“奇跡の歌姫”スーザン・ボイル、脳卒中で倒れていたことを告白 再び「夢やぶれて」熱唱で拍手喝采（1/2 ページ）

また紅白に出てほしい。

[城川まちね，ねとらぼ]

　2009年に英オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」シーズン3に登場し、一躍時の人となったスコットランドの歌手スーザン・ボイルが脳卒中であったことを告白し、復帰した姿を披露。6月4日、同番組で彼女を有名にしたミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌「夢やぶれて」を歌いあげ拍手喝采を浴びました。

あの「夢やぶれて」を披露しました（画像はYouTubeから）

　同番組でウエストエンドのメンバーとともに舞台に立ち、「レ・ミゼラブル」でファンテーヌを演じるルーシー・ジョーンズとともに「夢やぶれて」を感動的に歌い上げたスーザン。彼女の登場とともに会場は大きな感動と拍手に包まれました。

　そして歌い終わると司会者に感想を聞かれ「すばらしい気分」と回答。「昨年の4月に軽い脳卒中に苦しんでいたので、私にとって特別なものでした」と脳卒中を患ったことを告白しました。「ステージに戻るため狂ったように戦いました。そしてやり遂げたんです」と話し、観客はひときわ大きな拍手でスーザンをたたえました。

　さらに放送後、スーザンはInstagramに出演時の写真を投稿し、「今夜、私はブリテンズ・ゴット・タレントに戻り、レ・ミゼラブルのすばらしいキャストと共演する恩恵にあずかりました。2022年の4月に脳卒中で倒れた私にとって、さらに特別な夜となりました。この1年、私はもう1度ステージで歌えるようになることだけを目標に、再び話し、歌えるようになるため懸命に頑張ってきました。そして今夜私の努力と忍耐が報われ、私にとって全ての始まりの歌『夢やぶれて』を歌ったのです」と感慨深いコメントを添えています。

　この投稿へは「あなたは何て強い人なんだろう。次に何をするのか、楽しみにしています」「昨日は何てすばらしいパフォーマンスだったでしょう」「またあなたの美しく力強い声が聴けてうれしい。身体を大切にしてくださいね」などファンからの喜びの声が寄せられています。

ルーシー・ジョーンズと共演（画像はスーザン・ボイルのInstagramから）

　2009年の同番組オーディションでは準優勝となりましたが、出演後は世界中から注目を集め同年11月に発売したアルバム「夢やぶれて（I Dreamed a Dream）」はイギリスで最も売れたデビューアルバムとなりました。

　その後12月に初来日し、第60回NHK紅白歌合戦へ出場。2010年に再び来日し、武道館で行われた読売交響楽団のグランドコンサートへゲスト出演しました。資生堂「HAKU」のCM挿入歌では世界初となるオリジナルCM曲を歌い、日本で発売されるアルバムには「翼をください〜Wings To Fly」「「ひこうき雲〜Vapor Trail〜」「上を向いて歩こう/THE FIRST STAR」など日本の名曲カバーが収録されるなど、日本でも高い人気を誇っています。