KOITO(小糸製作所)が、光を使って路面にさまざまな情報を表示するシステム「ロード・プロジェクション・ヘッドランプ(RPH)」を開発。東京ビッグサイトで開催されている「東京モーターショー2019」に出展して、デモンストレーションを披露しました。
ロード・プロジェクション・ヘッドランプとは、一般的なクルマのヘッドライトがある位置に、特殊な構造の専用ライトを取り付けて、プロジェクションマッピングなどと同様に「光で図形やピクトグラムなどを路面に表示する」というシステムです。
これはクルマを運転するドライバーだけでなく、ほかのクルマを運転するドライバーや歩行者などとのコミュニケーションをサポートする役割を持ち、狭い道路で対向車とすれ違うときに気になる「車幅」を視覚的に示す機能のほか、近くにいる歩行者を検知してレーダーのように位置を示す機能、災害時に最寄りの避難所へ誘導するナビゲーション機能など、さまざまな機能の実装が検討されています。
まるでゲームみたいなレーダー表示は、ドライバーだけでなく歩行者からもクルマの位置がわかりやすくていいですね。
今回のデモではクルマの目の前に表示されていますが、本来はドライバーの死角を避けて、10メートルほど先の見やすい位置に投影されるそうです。また、フロントのガラスで発生する光の屈折などの影響にも対応して、正確で視認性の高い投影となるとのこと。
小糸製作所では他にもリアの方向指示器を路面に表示するシステムなど、「光と路面」をテーマにした自動車技術の開発が進められており、「コミュニケーション」をテーマにしたサポートシステムの開発も行われています。今回の東京モーターショーではその一部が一般公開されており、そう遠くない未来で活躍してくれそうな技術が展示されていました。
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