マイケル・J・フォックス、34年間支えた妻への感謝で涙 病状進行もアカデミー賞獲得スピーチやりきり「奇跡だ」(1/2 ページ)

パーキンソン病隠した7年の苦悩告白。

» 2022年11月21日 20時00分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 カナダ出身で米国籍を持つ俳優/プロデューサーのマイケル・J・フォックスが、アカデミー賞の1つで映画業界の発展に貢献した人へ贈られるジーン・ハーショルト友愛賞を受賞しました。マイケルは受賞スピーチで、29歳で診断されたパーキンソン病と自身との歩みについて語りました。

マイケル・J・フォックスがジーン・ハーショルト友愛賞を受賞 家族への感謝やパーキンソン病との闘いについて(画像はYouTubeから)
マイケルの全スピーチ

 大ヒットシリーズ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作完結後の1991年、キャリア絶頂期でパーキンソン病と診断されたマイケルは、そのとき「あと10年で引退しなくてはいけない」と告げられたとのこと。そして「7年間、全てを否定し、理解しようとした」とし診断のことを一握りの人にしか話せなかったそうですが、幸い彼らはみんな秘密を守ってくれたといいます。

 その後、自身のキャリアが大ダメージを受けることを知りつつ公表することを決意。当時は米ドラマ「スピン・シティ」に出演していましたが、共演者やスタッフ、映画業界の仲間や世間からも「支援」や「すばらしい反応」を受けたと感謝を述べました。

マイケル・J・フォックスがジーン・ハーショルト友愛賞を受賞 期間限定で全世界向けに販売されているBTTFグッズ“救命胴衣”ことダウンジャケット風ベスト(画像はマイケル・J・フォックスのInstagaramから)

 病気の公表後はパーキンソン病研究などの支援に乗り出し、2000年には「パーキンソン病研究のためのマイケル・J・フォックス財団」を設立。リサーチや資金集めなど日々精力的に活動し、より新しい治療法などの研究を進めており、マイケルは「科学はいつもお金より進んでいる」と研究を実用化させるためにはまず多額の投資が必要であることを強調。

 告知以来、症状は「悪くなるばかりだということはわかっていた」と述べたマイケルは、パーキンソン病のことを「奪い続けるギフト」と表現。「でも、それはギフトなんです」と口にし、パーキンソンコミュニティーに足を踏み入れてから、自身の活動を通して与えられたものの大きさをうかがわせました。

 マイケルはスピーチ中、診断を受けたとき「ずっと一緒にいてくれるとはっきり言ってくれた」と結婚して34年になる妻で俳優のトレイシー・ポランへの感謝を示し、トレイシーも目を潤ませる瞬間がありました。途中、震える手がオスカー像に当たりそうになるといった病状の進行を感じさせるシーンも見られながら、無事スピーチを終えると「こんなに長い時間ここに立ってるなんて信じられない、奇跡だ」とジョークに。「もう歩くことも、これ(オスカー像)を運ぶこともできない」と手助けを求めてトレイシーを壇上に呼び、キスを交わしました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 「虎に翼」、共演俳優がプライベートで旅行へ “決別中”の2人に「ドラマではあまり見ることが出来ない全力笑顔」
  2. 「ハードオフには何でもある」 → 4万4000円で売られていた“とんでもないモノ”に「これは草www」「見てるだけでワクワクする」
  3. 釣りから帰宅、持ち帰った謎の“ニュルニュル”を水槽に入れてたら…… いつの間にか誕生した意外な生き物に「すごおー」「どこまで育つかな!?」
  4. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  5. 「さざれ石に苔のむすまで」何日かかる? 毎日欠かさず水やりし続けてまもなく1年、チャレンジの結果に「わびさび」「継続は力」
  6. 朝ドラとは雰囲気違う! 「虎に翼」留学生演じた俳優、おなかの脇がチラ見えな夏らしいショットに反響「とてもきれい」
  7. フードコートでふざけたパパ、1歳娘に怒られる→8年後の“再現”が1185万再生 笑えるのに涙が出る光景に「大きくなった!」「泣ける」
  8. 1歳妹「ん」だけで19歳兄をこきつかい…… 「あれで分かるにいに凄い」「ツンデレ可愛い」マイペースな妹にほんろうされる姿が280万再生
  9. 「ベランダは不要」の考えを激変させた“神建築”が200万表示 夢のような光景に「こんな家に帰りたい」「うっとり」
  10. 三重県沖であがった“巨大マンボウ”に漁港騒然…… 人間とサイズ比較した驚愕の光景に「でっか!!」「口から何か出てますね」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」