東日本旅客鉄道(JR東日本)は11月10日、時差通勤を行うとポイントがたまる定期利用者向けサービスを2021年春に開始すると発表しました。JR東日本グループのポイントサービス「JRE POINT」で実施します。
同サービスは、新たな生活様式、多様化する通勤スタイルや移動手段の変化や需要、その対策に向けて、当面は開始から1年間限定で展開するもの。Suica通勤定期券利用者に向け、各駅が設定するピーク時間帯を外して利用することでJRE POINTを還元します。
対象はJR日本在来線首都圏エリアのSuica通勤定期券利用者。駅が設定したピーク時間帯(例えば7時〜8時30分)の前に入場すれば「早起き時間帯」のポイントが、同じく後に入場すれば「ゆったり時間帯」のポイントが還元される仕組みです。
これに加えて、定期券を買うほどではないが「回数券のように繰り返し利用する客」に向けたポイント増額サービスも2021年3月1日に開始します。
こちらは、「Suicaの入金(チャージ)残額による在来線の同一運賃区間の利用回数が月10回」に達すると、既存のSuica鉄道利用時還元額(モバイルSuicaの場合で2%)に加えて「運賃1回分相当」のJRE POINTも還元するというもの。さらに11回以上の利用で、1回ごとに運賃の10%相当額のポイントを還元します。
JR各社は2021年春のダイヤ改正で、終電を30分ほど早める「終電時刻の繰り上げ」の実施を決定(関連記事)。併せて「時間帯別の新たな運賃体系を検討」していると明らかにしていました。
今回のポイント還元は、密回避/乗客分散/満員電車解決策の1つとして、ピーク時間帯以外での利用に協力すれば運賃(相当額)を下げる施策です。都市圏の他鉄道事業者も追従することで相乗効果が生まれそうです。
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