初ノミネートでオスカーに輝いたキリアン・マーフィー 5代目ジェームズ・ボンドから“7代目に”と太鼓判も本人の見解は(1/2 ページ)

話題性は抜群。

» 2024年03月11日 19時02分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 第96回アカデミー賞授賞式が現地時間3月10日に米ロサンゼルスで開催。アイルランド出身の俳優キリアン・マーフィーが主演男優賞を初ノミネートにして受賞しました。“007シリーズの次期ジェームズ・ボンド”とのうわさもあるキリアンに、5代目ボンドを務めた同郷のピアース・ブロスナンが、“彼なら”と太鼓判を押しています。

ピアース・ブロスナンが次のジェームズ・ボンドとしてキリアン・マーフィーに太鼓判 初ノミネートで主演男優賞に輝いたキリアン(画像はピアース・ブロスナンのInstagramから)

5代目のお墨付き オスカー受賞は後押しになる?

 ブロスナンは7日に出席したオスカー・ワイルド賞で英BBCの取材に答え、「キリアンは、国王陛下の秘密諜報員ジェームズ・ボンドとしてすばらしい仕事をするだろう」と彼ならば次のジェームズ・ボンドを担うにふさわしいとの見解をコメントしました。

 1995年公開の「007 ゴールデンアイ」から5代目ボンドとして、「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997年)「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999年)、そして2002年の「007 ダイ・アナザー・デイ」までの4作品に出演し、歴代でも人気の高いブロスナンがお墨付きを与えたことで、キリアンへの期待は一気に高まることに。

 同シリーズは、これまでと少し毛色の違うボンドとして人気の高かった6代目のダニエル・クレイグが「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021年)を最後に同役を卒業して以来、現在まで席は空いたまま。

 次期ボンド役俳優には多数の予想が立てられていて、トム・ハーディ、ダミアン・ルイス、トム・ヒドルストン、オーランド・ブルーム、ポール・メスカル、アーロン・テイラー=ジョンソン、レゲ=ジャン・ペイジといった名前が挙がっていて、依然として英国出身者が中心ながら人種、年齢、キャリアはさまざまです。

ピアース・ブロスナンが次のジェームズ・ボンドとしてキリアン・マーフィーに太鼓判 5代目ジェームズ・ボンドとして王道の魅力を振りまいたピアース(画像はピアース・ブロスナンのInstagramから)

本人の見解は「女性であるべき」

 今回の第96回アカデミー賞で、キリアンが主演男優賞を受賞した映画「オッペンハイマー」(2023年)は、その他に作品賞、監督賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞の7部門でオスカーを手にしました。2023年に脚光を浴びた同作に主演し、その演技も高く評価されたキリアンに俳優として並々ならぬ注目が集まっていることは間違いありません。また、人気の高かったダニエル版のあとをオスカー俳優となったキリアンが継ぐことで、作品としての話題性につながるとも報じられています。

 しかしピアースがコメントした同じ場で、現在47歳のキリアンは米Variety誌の取材に「僕はボンド役にはちょっと年を取ってるんだ」とコメント。「あの船はもう出航したんだと思う」と年齢的にそぐわない役であると“辞退”をにおわせました。

 先代クレイグが同役に抜てきされたのは37歳のときで、45歳だった3代目ロジャー・ムーアを除き、他の俳優はおよそ30代か40代前半のタイミングで選ばれており、ハードなアクションがつきものの名スパイを演じるにはかなりの負担になることは予想されます。

 またキリアンは2019年、英The Guardian紙に向け、ボンド役は「女性であるべきだと思う」とコメントしていたこともありました。一方の先代クレイグは、「単純に、女性や有色人種の役者にはもっと良い役があるはずだ。ジェームズ・ボンドと同じくらいに良い役はあるはずなのに、どうしてジェームズ・ボンドを演じなければならないのだろう?」と意見を述べています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news034.jpg 古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」