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物語としての面白さを追求! をのひなおが新作で挑戦する「明日カノ」では描かなかったこと(1/2 ページ)

新たな舞台は渋谷!

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 サイコミで11月15日、をのひなおさんの新作『パーフェクト グリッター』の連載が始まりました。累計発行部数650万部を記録した衝撃のデビュー作『明日、私は誰かのカノジョ』以来の作品です。新作の公開にあたり、をのさんと担当編集の梅崎さんを取材し、企画の作り方から休暇の過ごし方、新作で挑戦することなどを伺いました。

「パーフェクト グリッター」(c) Hinao Wono / Cygames,Inc

『パーフェクト グリッター』あらすじ

モモには友達がいなかった。

郊外の実家に住み日々SNSに写真をあげては少ない“いいね”を糧に漫然と生きる毎日。ある時、彼女は憧れのインフルエンサー・イチカから一通のDMをもらう。

【momoちゃん夜会えたりする?】

思いもよらない出来事に有頂天になるモモだったが…

果たしてそれは天国への誘いなのか、それとも地獄への片道切符なのか。

モモとイチカ、二人の数奇な運命が交差し始める。

サイコミに早くも帰還


約1年でサイコミに戻ってきました。大ヒット後の動きとしては非常にスムーズな印象です。




今年2月の「明日カノ」最終巻のPRに「新連載、始動 2024年内連載開始」と予告が載ったんですよね。それを入れると聞いたとき「えっ 確定しちゃうじゃん。やめて!」と思いました。結果的には、それでやらざるを得なくなったおかげかもしれません。



梅崎さんの手腕ですね。



当初の予定ではもう少し早く始まるはずだったんですよ。



夏開始と話してましたね。それが後ろ倒しになって。予告が“年内”だったから「12月31日もありですか?」と聞いたら「ダメです」と言われて。新作の打ち合わせ自体は2月ごろにやって、4月のサイン会で冒頭4Pのネームも展示するとかで準備はしていたんですが、エンジンかからなくて1話完成まで時間がかかりました。いま過去の自分が怠けていた分を取り戻すため必死にやってます。



梅崎さんから新作に対して要望はありましたか?



「絶対に大ヒットさせるぞ」みたいな思いでやらなくていいとは伝えました。言ってもまだ2本目なので。肩ひじ張らずに、プレッシャーは持ってほしくないなと。



「明日カノ」がデビュー作……あらためてすごいですよね。をのさんだったらよその青年誌どこでも連載できそうです。



他社からもオファーはあって、一時期はとある媒体との同時連載を狙っていました。でも、そんな器量はなかったですね……。今の新作だけで精一杯です。



サイコミは週刊連載だから難しいでしょうね。



あのときの私はできる気がしていたので、先方にも「週刊でやりますよ」と言ってたんですが、いまから考えると絶対無理なんですよ。どうかしていました。


新作の主要キャラ2人

ヒット作完結から新作までの日々



「明日カノ」の連載終了後はどんな暮らしを? 



最初は「遊ぶぞ!」と思っていたんですけど、私ができる遊びなんて……友達も少ないし。すぐにやることなくなって、毎日何をしていたか覚えていません。生産性のない日々を送った結果、「自分ってなんなんだろう」となって。まだ仕事していた方が精神衛生上いい気がして、次は連載と連載の間に長期休暇を取らないと心に決めています。



ストイックですね!



連載始まったら「休みたい」ってなるでしょうけど。



休みの間に読んで面白かったコンテンツはありましたか?



ドラマの「ブレイキング・バッド」は全シーズン見ました。めちゃめちゃ面白かったです。あと以前から梅崎さんに勧められていた『BLEACH』をこのタイミングで読破しました。「破面(アランカル)篇」の前で離れていたので、あらためて最後まで読んだらすごくよかったです。



『BLEACH』と『湾岸ミッドナイト』はいろいろ応用が効くから、いろんな作家さんにおすすめしています。


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