フォロワー100万の人気TikToker、妻の“浮気”を疑い殺害 有罪評決に被害者の親友「3年近くこれを待っていた」(1/2 ページ)

終身刑の可能性もあるとのことです。

» 2024年05月31日 14時48分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 米カリフォルニア州サンディエゴで活動していたTikTokerのアリ・アブラバン(アカウント名:JinnKid)が5月29日、2件の第一級殺人罪で有罪となりました。かつて100万人近くのフォロワーを得ていたアリは2021年10月、別居中の妻アナ・アブラバンと妻の友人レイバーン・バロンを銃で殺害した罪に問われていました。

第一級殺人罪で有罪評決を受けたTikTokerのJinnKid 殺害された妻も出演していた動画(画像はJinnKidのInstagramから)

SNSの人気者が一転

 このニュースを最初に報じた「NBC7 San Diego」ほか地元メディアによれば、評決が下りたあとアリは感情的になって涙を流し、ティッシュペーパーで涙をぬぐったとのことです。

 レイバーンの妹はNBC7に対し、「ようやく兄とアナにほんの少し正義がもたらされたのです。もちろん何をもってしても兄とアナを取り戻すことはできません。でも彼(アリ)はもう二度と他の人へ同じことをすることはできないんです」とコメントしています。またアナの親友は「安心しました。私たちはこれを3年近く待っていたんです」と述べています。

妻の”浮気”を疑い……「裏切りに耐えられなかった」

第一級殺人罪で有罪評決を受けたTikTokerのJinnKid 「JinnKid」のアカウント名で多くのフォロワーを得ていた(画像はJinnKidのInstagramから)

 事件が起こる以前、すでに別居中だったアリとアナはそれぞれホテルと自宅に住んでおり、2021年10月21日、アリは自宅の高級アパートメントへ戻り、その場にいたレイバーンへ発砲、そのあとアナを射殺しました。

 5月20日の法廷で、アリの母親は、事件後に息子から電話で2人の殺害を告げられたと証言。アリは母親に遺体の写真を送り、母親はすぐにその写真を消去したと述べました。

 そして22日、証言台に立ったアリは「裏切りに耐えられなかった」「私は銃を撃った。止められなかった」と涙ながらに自供しました。アリによれば、自宅へ戻ったときアナとレイバーンが一緒にいるのを見て衝動を抑えられなかったとのことです。

以前からDV 終身刑となる可能性も

現地のニュース映像

 しかし検察側はアリがアナへ日常的に暴力を振るっており、アナは夫婦関係はもう終わっている認識であったとしています。アリは別居生活を続けながらアナの浮気を疑っており、ある日自宅に戻ると娘のiPadにインストールしておいた盗聴機能付きのアプリを開き、寝室のベッドの裏に置いて監視していたとのこと。そして事件当日、アナと男性の声を確認したアリは、驚きとともに自宅へ向かったとしています。

 アリはアナに身体的暴力を振るっていたことも認めており、覚せい剤やアルコールの問題を抱えていること、また弁護側は彼自身も幼少時虐待を受けていたことによるトラウマを抱えていると主張しました。

 本人の自供により、陪審員は故意による殺人である第一級殺人罪、衝動的な殺人である第二級殺人罪、過失致死罪のいずれに該当するのか審議することに。最終弁論は24日に行われ、28日の深夜まで審議が行われ第一級殺人罪で有罪が決まりました。判決は6月28日午前9時に予定されており、仮釈放なしの終身刑となる可能性もあるとされています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」