世界初の“ミスAI”を選べ! 「人工知能の美人コンテスト」が開催へ 美しさやSNSでの影響力、内面の豊かさを問う質問も(1/2 ページ)

すでに本物と間違われるAIモデルも。

» 2024年04月17日 16時48分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 The World AI Creator Awardsは4月14日、世界初のAI美人コンテストを開催することを発表しました。近年人気の高まっている人工知能によって作られたモデルやインフルエンサーが“ミスAI”の称号を競い、賞金は総額2万ドル(約310万円)以上となります。

世界初のAI美人コンテスとが開催 審査員4人中2人はAI(画像はThe World AI Creator Awardsの公式サイトから)

エントリー資格は「100%AIで生成されたもの」

 “AIクリエイターの功績をたたえる”として開催が発表されたこのコンテストでは、AIで作られた女性モデル/インフルエンサーの美しさや身のこなし、また従来のミスコンで見られるような「世界をより良い場所にするための夢を1つだけ挙げるとしたら何?」といった古典的質問への回答も審査基準に。さらにSNSでの人気や影響力、クリエイターがどのような技術を用いて“彼女”を作成しているかなども判断材料となります。

 賞金は上位3人へ贈られ、優勝者は同コンテストのパートナーであるAIコンテンツを提供するサブスクリプションプラットフォーム「Fanvue」から賞金5000ドル(約77万円)が贈られるほか、同プラットフォームでのプロモーションやPRサポートを得ることができます。

 参加資格はSNS上ですでに活躍しているAIモデルのクリエイターであることと、18歳以上でそれを証明するものを持っていること。またどのようなツールを使っても構わないが100%AIで生成されたものでなくてはならないとのことです。公式サイトの「Enter Miss AI Now」からエントリーでき、優勝者は5月10日に発表。オンライン授賞式が開催される予定です。

 このほか、The World AI Creator Awardsでは男性のAIモデル/インフルエンサー向けのコンテストやファッションコンテスト、より多様な大会も予定しているとのことです。

すでに人気を得ているAIモデル

世界初のAI美人コンテスとが開催 大人気AIインフルエンサーのアイタナ(画像はアイタナ・ロペスのInstagramから)

 近年、AIモデルやインフルエンサーの人気は急上昇しています。同コンテストの審査員も務めるアイタナ・ロペスは、スペイン在住の25歳でピンク色の髪が特徴のインフルエンサー。健康的な笑顔やセクシーな下着姿に魅了される人が続出し、彼女のInstagramアカウントは記事執筆時点で30万人以上のフォロワーが存在しています。日々さまざまなファッションを楽しみ、ワークアウトにいそしんだり旅行へ行ったりするアイタナの投稿があまりにもリアルで、実在する女性だと勘違いした有名人がDMで彼女をデートに誘ったというエピソードもあるほどです。

 彼女を“作成”したスペインのAIモデルエージェンシー「The Clueless」は、生身のモデルやインフルエンサーが原因で多くのプロジェクトがキャンセルされたり滞ったりと苦境に立たされたことがAIモデル誕生のきっかけであったと明かしています。

 生身の人間ではないアイアナには報酬の支払いが発生せず、気まぐれでドタキャンをしたり契約に反したりということもなく、世間からどれだけ批判され悪意あるコメントを書き込まれても感情を揺さぶられることはありません。アイタナは企業とのタイアップなどで、平均月3000ユーロ(約49万円)の収入があるといいます。

 また、アイタナ以外にも審査員としてもう1人、AIインフルエンサーであるエミリー・ペレグリーニも。彼女はクリエイターがチャットGPTで「平均的な男性が理想とする女性」について尋ねたところ、「茶色の髪で足が長い」との回答を得てそのまま作成したとのこと。リアルで好感度が高いことを目標に作られており、Fanvueに登場した最初の6週間で1万ドル(約150万円)以上を稼ぎ出したとのことです。

 そのほか、実在する生身の人間である起業家のアンドリュー・ブロッホ、美人コンテストの歴史家で作家のサリー=アン・フォーセットも審査員に名を連ねています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/18/news071.jpg 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  2. /nl/articles/2503/20/news115.jpg 「いつの間に……」 大谷翔平、試合後の「ひざの状態」にファンに衝撃 「ボロボロ」「すごさを物語っている」
  3. /nl/articles/2503/20/news026.jpg プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  4. /nl/articles/2503/19/news126.jpg 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. /nl/articles/2503/19/news030.jpg 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  6. /nl/articles/2503/20/news046.jpg 【ワークマン】一体なんだこれは…… 衝撃的な“1500円Tシャツ”に反響 「すごく良い」「発想が面白い」
  7. /nl/articles/2503/19/news019.jpg 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. /nl/articles/2503/20/news112.jpg 「なんでこれ使った」 ドジャース公式が“日本人3選手”の勇姿を投稿→よく見ると…… まさかの「違和感」に「誰かわからんかった」
  9. /nl/articles/2503/20/news009.jpg 「もうこりごりだ〜」 財布に新紙幣を入れたら…… “まさかのビジュアル”に爆笑 「昭和アニメのオチかな?」 投稿者に話を聞いた
  10. /nl/articles/2503/17/news040.jpg 毎日庭に来るインコから、ある日渡された“贈り物”とは…… 「号泣した」まさかの正体に「まるで何かの物語のよう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  2. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  3. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  5. ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  6. 「絶対当たったわこれ」→「は?」 ガリガリ君の棒に書かれていた“衝撃の文章”に「そうはならんやろ」 投稿者に当時の思いを聞いた
  7. コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  8. 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  9. 「笑い過ぎて涙が」 小学生次男、宿題で先生に不正を疑われる→まさかの原因が530万表示 「じわじわくる」 投稿者に話を聞いた
  10. 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に