四肢欠損症のママタレント、第2子巡って決断「正直諦めました」 迷いの果てに一時は「頭の隅に世間体も考えてしまって」(1/2 ページ)
現在4歳の娘を持つ佐野有美さん。
先天性四肢欠損症のタレント・佐野有美さんが6月7日にYouTubeを更新。第2子を授かることについて率直な思いを明かしています。
「今1番大事なのは何なのか」を考え抜いた果てに……
先天性四肢欠損症で生まれ、NHK Eテレ「バリバラ〜障害者情報バラエティー〜」に出演するなどタレントや講演家として活動している佐野さん。
今回更新した動画の冒頭で、視聴者に感謝を伝えるとともに「私たち家族は2人目を授かることを正直諦めました」「今後『授かりました』という可能性は本当に低いって言えるぐらい」だと家族の決断を明らかにしました。
佐野さんいわく、娘が3歳になった時からイヤイヤ期が始まり、わが子への愛情は変わらなかった一方、娘の怒りの矛先が全て自分に向くことが「想像以上に辛かった」「対応の仕方がわからなかった」と何度も泣いたとのこと。
ままならない娘の育児に悩みつつ夫婦で妊活すべきか話し合った末、「このままもし2人目を授かれたとき、めい(娘)はどうなってしまうのか」「余計荒れてしまうんじゃないか」と考えつつも「そのときは正直2人目が欲しくてたまらなかった」と当時の心境を吐露。
佐野さんは、3つ上の姉に助けられた経験や、親の介護をすることになった時に娘に全てを負わせてしまうことへの不安を続けざまに告白し、「本当にいけないんですけど」と前置きしつつ「頭の隅に世間体も考えてしまっていた」とも。
「将来を考えると姉弟を作ってあげた方が良いのだろうか」「今を考えると娘だけの方が良いのではないか」と葛藤した末、「今1番大事なのは何なのか」と考えたときに第2子を授かることを諦めるという結論が出たとしています。
佐野さんは5月27日に更新したブログで第1子出産時に多くの誹謗(ひぼう)中傷を受けたことを告白。「皆さんはなぜ子供を産んだのですか? 欲しかった、家族を増やしたかった、自分の子を育てたかったという気持ちがあったからではないてすか? 正直、障害の有無関係なく皆んな同じ思い、気持ちであるという事を知って欲しいです」と障がいの有無にとらわれない考えをつづっていました(関連記事)。
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