『七夕の国』インタビュー 主演・細田佳央太、今後のビジョンは「飽きられずに30歳まで続けたい」 勝負の20代語る(1/3 ページ)
『七夕の国』実写化、原作ファンをエグれるか。
岩明均さんの“怪作”をディズニープラスで実写ドラマ化した『七夕の国』が、7月4日から配信が開始されました。
原作は、「寄生獣」や「ヒストリエ」などでも知られる岩明さんが、1996年から1999年にかけて小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」で不定期連載した漫画「七夕の国」(小学館刊)。“あらゆる物に小さな穴を空ける”というくだらない超能力を持った平凡な大学生の南丸洋二(ナン丸)が、ある田舎町で代々受け継がれてきた不穏な風習と絡まり、次第にその謎が明かされていく物語です。
4日から独占配信がスタートし、すでにネットでは作品の評価が寄せられる中、主演の細田佳央太さんはインタビューで「絶対大丈夫」と自信に満ちあふれた様子。多くの作品に出演する躍進を見せる中で、ディズニープラス独占配信での『七夕の国』に挑む思いや、自身の“将来”についても話を聞きました。
超能力者、でも就職に追われる普通の大学生ナン丸はどうやって生まれたか
――原作は細田さんが生まれる前に刊行されていますが、作品はご存じでしたか?
細田佳央太(以下、細田) 出演が決まってから読みました。めちゃくちゃ面白かったですし、漫画が刊行されたのは30年近く前ですが、見づらさが一切なくて、これを現代風にアレンジしてもきっと刺さるんだろうなということを同時に感じました。そういう意味ではドラマ化されるのがすごく楽しみだなと思いました。
――そうした原作の魅力を実写ドラマでどう表現しようとしましたか?
細田 原作を何度も見返して、得られるヒントは全て吸収しようと思っていました。いただいた脚本は、瀧悠輔監督と山本晃久プロデューサーが、もともと原作の大ファンだったということもあり、原作をリスペクトしたものでした。原作への愛情と敬意、ファンが多いことなども分かった上でのことだと思うので、僕もこぼすところなく、ナン丸というキャラクターを作っていきました。
――ナン丸ののほほんとした、ある意味で“普通”なキャラクターは、どのようにつかんだのでしょうか?
細田 監督に「もっとお芝居を軽くしてほしい」と本読みで言われたんです。
――お芝居を軽くする?
細田 最初、“軽くする”ってどういうことだろう? と意味を理解できなかったんですが、監督と話してみたら、分かりやすいようなお芝居ではなく、もっとナチュラルなものがいい、それがナン丸につながると説明していただきました。
もともと、のほほんとした役を演じることもあったので、イメージを把握するまでにそんなに時間はかからなかったのですが、たぶんおごりがあったんでしょうね。そこは監督に正していただきつつ、原作のナン丸を映像で作り上げていきました。
――なるほど。ナン丸が超能力を使う際に発する「ちょわぁぁぁぁ!」もそうしたベースの上作られたんですね。
細田 そうですね。当初は、もっと漫画っぽく、周りがびっくりするような高い変な声を出そうとイメージしていたんですが、監督からは、わざと面白くする必要はなくて、自分本来のフラットな声で、肺活量が持たなくなったら穴が空く一点集中のパワーを注ぐようなイメージでということは本読みでやってみて決まりました。撮影のインが第1話の初っぱなのシーンからだったのですが、10回以上やったので、声ガッスガスになっていました(笑)。
――作品でも象徴的な、球体を作るCGのシーンはどういったイメージで挑みましたか?
細田 ナン丸が正しい能力の使い方に目覚めてから、なじむまでは時間があったと思うので、その過程を自分なりに考えていました。撮影前には球体のビジュアルを映像で確認させてもらって、現場では発泡スチロールを球体に見立てて、テストではそれを演出部の方が動かして、本番では実際に「このくらいのスピードだったかな」とイメージしながら、撮影しました。
ディズニープラスで映像化できたことの重要さ
――完成したものはご覧になりましたか?
細田 はい。めちゃくちゃ面白かったですし、普段作品が世に出るタイミングは緊張するんですが、『七夕の国』は絶対大丈夫だろうと勝手に感じています。というのも、これだけすてきなスタッフさんやキャストの方々とディズニープラスというプラットフォームで作れたということがすごく大きいです。
原作ファンが多い作品ですので、ちゃんと時間をかけられる配信のコンテンツで作れたことは自信になりましたし、配信コンテンツという映像制作にこの年齢で携われたのはすごく大きな経験になったので、不安は一切ないです。
――やはり配信コンテンツに出演することは、地上波とは違った心持ちになるのでしょうか?
細田 お芝居へのスタンスは、どの媒体でも変わることはありません。ただ、配信はお金と時間のかけ方が違うので、この規模できるのは配信ならではだと思います。もちろん、どの媒体でも1つの作品を作るには、大勢の人やお金が関わってくるのですが、作品に必要なものをコストや余計なことなどを考えずに没頭できるという意味では、やはり強みですよね。
――視聴者目線だと、原作を実写化したときに、配信なら大丈夫だろうという謎の安心感もあります。
細田 配信ドラマも含め、日本のエンタメ界がさらに盛り上がっていくといいなと思っています。
――では、これから視聴者の方に届くのが楽しみですね。
細田 楽しみです、と言いつつ、すでに先行試写が始まっているので、この作品がどういう風に届くのか気になっています。ただ、不安や緊張というよりも楽しみという気持ちがすごく強いです。
関連記事
- 実写「七夕の国」が初の映像解禁 異様な雰囲気を醸し出す山田孝之らの出演も一挙発表される
「ガンニバル」のDisney+ならきっと面白い。 - 岩明均『七夕の国』がDisney+で実写化 細田佳央太主演で2024年7月配信
細田さんがナン丸を! - Netflix「寄生獣 -ザ・グレイ-」に菅田将暉がサプライズ出演 「鳥肌立った」「染谷将太じゃないの?」と話題に
監督は「エンディングに登場する『泉新一』と『ミギー』はとても重要な役柄だった」と説明。 - 細田佳央太、ほぼ無名の主役から「ドラゴン桜」を勝ち取るまで フレッシュな笑顔から分かる“純粋”さと“情熱”
熱い男だ。 - 1000人超のオーディションから主演へ――映画「町田くんの世界」、“ほぼ演技経験ゼロ”の細田佳央太&関水渚が目指すこれからの“世界”
主演級の豪華キャストも集結。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
-
まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
-
自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
-
「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
-
「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
-
330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
-
ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
-
大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
-
58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
-
「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
-
大谷翔平、インスタ最新投稿で活躍シーンのハイライト公開 一瞬映る“妻・真美子さんと母・加代子さんの笑顔満開ハイタッチ”に注目
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
- イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
- 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
- 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
- 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
- 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
- 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた