女性ファンから熱い支持受ける リリー・フランキーも太鼓判
  5. /nl/articles/2503/08/news018.jpg 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  6. /nl/articles/2503/14/news025.jpg 裁縫歴2カ月の女性が1000円で生地を購入→縫い合わせていくと…… これからにピッタリなアイテムが「すごーい!」「可愛いいい」
  7. /nl/articles/2503/14/news041.jpg 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
  8. /nl/articles/2503/14/news026.jpg 「視線が怖い…」「盗んだら呪われそう」 盗難防止のため、ビニール傘に貼った“まさかのステッカー”が300万表示
  9. /nl/articles/2503/14/news052.jpg 高3男子、髪を切る間も惜しんで受験勉強を頑張って…… カット後の“別人級の変化”に称賛「コレはモテる」
  10. /nl/articles/2503/10/news156.jpg 出先でハンカチ忘れ→急いで調達したら…… 偶然買った“めちゃくちゃ良いハンカチ”に400万表示の反響「夢いっぱい!」「私も欲しい!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  2. 愛猫が見つめる先にいるのは……? “まさかの来訪者”に思わず仰天 「うそっ?」「お庭に来るんですね!!」
  3. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  4. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  5. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  6. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  7. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  8. 余ってるクリアファイル、半分折ってカットするだけで…… 目からウロコな便利グッズに「天才すぎる!」「素晴らしいアイデア」
  9. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  10. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に