切り絵を重ねて立体的にする“彫刻切り絵”に「頭の中どうなっているの」→作者が考え方を説明するもやっぱり分からない(1/2 ページ)
頭の中どうなっているの……。
切り絵を積み重ねて立体的な造形を生み出す“彫刻切り絵”の考え方を説明した動画ツイートが「やっぱり分からない」と話題です。編集部は作者の輿石孝志さんにインタビューして、実際の考え方についてさらに深堀りしてみました。
ツイートを投稿したのは、輿石孝志さん。輿石さんは「頭の中どうなっているのと、よく言われるのですが、本当こんなパラパラと層積図面を想像して作ってます」と言って、制作過程を映した動画をアップロードしました。
動画では切り絵が素早く重ねられていき、みるみるうちに美しい彫刻が出来上がる様子が見られるのですが……。うーん、やっぱり分からない。
Twitterでは、動画を見てなお「いやいやいや」「頭の中どうなっているのですか」とそのすごさを称賛する声が。中には彫刻の断面が積み重なって立体的になっていく様子を見て、「頭の中にCTスキャナを標準装備ですね」と医療用のCTスキャンを想起する人もいました。
「想像って言うか、完成図が頭の中にあって、それを分解して行けるんやろなぁ……」という推測もありましたが、実際のところどのように考えて制作しているのでしょうか。輿石さんにインタビューしました。
―― 彫刻切り絵を制作する際の考え方と、大まかな工程を教えてください。
輿石さん: 最初に大まかな外観デザインを決め、それから部分的パーツを考えます。パーツが出そろったら、奥行き順や視覚効果をもたせる順に配列していきます。100層の場合あらかじめ800レイヤーぐらいを作っておき、あとから100にまとめる感じになります。
―― 1つの作品あたりの制作期間はどれくらいなのでしょうか?
輿石さん: 30層ぐらいの物だと、気分がのっていれば3日ほどで制作できます。のっていないときは、途中で作業をやめ、やりかけのままストックしておいて、できる時に進めるという感じですね。また、100層以上ある大物だと構想に1~2カ月、図面に3~4カ月、制作に1カ月くらいかかります。
―― 彫刻切り絵を制作し始めたころと現在で、難しいと感じることは変化しましたか?
輿石さん: 始めのころは暗中模索状態だったので、10層ぐらいの段層構造を考えるだけでも知恵熱が出ていました。今はもっと効果的な新しい表現や構造など、初期と比べものにならない高度な物が作れる様になっていますが、今度はその都度探究心が上乗せされていくので、より難しさがこじれていってる気がします。
―― 最後に、彫刻切り絵に興味を持っている人にメッセージをお願いします。
輿石さん: ありがたい事にたくさんの方に興味を持っていただけるようになり、今ではグラフィック社から『立体の模様を作る彫刻切り絵』という書籍を出版したり、「NHKカルチャーセンター」の方でナイフを使った彫刻切り絵教室などを開催したりしています。興味のある方にはぜひチャレンジしていただいて、平面の模様が立体になって見える視点の面白さや気付きなどを一緒に共有できたらうれしいです。
輿石さんは10月24日から10月29日にかけて、東京都銀座の「GALLERY ART POINT」で開催されるグループ企画展「Stream 2022」に参加予定で、最終日の29日は在廊とのこと。輿石さんの生み出す美しい知恵の結晶を間近で見られる貴重な機会です。
図案の異なる紙を何枚も重ねることで彫刻のような一枚のデザインが完成する新しい切り絵。 重ねることで生まれる立体感や陰影の美しさ、線の交差や重なりによる目の錯覚までも楽しめます。 飾りやすいように、正方形と長方形と栞タイプのサイズを揃えて掲載。 プレゼントにもぴったりなひと味違う美しさのある切り絵本です。 全21作品の型紙に加え、1作品の切ってそのまま使える厚紙の型紙付き。 目次 はじめに、彫刻切り絵とは、この本の使い方/段 リップル、ラウンドコーナー、チェス、サザンクロス、グリッド、サイクロン、ヘルツ/線 オクタゴン、フラワー、七宝、ストリング、ハニカム、彫刻桔梗、三心/段と線、図案のミックス ゴシッククロス+ウインドウ、チャーチドア、イスラム幾何学栞、二連リング/アレンジ1 順番を混ぜる、アレンジ2 陰影の効果/飾る、使う スノーボックス、二連リングボックス、スターダスト、箱の作り方/道具と材料、カットのしかた、アート作品/how to make 図案
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
-
大野智さん巡る悪質“逮捕デマ”巡りSTARTO社が発信者情報開示請求 「株式会社嵐」代表は「一呼吸おいてよく考えて」と心境吐露
-
“自分を醜い”と感じてきた49歳女性が…… “別人級の大変身”に感動 「衝撃的だった」「信じられない」
-
普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
-
大谷翔平、“消防士たちとの5枚のショット”に反響 「どの消防士より屈強」「これは期待の新人」
-
手芸で余った大量のハギレ → あまさず活用する“驚きの方法”に反響 「ナイスアイデア」「考えたこともなかった」
-
「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
-
「死ぬほど笑ったw」 “ほろよい”限定デザイン → 人気ゲームの“例のロゴ”に見えると話題に まさかの公式も反応「ほろよい うま」 投稿者に話を聞いた
-
“部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
-
母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
- スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
- 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
- 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
- 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
- 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
- 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議