安房鴨川駅弁に「あさりめし」が生まれた理由:安房鴨川「あさりめし」(864円)(3/3 ページ)
内房線の木更津とともに、外房の安房鴨川にも「あさりめし」があります。この名物駅弁はどんな背景で生まれたのでしょうか
【おしながき】
- あさりめし 飾り人参 ししとう
- 玉子焼き
- 竹輪ごぼう
- ひじき煮
- 枝豆
- 煮豆
団体向け弁当として生まれた「あさりめし」ですが、駅弁としては、ワンコインで食べられることから安房鴨川駅でも人気を博します。その後、リニューアルが行われたことで、現在はおかずが充実。三原駅弁・浜吉から味付けのヒントを受けたというあっさりとした味わいの甘辛あさりご飯に加えて、玉子焼き、竹輪とヘルシーな構成となっています。南総軒自慢のひじき煮はこの駅弁でも健在です(現在、駅での購入は予約がお薦めです)。
南房総を走る2両編成の普通列車には、1両に2席、全部で4席だけボックスシートが設けられており、旅情を感じたい利用者には、とくに海側の席が垂涎の的となっています。時間帯によっては安房鴨川で10分以上停車する列車もあり、昔ながらの鈍行旅気分が楽しめることもあります。できるだけ混雑しない時期、時間を見計らって、のんびりとした鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(初出:2022年8月19日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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