元「メロン記念日」大谷雅恵がOGとして現役メンバーに伝えたいこと「私が言っていいのかな?」 ハロプロ25周年参加の可能性も聞いてみた(1/2 ページ)

破産・生活保護・恋愛も全部オープンにする理由を聞きました。

» 2023年07月12日 09時00分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]

 人生100年時代といわれる現代、「何歳からでも新しいステージに踏み出すのは遅くない」という考え方が広がっています。著名人も例外ではなく、ある分野で成功を収めた人が転機を経験し、別のフィールドで奮闘する姿は多くの人に勇気を与え、モチベーションやインスピレーションを与えています。

大谷雅恵さん 大谷雅恵さん

インタビュー連載 「私の人生が動いた瞬間

 大谷雅恵さんは1999年、オーディションに合格すると、斉藤瞳さん、村田めぐみさん、柴田あゆみさんと4人組ユニット「メロン記念日」を結成し翌年にハロー!プロジェクトのメンバーとして芸能界デビュー。「モーニング娘。」(当時)、「太陽とシスコムーン/T&Cボンバー」らとともにハロプロ創生期を支えました。

 2010年にグループを解散後はソロアーティストに転向。一方で2022年にはコロナ禍で破産、生活保護を受けていたことを公表し、2023年5月からは芸能活動を継続しながら新たに正社員のネイリストとしてスタートを切ったことが話題になりました。なお大谷さんは6月末に行ったインタビュー後、7月2日公開のYouTube動画で、6月末での退職を公表しています。

 ねとらぼでは就職し約1カ月が経過した大谷さんにインタビュー。新生活の手応えや、ハロプロ時代の思い出、またプライベートについても聞きました。

ハロプロ25周年に再結成? 4人の考えは同じだった

―― 2023年でハロー!プロジェクトは25周年を迎えました。20周年を迎えた際はメロン記念日として記念イベントに出演していましたがここだけの話、今回の予定は?

大谷雅恵(以下、大谷) 2018年のハロフェス以来みんなで集まる時間がとれていないので、せっかくだったらヲタもだち(メロン記念日ファンの愛称)とまたお会いできる時間が来たらいいなと思っています。

―― 今は4人のメンバーそれぞれが芸能のお仕事を続けていたりいなかったり、物理的にも距離があったりと違う立場になっています。現在の関係はどうなっているんでしょうか。

大谷 私はもともと村田めぐみちゃんと仲が良くて、最近もLINEでやりとりしています。斉藤瞳ちゃんは地元の新潟へ戻っていて、柴田あゆみちゃんはママとして頑張っていて忙しい。めぐみちゃんも仕事で忙しく、なかなか会えないですね。

―― メロン記念日が2010年5月に活動を終了してから13年経ちました。解散当時を振り返って、支えになった言葉や人は?

大谷 メンバーですね。4人でゼロから一緒にスタートして、周年をお祝いしていただくたびに喜びがありました。10周年を迎えるにあたって、みんなで話し合おうという雰囲気がずっとあったんですよ。「10年を越えた後どうする?」とリーダー(斉藤さん)から振ってくれて、「10年一区切りでいいんじゃないか」というのが共通の考えでした。

 それは別にメロン記念日が嫌だとか、仲が悪い、事務所が嫌だとかでは全くなくて、私たちで満足できた結果が10年というだけでした。苦しい時も楽しい時も4人でずっと過ごした10年。支えてくださるスタッフさんへ伝えるのが心苦しかったです。

 すごくいい時期だったんですよ。ロック化計画※とかいろんな方とコラボさせていただいたタイミングだったので、チーフマネジャー的にはまだまだこれからと考えていたみたいです。でも反対されることはなかったですね。私たちが決めたならと理解してくれて、「いきなり終わっちゃうのは」とファンの方に会える場所までたくさん作っていただけて、すごくありがたかったです。

※2009年6月からスタートした「BEAT CRUSADERS」「GOING UNDER GROUND」といった複数のロックバンドとのコラボプロジェクト。解散直前の2010年2月リリースのラストアルバム「MELON'S NOT DEAD」にまとまっている

大谷雅恵さん

―― 今でもメロン記念日の楽曲は人気が高く、ハロプロの現役メンバーも歌い継いでいますし、ハロプロ外でも例えば「香水」は元AKB48の小嶋陽菜さんもYouTubeでカバーしています。メンバーとしてはどう感じていますか?

