「ウドー」創業者、有働誠次郎さん逝去に米ロック界の超大物も反応 「まさに唯一無二の存在」と“Mr. Udo”を追悼(1/2 ページ)

日本の地下鉄で撮った思い出の写真も。

» 2023年10月24日 20時01分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 多くの海外大物アーティストの来日公演を実現させてきた音楽プロモーターで、音楽イベント会社「ウドー音楽事務所」創業者の有働誠次郎さんが10月15日に老衰のため92歳で死去。23日に公式サイトで発表されました。この訃報を知った米ロック界を代表する存在であるシンガー・ソングライター、ブルース・スプリングスティーンは、有働さんとの思い出の写真とともに追悼しています。

有働誠次郎さんの訃報にブルース・スプリングスティーンが追悼 有働誠次郎さんの訃報へブルース・スプリングスティーンが追悼(画像はブルース・スプリングスティーンの公式サイトから)

 ウドー音楽事務所の公式サイトは23日、「弊社ファウンダー 有働誠次郎 去る10月15日午前3時18分 老衰のため92歳で永眠いたしました」と有働さんの訃報を発表。生前有働さんが「洋楽ライブの創成期から ロックを始めとする様々なアーティストのライブを招聘し洋楽ファンの皆様に喜んでいただけること」を何よりも生きがいにしてきたと伝え、コンサートへ足を運んでくれた人々に謝辞を述べました。さらに今後も有働さんの意思を継ぎ、「人々の心に残るコンサートを提供してまいる所存ですのでよろしくお願い申し上げます」とつづています。

 1931年熊本県に生まれた有働さんは、音楽業界でのキャリアを積み上げたあと、1967年に同事務所を設立。エリック・クラプトン、KISS、ボブ・ディラン、エアロスミス、ボン・ジョヴィ、デヴィッド・ボウイ、ヴァン・ヘイレンなどあまたの海外人気アーティストを日本に招き、のべ1万回以上の公演を遂行してきました。

有働誠次郎さんの訃報にブルース・スプリングスティーンが追悼 延期を重ねながらも6年ぶりのツアーを開催しているブルース・スプリングスティーン(画像はブルース・スプリングスティーンのInstagramから)

 有働さんが来日公演を担当してきたアーティストの1人であるブルースは、訃報に触れ公式サイトとSNSを更新。1988年に有働さんとブルースのマネージャーであるジョン・ランドーとで日本の地下鉄に乗ったときの写真を掲載し、「本日、私たちの並外れた日本のプロモーター、有働誠次郎が92歳で亡くなったと聞き、悲しみに暮れています」と有働さんの死去へ悲しみを表しました。

 続けて「“Mr. Udo”と呼ばれた彼は、まさに唯一無二の存在でした。完璧なホストであり、愛する日本の丁重なガイドであった彼は、どんな場面でも彼の特徴である完璧な仕立てのスーツとネクタイを身にまとっていました」と故人の人柄を評し、「コンサートプロモーターとしても才気あふれ、細部に至るまで桁違いの気遣いをし、その職における絶対的な達人でした」と有働さんがどれほどプロフェッショナルであったかを語りました。そしてコメントの最後は「ツアーリーダーのジョン・ランドーとジョージ・トラヴィスとともに、彼の家族と忠実なチームへ深い哀悼の意をささげます。寂しくなります。ブルース」と結ばれています。

 ブルースがつづっているように、シェアされた写真ではラフな服装でリラックスする2人とは対照的に、有働さんは“完璧な仕立てのスーツとネクタイ”姿。しかし3人ともがとても打ち解けた様子で笑顔を見せていて、単なる仕事相手の枠を超えた関係や、有働さんのおもてなし精神が伝わってくるようです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/07/news026.jpg スーパーで買ったニンニクを土に植えると…… ぼこぼこ増える驚きの簡単栽培に「たくさん出来て最高」「植えてみよう」
  2. /nl/articles/2410/06/news064.jpg 「本当に56歳…?」 “王騎”大沢たかお、“腕と足の太さがほぼ同じ”の圧倒的肉体を披露 「かっこよすぎる」
  3. /nl/articles/2410/06/news065.jpg 「10歳くらい若返ってる」 約300万円の“壮絶な若返り手術”をした人気インフルエンサー、経過や詳細明かす
  4. /nl/articles/2410/06/news045.jpg モグラに似てる“ヤベぇ虫”を、2カ月育ててみたら…… 感動の展開に「これはマジで凄い」「学術発表レベル」
  5. /nl/articles/2410/07/news039.jpg 全てダイソーで買える、とんでもない勢いで増える“めっちゃうまい草”、知ってる? 驚きの増えっぷりとレシピに「すごい再生力だ」「来年やります」
  6. /nl/articles/2410/07/news157.jpg 大谷翔平の妻・真美子さん、「ドジャース奥様会」で笑顔 「真美子さん発見」「ファンです」
  7. /nl/articles/2410/07/news119.jpg 運転は「日本では絶対無理」な車種 たむらけんじ、“自慢の愛車”を紹介 「めちゃくちゃでかい!」
  8. /nl/articles/2410/06/news026.jpg レイヤーの普段着とコスプレを比較→ビフォアフが両方カッコよすぎて16万いいね 「まじでカッコよすぎない?」「面が良すぎて泣いてる」
  9. /nl/articles/2410/07/news009.jpg 韓国人が「日本語だと知らずに使っている日本語」が意外すぎて42万再生→ほっこりするオチに「全部持ってかれた」「お母さんかわいすぎwww」
  10. /nl/articles/2410/07/news107.jpg 人気TikTokerが25歳で死去、臓器提供へ 「何よりも人の命を救いたいと望んでいたから」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
  2. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  3. トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
  4. 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
  7. 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
  8. “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
  9. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  10. 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声