東京モーターショー2019、“そこそこ現実的”な「近未来のクルマ・乗り物」まとめ【写真26枚】(2/3 ページ)
「お子さまも多分ワクワク」。いつかはこれらが普通になりそうです。
「パーソナルモビリティ」が普及するかも?
続いてもう1つ、会場のあちこちで目立っていたのが「パーソナルモビリティ」と呼ばれる新しいタイプの乗り物です。
自動車に近い形の「パーソナルモビリティー」。ミニカー登録ならば1人乗りだが、軽自動車登録として座席を2つ確保することで2人乗車も可能。ただこの辺りはまだ法整備が追いついておらず、メーカーとしても手探りで、関連部署に伺いを立てながらの状態なのだそうだ。EV関連の早期法整備も望まれる
ざっくりと言えば「1人(〜2人)乗りの、自転車以外の小型の乗り物」といった意味になるでしょうか。大義では古くからある自転車も含まれますが、それに留まらない新しい移動手段・車両として、クルマに近い四輪形のものもあれば、セニアカーや車いすのようなスタイル、さらにはキックボードのようなものまで、用途によっていろいろなカタチの乗りものが今後登場してきます。電動キックボードタイプなどの一部の車種は、会場間の移動手段としても体験できました。
都市部のちょっとした移動に便利そうな電動キックボード、高齢化社会における移動手段としての4輪タイプなど、近い将来、どこでも見かけるものになっていそうな乗り物です。
ラストワンマイルの移動手段になる電動キックボードもいろいろ。灯火類や安全部品を備え、ナンバーを取得してちゃんと公道を走れる製品も増えている。「購入する」だけでなく、「駅前で、目的地まで行く10分間だけ借りる」といった「利用する」のシーンでの普及が期待される
トヨタの超小型EV「Ultra-Compact BEV」。2人乗車に対応し、リアにはそこそこ広い荷室もしっかり搭載。「“現在、軽自動車を求める人”に適する価格帯」にするのが課題であり、目標であるようだ
「働くクルマ」も変わっていく
未来のクルマはもちろん自家用車ばかりではありません。社会的にはむしろこちら。ということで「働くクルマ」も変化してきています。現実的なところでは、人手不足を解消する手段となる国産のハイブリッド連接バス「エルガデュオ」が注目を集めていました。
これまでも輸送力アップのために連接バスを導入しているバス会社はありました。しかしそれは海外規格の車種のため、苦労して運用しているものだったそうです。そんなハイブリッド連接バスをいすゞが、日野自動車と共同開発しました。今後、路線バスなどにもこの長ーいエルガデュオを見かける機会が増えるかもしれません。
働くクルマの自動運転は自家用車以上に注目されていて、研究や実験が進んでいます。決まったルートを走行する長距離路線の大型トラックの方が、完全自動化の実現時期は早いとも言われます。
変わったものでは、日野の「FlatFormer」は必見。合体ロボットのようなちょっと面白いギミックがあるトラックです。
FlatFormerは平べったい台車のような部分が本体で、積み荷に合わせてボディーを臨機応変に載せ替えて使えるという、設計自由度の高いEV+自動運転ならではの試みです。
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