漫画『かりあげクン』が連載42年で実写ドラマ化! 「一歩間違うとサイコホラーに……」「今の時代だとかなり“らしさ”が削ぎ落とされるのでは」
主演は戸塚純貴さん。
植田まさしさん原作の4コマ漫画『かりあげクン』が連載42年にして実写ドラマ化されることが発表されました。2023年1月7日から、毎週土曜23時にBS松竹東急で放送されます。主演は俳優の戸塚純貴さん。
ドラマは、全12話で各回30分。構成は、1話に複数のショート作品を組み合わせたものとなるそうで、「本作ならではのテンポの良い痛快ドタバタコメディドラマとなっております」とのことです。本作の脚本を務めるのは、京都を中心に活動する劇団「ヨーロッパ企画」。
今回の実写ドラマ化に対し、ネットでは、「今のご時世だと『いじわるばあさん』がコンプライアンス的に絶対にリメイクが出来ないのと同じく、かりあげクンも今の時代だとかなり“らしさ”が削ぎ落とされるんじゃないかと まぁでもヨーロッパ企画が携わってるので期待したいけどね」「『かりあげクン』は大変きけんなマンガなので実写化は……一歩間違うとサイコホラーに……」「ヨーロッパ企画と戸塚さん!! こりゃ面白いドラマになるな」など様々な声が寄せられています。
長原竜也プロデューサーは今回の実写ドラマ化にあたり、67巻に及ぶ原作をすべて読み返したそうです。そのうえで、「時代、言葉、文化は変われどその中で全くブレないかりあげクンこそ、いつの世にも存在し愛され求められてきた理想のサラリーマンかもしれません。そして時代は令和。熱血社員、残業、飲みニケーションと廃れていくもの、ネット社会、ハラスメント、韓流ドラマ、スマホ、新たに生まれたものの間で右往左往する全世代サラリーマンたちを愛情と風刺を込めて描きます。令和版新? シン? 『かりあげクン』ご期待ください」とコメントしています。
かりあげ正太役/戸塚純貴さんコメント
Q連続ドラマ主演ということで主演の話を聞いたときのお気持ちをお聞かせください。
主演という大役をいただき大変光栄に思いましたし、何よりこの長きにわたり多くの方々に愛されているかりあげクンを自分が演じられることがとても嬉しかったです。
Q 台本を読んだ感想をお聞かせください。
関わる人全てがかりあげクンのイタズラに翻弄されていく様が面白く描かれていて、シュールで独特の世界観に引き込まれていきました。
Q かりあげ正太役を演じるにあたっての想いや実際に演じてみていかがでしたか?
誰かに嫌がらせをすることに天才的な才能がある笑わない男なので、やっていることと、ポーカーフェイスで飄々とした表情とのバランスが難しいところだと思います。悪人に見えてはいけないし、善人にみえてもいけないとも思っていて。表情と行動が読み取れない掴みどころのなさは、かりあげクンの魅力的なところでもあるので繊細に演じていきたいところです。
Q 戸塚さんにとって「かりあげ正太」はどんな人物ですか?また、ご自身の共通点はありますか?
パッと思い浮かんだのは、天邪鬼。人の心を見計らってイタズラを仕掛ける。逆を言えば人の気持ちをすごく読み取れる人だと思います。だからかりあげクンの周わりには人が集まって来るんだと思います。僕もお芝居の中であえて違うことをやってみて周りを困らせたい衝動に駆られることが多々あります。監督やスタッフ、お客さんを驚かすという意味ではとても精神が似ていると思います。役者としてかりあげクンの生き様は勉強になります。かりあげクンを知れば知るほど共通点がたくさんあります。
Q 実際に髪の毛を“かりあげ“た時のお気持ちをお聞かせください。
作品によって役を作る際に監督とイメージを話し合って作り込んでいくことが多いのですが、今回はディティールがハッキリしているので監督、プロデューサー、大勢の方に見守られながら断髪したのは新鮮でした。みんなで作り上げた渾身のかりあげに身が引き締まりました。
Q ドラマの見どころ、視聴者へのメッセージをお願いします。
今回本当に素晴らしいキャストの方々に囲まれて、僕もかりあげクンも幸せです。僕が代わりに皆さんの日々のストレスを、一番目立たない感じで目立つ万年平社員のサラリーマン、かりあげクンとして少しだけでも昇華できたら嬉しく思います。働くすべての人たちへエールを送りたい、なんておこがましいですが、日常の中に遊び心を。
(C)BS松竹東急/AOI Pro.
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