ちばてつや・赤松健らの所属する「日本漫画家協会」がインボイス制度導入反対の声明を発表 漫画家の本名が公表されるリスクにも言及(1/2 ページ)

インボイス制度が、創作界に大きな議論を呼んでいます。

» 2022年07月04日 19時30分 公開
[ねとらぼ]

 『あしたのジョー』のちばてつやさんや『魔法先生ネギま!』の作者かつ政治家でもある赤松健さんなどが所属する日本漫画家協会が、「適格請求書等保存方式」、通称・「インボイス制度」の導入に反対する声明文を発表しました。

advertisement

 国税庁によると、インボイス(正式名称:適格請求書)とは、「売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額などを伝える」ことを目的とした書類やデータのこと。インボイス制度では、買手がインボイスを保存することで、仕入れにかかった消費税を売上にかかる消費税から控除できる仕組みとなっています。

日本漫画家協会がインボイス制度導入反対声明 インボイス制度の仕組み(引用:国税庁リーフレット「(令和4年2月) 免税事業者のみなさまへ 令和5年10月1日から インボイス制度が始まります!」より)
日本漫画家協会がインボイス制度導入反対声明 インボイスがあると仕入れ額分の消費税が控除(引用:国税庁リーフレット「(令和4年2月) 免税事業者のみなさまへ 令和5年10月1日から インボイス制度が始まります!」より)

 争点となっているのは、免税事業者である年収1000万円以下のフリーランスとの関係。インボイスの発行には、インボイス発行事業者として税務署へ登録することが必要です。つまり、多くのフリーランスは免税事業者から課税事業者にならなければインボイスを発行できないということになります。だからといって、課税を避けるためにインボイスを発行しないと、売上にかかった消費税の控除ができなくなる発注元が、取引を敬遠する恐れもあります。

日本漫画家協会がインボイス制度導入反対声明 日本漫画家協会の声明文(引用:日本漫画家協会
advertisement

 声明文にて、日本漫画家協会は「日本の漫画家は、その大半がフリーランスとして創作活動を行って」いるとし、「免税事業者」が「課税事業者への変更を余儀なくされ」ていると批判。インボイスが発行できない場合のリスクとして、「発注元と漫画家の関係の悪化」ひいては「免税事業者であることを理由に取引が中止される」危険性をあげました。また、ペンネームで活躍する漫画家が多いことから、インボイス発行事業者への登録により、本名が公表されるリスクについても言及しています。

 

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/29/news054.jpg 「全てが完璧」 無印良品の“1990円バッグ”に称賛続出 「やっぱりこれ」「文句なし」「使い勝手抜群」
  2. /nl/articles/2503/27/news056.jpg 福袋に入ってた“定価3万円”の高級魚を大事に育てたら…… 「やりやがったな」涙する結果に「すごい」「ほんと感動」
  3. /nl/articles/2503/29/news094.jpg 普通のクリップを2つつなげるだけで…… あると助かる“便利グッズ”に大変身 「マジで!」「素晴らしいアイデア」【海外】
  4. /nl/articles/2503/29/news091.jpg 「全色買いしてしまった」 ユニクロ“新作2990円ベルト”に称賛続出 「これは買い」「1万円以上に見える」
  5. /nl/articles/2503/29/news015.jpg 捨てるしかないトイレットペーパーの芯をそのまま通すだけで…… 目からウロコの簡単ライフハックに「天才!」「素晴らしいアイデア」【海外】
  6. /nl/articles/2503/25/news065.jpg パパに抱っこされる娘→30年後…… 同じポーズで撮影した“現在の姿”に驚き「私もお父さんが恋しくなった」【海外】
  7. /nl/articles/2503/30/news010.jpg 6年間外につながれひとりで取り残されていたワンコ、あれから半年後…… 別犬のような姿に「嬉しすぎて泣きそう」「只々感動です」
  8. /nl/articles/2503/29/news086.jpg 「これでいいんだよ」 ユニクロ新作“2990円バッグ”に高評価続出 「こんなの待ってた」「多用しそう」
  9. /nl/articles/2503/29/news013.jpg ホテルで使ったタオル、どこに置く? ホテル従業員が「こうしてもらえると助かる」とアドバイス【“ホテル従業員の本音”記事3選】
  10. /nl/articles/2503/29/news004.jpg 20代で貯蓄1000万円、30歳女性ミニマリストの部屋をのぞくと…… “驚きの光景”に「家具数違いすぎて笑った」「憧れます」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  2. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  3. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  4. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  5. ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
  6. ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  7. 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
  9. 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  10. 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に