大谷 うれしさしかないです。もう存在していないというと語弊はあるけれど、解散したグループがまだまだ愛されていて、いろいろな方がカバーしてくれることによって、楽曲にその方の色もついていろんなバージョンを聞けるのが楽しい。

 きっとカバーしてくださっている方でも、メロン記念日を生で見たことがある方は少ないと思うんです。「自分たちのライブはすごい」と自信を持っているので、現役アイドルの皆さんにも見てほしい。再結成でかなえたい夢ですね。

―― ぜひかなえていただきたいです。例えば絶対に歌いたい曲はありますか?

大谷 やっぱり「赤いフリージア」ですかね。メロンといえば「赤フリ」。ファンの人にとっては「This is 運命」が盛り上がると思うんですけど……。

―― めちゃくちゃコールとかしたい曲ですからね。

大谷 そうなんですよ。絶対外せない曲といえば「赤フリ」か「This is 運命」か。その2曲は外せないですね。

就職から1カ月 正社員になって良かったこと、変えたいこと

大谷雅恵さん

―― ネイリストとして正社員就職されてからちょうど1カ月というタイミング。近況はいかがですか?

大谷 4月からスタートした他のスタッフと比べると1カ月遅れで、ブランクもあったのでそれを取り戻すのに必死な1カ月でした。でも施術時間もだんだん短縮できるようになってきました。今、私専用のクーポンを作ってもらっているんです。仕上がりは他のネイリストと変わらないけど、お時間をちょっと長くいただくのでお値段を少し下げています。活用してくださるお客さまがとてもいい方ばかりで、急かされずおしゃべりしながら楽しくお仕事できています。

―― お店も協力的なんですね。

大谷 1人だけスタートが遅いのもあるんですけど、「どうやったら無理なく早くできそう?」と話し合えるし、自分の欠点も伝えています。分かっているんですよね、古いネイルをオフする(落とす)のに時間がかかっていて。新しく塗るのは早いんですけど……。スタッフのみんなからもいろいろアドバイスをもらいながら、なんとかうまくいっています。

 お店によって雰囲気は違いますが、私が今勤めているところは4月オープンで、それぞれ経歴があってもここではスタッフ全員同時スタートだからとあまり上下関係も作らずやれているところがすごくいいですね。

―― 周囲の皆さんは、大谷さんのこれまでの経歴はご存じなんですか?

大谷 最初は知らなかったみたいです。名前も変えてやらせていただいているので、「何で名前変えているんですか?」とそのうち社長から聞いたみたいで。「実は知ってました」ってアイドル好きの女の子もいました。

―― ビックリしそう。お客さまでも気付かれる方は?

大谷 いないです。名前もですし、ネイリストはずっとマスクをつけているので。施術中も芸能の話は一切触れず普通の女性として話しています。ネイリストの時は普通の自分というか、プライベートな話はもちろんするんですけどお客さまには“大谷雅恵”を隠した状態で接しています。でも話の中身にうそはないようにしているんです。

―― 切り分けているんですね。少し生活も落ち着かれたタイミングかなと思うんですけど、今の状況になって良かったことは?

大谷 やっぱり正社員ということで気持ちも落ち着きましたね。今までアルバイトだと時給を計算しながらやっていた。正社員は保証されることもたくさんあって、気持ちの面でもこれだけ支えられている感があるのか……ってすごく思います。

―― 逆にネガティブとはいわないまでも、芸能のお仕事と両立する中で「もうちょっと……」という気持ちはありますか?

大谷 今悩んでいるのが、ネイリストの仕事だけで体力も気力も保たなくて、家に帰ったらほとんど何もせずに明日の準備だけして寝ちゃうこと。そうなるとあんまり発信できるものがなくなっちゃって、今までだったらYouTubeの動画をちょっと上げてみたりできたんですけど、今は本当にInstagramとTwitterだけ。何か動きたいなってうずうずしているところではあります。

―― いずれお仕事に慣れてだんだん余裕ができてきたらですかね?

大谷 ネイルもYouTubeの中に取り入れていきたい。うまいことネイリストの自分と芸能の自分を合わせて、それがお仕事にできたらなと思っています。

大谷雅恵さん
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた