あえて通販限定、SNSで人気の“映える”ラムネやグミ 既存の概念脱するカンロの取り組み(1/2 ページ)

「かわいい」とSNSに写真を投稿する人も多数。「ホシフリラムネ」「シークラゲグミ」を生んだカンロの取り組みについて聞きました。

» 2023年11月04日 11時00分 公開
[ねとらぼ]

 「かわいくておいしい」「うっとりする」「食べるのがもったいない」――カンロがあえてEC(ネット通販)限定で販売する、見た目に美しく映えるラムネやグミがSNSで人気を博しています。その背景について、カンロに聞きました。

カンロの「ホシフリラムネ」

 話題の商品は、星と夜空をイメージしたラムネ「ホシフリラムネ」と、海の中を漂うクラゲを模したグミ「シークラゲグミ」。主にカンロのオンラインショップ「Kanro POCKeT(カンロポケット)」で販売されています(※)。

※シークラゲグミは加茂水族館でも販売しており、またホシフリラムネは催事での販売も実施

「シークラゲグミ」

 ホシフリラムネは2022年8月に発売され、2200円とラムネ菓子としては高額ながら、初回生産分が9日で完売する人気に。星空をイメージしたオリジナルの瓶がセットになっており、ラムネを自分で瓶に入れることで、星空を瓶に閉じ込めるような仕掛けが施されています。

ホシフリラムネ
自分で瓶に詰めるのもポイント

 シークラゲグミは「癒しを詰めた、小さな海」をコンセプトに、2023年7月に登場(価格は1500円)。ミズクラゲをモデルに、クラゲの傘の線や胃などもリアルに表現し、“ちょっぴりハードなむにゅむにゅ食感”をグミで再現したほか、写真に撮りたくなるような3層構造のパッケージデザインにする工夫が凝らされています。

クラゲの傘の線や胃などもリアルに表現
3層構造のパッケージデザイン

 つい写真を撮ってアップしたくなる、SNS時代にぴったり合致したこれらの商品は、2022年に新設された「デジタルコマース事業」から生まれた取り組み「アメージングカンロ」で開発されたもの。デジタルの強みを生かして、キャンディが本来持つ長所を最大化する狙いを持ったシリーズです。

 カンロは取材に対し、既存の商品概念にとらわれず、“様々な味わいや食”、“多彩な色や形”、“食べている時間の楽しさ”といったキャンディの魅力を存分に表現し、「おいしい、ワクワク体験」を提供するシリーズとして開発したと経緯を説明しました。このためパッケージのデザインや価格などに制限が少ないネット通販で販売しています。

 それぞれの商品は、世界観やコンセプトに共感する購入者層をターゲットにしているとのこと。また宣伝に当たっても世界観やコンセプトを重視しており、ホシフリラムネでは「星の命名権」、シークラゲグミでは「水族館のオンラインバックヤードツアー」が当たるキャンペーンを実施するなど、広告やキャンペーンについても商品と連動して体験できるように工夫しているといいます(※キャンペーンはいずれも終了)。

 どちらも売れ行きは好調で、「見た目のかわいらしさが特に好評で、写真付きでSNSに投稿いただいている方も多い印象です。それぞれの商品の世界観やコンセプトに共感いただき、周りの人へのシェアが積極的に行われています」とカンロはコメント。アメージングカンロはギフトとしてのニーズも狙っているとのことで、SNSでは「頂き物」として写真を投稿する人も見られます。

パッケージもゴージャスで、ギフトとしても喜ばれそう

 ところでアメージングカンロ以外の店頭販売している商品でも、カンロからは「4Dグミマーメイドジュエルズ」「鉱石の透明ドロップ」など写真映えする商品が続々登場し、SNSでかわいいと話題になっています。このような路線を強化しているのか聞いたところ、「通販以外でもターゲットに合わせたデザインの商品を展開しております。Z世代を含めた比較的若い世代ターゲットの商品はトレンドを意識したデザインやコンセプトになるので、結果として『かわいい』といった声をいただくことが多いです」との回答でした。

4Dグミマーメイドジュエルズ
鉱石の透明ドロップ

 最後に、アメージングカンロからどのような商品が登場するのか、今後の展開について聞きました。

 「今後も飴やグミの既存の概念にとらわれない、世界観やコンセプトにこだわった『おいしい、ワクワク体験』を提供できる商品を展開していきます」(カンロ)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」