マリリン・モンローの歴史的ドレス、お騒がせセレブが借用し破損 専門家怒りのビフォアフ投稿に「敬意の欠如」(1/2 ページ)
あきらかにオーバーサイズで着てしまった跡が……。
5月に開催されたファッションイベント「Met Gala」のため、米タレントのキム・カーダシアンが借用したことでデザイナーらから批判が沸き起こったマリリン・モンローの有名な「ハッピーバースデーミスタープレジデント」のドレス。歴史的な価値を持ち普段は博物館に展示されているそのドレスが返却後、あからさまに損傷されていたと専門家がビフォーアフターの写真をSNSに投稿し、怒りをぶつけました。
キムはこのドレスを普段展示されている博物館「Ripley's Believe It or Not! 」から借用し、堂々と着用した姿を自身のSNSに投稿。しかしオリジナルのドレスをスケッチしたデザイナーのボブ・マッキーからは「大きな過ち」であり、ドレスはマリリンのために作られたもので「他の誰も着るべきではない」と否定され、一般ユーザーからも称賛だけではなく批判の声が多数あがる事態となりました(関連記事)。
キムはこのドレスを着用するにあたり、米Vogue誌のインタビューで「着たまま座ったり食べたり、ダメージを与えるリスクがあることは絶対にしない」とドレスへ細心の注意を払ったことを明言していました。また、ドレスを着るためにサイズを直したりすることはせず、16ポンド(約7.2キロ)の減量に挑んだとも明かしていました。
貸し出した「Ripley's Believe It or Not! 」は、キムから依頼があった当初、このドレスはマリリン以外の人が着ることはおろか、トルソーから外されることもほぼなかったため少しためらいがあったと述べつつ、あらゆる専門家や保険会社の意見を聞き、ドレスの状態を保つことを最優先し、キムがドレスを着るのもレッドカーペットだけで、あとはレプリカに着替えていたことも明かしました。また、博物館はこのドレスが現在では1000万ドル(約13億4000万円)の価値があるとも述べています。
しかしマリリンゆかりの品のコレクターであるスコット・フォートナーは、Instagramで借用前と返却後のドレス写真を並べた投稿をし、「これほどの価値があったのだろうか?」とキムの借用でドレスがどれほど傷ついたかを訴えました。
身体にフィットする手縫いのクリスタルで装飾されたドレスは、あきらかにサイズが合わないまま着用したのかファスナーに沿った生地が緩んでほつれ、複数のクリスタルが取れてしまったり、糸にぶら下がったりした状態になっています。スコットはさらに、アフター写真を光の角度で悪く見せようとしているのではと批判する声もあるとして、自身が2016年11月のジュリアンズ・オークションで撮影したという4K動画も投稿。「間違いなく損傷は大きい」とショックを隠せない様子です。
このショッキングな投稿には「マリリン・モンローのような伝説的人物のドレスが悪用されるべきじゃない」「言葉もない」「敬意の欠如。でもそんなに驚きはしない」「(博物館とキムは)美しい歴史の一部をめちゃくちゃにして誇らしいの?」と一般ユーザーからも悲しみや腹を立てる声が相次いでいます。
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サノスの仕業じゃん。
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