これから「サイバーパンク2077」5周目を始めるので今までの戦いの記録を記す 終わりなきナイトシティライフと確信が深まる「真ヒロインゴロウ説」(1/2 ページ)

ヴィクター説もある。

» 2022年09月08日 20時30分 公開
[コンタケねとらぼ]

 グーッモーニン、ナイトシティ! ――ゲームを立ち上げるやゴキゲンなあいさつで始まるCD Projekt REDの大作ARPG「Cyberpunk 2077」(以下「サイパン」)が発売され、もうすぐで2年。つい先日、パッチ1.6のアップデートが実施されました。

サイバーパンク2077 サイバーパンク2077

 発売日からPC版で遊んでいた私は、気が付けばこのゲームを4週クリアしてしまいました。そして今回のアップデートにより、5周目を始めることになりそうです。

 こんなボリュームがあるゲームを、なぜ4周もしてしまったのか。なぜすぐにナイトシティに足を踏み入れてしまうのか。その理由を、ここで少し語らせてください。

周回するたびに見つかる“新しい死体”という発見

 この大ボリュームなゲームを飽きずに4周もできた理由はさまざまですが、その1つに「プレイするたびに新しい発見があった」というものがあります。具体的には、新しい死体です。

サイバーパンク2077 新しい死体だ!

 広大かつ入り組んだナイトシティは至るところにさまざまなアイテムやメッセージが隠されているのですが、大抵そこには死体と、死体の主が直前までやりとりしていたメッセージのログが残っています。

サイバーパンク2077 ほとんどの場合通信記録を所持している
サイバーパンク2077 貴重品を所持していることも多い

 誰かに追われて助けを求めるSOS、これから犯罪者の巣窟に殴り込みに行くことを友人に伝える無謀なメッセージ、盗んできた銃器付きのドローンを起動しようとしているシステムログ……。そんなさまざまなメッセージの横に、その末路を伝えるように死体と貴重なアイテムが転がっているのです。

 これらは細い路地裏から都会の建物の屋上、砂漠のど真ん中、ジャンプで飛び込まないと入れないスラム化したビルの部屋の中など、とても一度プレイしただけでは見つけられないようなところに無数に置かれています。そして新しく周回するたびに「ああ、こんなところにも新しい死体があったのだな」という感慨と「また新しい死体が発見できるかもしれない」という次の周回への意欲をもたらしてくれるのです。死体で上がっていくモチベーション。

サイバーパンク2077 非常に見つけにくいところに配置されているケースが多い

 そしてこの発見があるため、プレイするたびにだんだんとファストトラベル機能をあまり使わなくなっていきました。普通はプレイするほど移動を省略するために多用していくことになる機能ですが、この終わりなき探索に目覚めると自分の足と車両での移動に頼るようになっていくのです。

 果てしなき死体探索に、終わりはありません。主人公「V」は、今日も新しい死体を求めてナイトシティを駆け回ります。

 ちなみに死体だけでなく、「破棄された映画撮影ロケセット」や「墜落した航空機」など、ストーリーとは関係ない大規模なものが見つかったりする場合もあり、ナイトシティの造形のこだわりへの関心は尽きません。

サイバーパンク2077 砂漠地帯に突如現れるホラーな光景。実は映画のセット
サイバーパンク2077 ストーリーでは訪れない場所に大規模なものが隠されていることも

今日のオーダーは「拳で全てを解決する脳筋元コーポ」で

 周回を続けたくなるもう1つの理由が、キャラメイク。見た目の変更はもちろん、周回の意欲をわかせてくれるのはライフパスとステータスの割り振りです。

 ライフパスはVが傭兵になるまでどのような生活をしていたかの出自を決めるもので、砂漠地帯でキャンプを張って暮らす「ノーマッド」、ギャング系の「ストリートキッド」、そして企業勤めの「コーポレート」の3種類から選べます。このライフパスによってゲーム中で選べる選択肢が変わったり専用のジョブが出現したりするのですが、ゲーム開始時にしか選べないためこの違いを見るだけでも最低3周することになります。

サイバーパンク2077 ライフパスの選択。ゲーム開始時に変更できるのみ

 また、サイパンはレベルが上がるとステータスに割り振りができ、さらにステータスとは別のポイントを割り振って技能を獲得する「パーク」が取得できます。そしてレベルとパークポイントには上限があり、どこを育てるか取捨選択しなければなりません。

サイバーパンク2077 ステータスの割り振り。ステータスの上限は20だがレベルカンストの50まで上げてもここまでしか振れない
サイバーパンク2077 パークの割り振り

 私の1周目はハッキング(他のゲームでいう魔法的な効果)を強化する「知力」と高ランク装備をクラフトするための「技術」、そして攻略が困難なことで知られるボクシングイベントをクリアするため途中で必要性に気付いた「肉体」の3つに多くポイントを振ってプレイしました。

 特にハッキングをメインの攻撃方法でプレイしていたのですが、レベルが上ってくると非常に強力なため「知力振り最強じゃーん」と思いながらクリア。2周目は知力に振らず体術メインでやってみるかとちょっとした縛りプレイ感覚で始めてみました。

 するとどうでしょう。体術強化のパークやインプラントを盛りまくってみた結果、ほぼ全ての敵が拳一撃で即死! アサルトライフルの連射を正面から受け止めダッシュで近づき、ゼロ距離でショットガンをヘッドショットされても物ともせずパンチ1発で敵をなぎ倒していく姿はほぼターミネーター。強くなりすぎて、1周目で苦労したボクシングイベントはチャンピオンですら秒殺で終わりました。

サイバーパンク2077 パンチ一撃で敵が吹き飛ぶところ

 そしてこの2周目はライフパスをコーポレートにしていたため、「頭脳が必要なはずの元コーポなのに拳で全てを解決する脳筋」という謎の怪物が完成。このように、キャラメイクで周回ごとにさまざまなロールプレイができるのも、プレイへの意欲を沸き立たせます。

 そして何より素晴らしいのは、ステータスとパークのバランスが絶妙な点。1周目の印象で知力振りが非常に強いと思っていたのですが、実際は「どんな振り方をしても最終的にはちゃんと強い」ようにできています。

 ステータス振りができるゲームの多くで“鉄板の最強振り”が存在してしまう中、どれに振っても最終的に満足行く強さになってくれるため、「次の周回はこのステータスに振って進めてみよう」という気にさせてくれました。ゲーム全体でのバランスに関してはどうかと思う部分もちらほらあるのですが、ロールプレイ的に重要なステータスの割り振りのバランスが取れている点は非常に好感が持てます。

 といっても、全てのパークを試したわけではないので、もしかすると1つぐらいは育ててもいまいちな戦闘スタイルが存在するかもしれません。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」