いわゆる“働き方改革”によって、残業時間を減らし、働く場所や時間の自由度が上がるなど、個人の時間の使い方には多様性が生まれつつあります。では地域別にみた場合、自由に使える時間には差があるのでしょうか?
今回は、国土交通省が公開している資料から、「平均可処分時間」の都道府県別ランキングをご紹介します。基となっているデータは2016年のもので、リモートワークが広がった直近の状態は反映されていませんが、地域別の傾向を把握するには有効なものでしょう。
ちなみに可処分時間とは、「1日のうち通勤や通学、仕事、学業、家事、育児などの時間を除いた、食事・睡眠を含む自由に使える時間」を指します。また、今回の調査対象はフルタイム雇用者に限られています。それでは下位と上位の結果を見ていきましょう。
(出典元:国土交通省「企業等の東京一極集中に関する懇談会」参考資料)
「自由に使える時間」が短い都道府県は?
調査結果を見てみると、平日の平均可処分時間の全国平均は「736分(12時間16分)」。意外と長いようにも思えますが、睡眠時間や食事・入浴などをすべて含んだ時間です。
東京都は723分で45位、つまり下から3番目の結果です。同じく埼玉や千葉、大阪などの大都市圏はすべて40位以下という結果に。中でも神奈川は705分と、全都道府県中で最下位となりました。
続いて、可処分時間が長い上位を見てみましょう。
第3位:和歌山県
第3位は和歌山県です。和歌山は同調査における通勤・通学時間や帰宅時間の長さランキングでは平均的なポジション。ただ、労働時間ランキングは下から10番目と短い方で、全体の可処分時間が増えているものと思われます。
第2位:青森県
第2位は青森県。ただし労働時間ランキングでは、青森は全国で4番目に長い県です。それでも可処分時間が確保できているのは、通勤・通学時間の長さが下から2番目となっているなど、生活にかかる移動時間が比較的短いことが要因でしょうか。
第1位:鹿児島県
第1位となったのは鹿児島県でした。鹿児島の平均可処分時間は、全国平均の736分より46分長い「782分」。最下位の神奈川県の705分と比べると、平均で77分も長い結果となっています。
鹿児島県もまた、通勤・通学時間が全国で2番目の短さ(青森と同率)。労働時間は全国平均と変わりませんが、帰宅時間の早さでは全国7位と、仕事以外の時間をしっかりと確保できている傾向がうかがえます。
「可処分時間」をどうやって増やす?
これらはあくまでも都道府県の平均の結果であり、また「フルタイム雇用者」に限った結果でもあります。たとえば時短で働きながら育児を行っている人や、育児にすべての時間を割いている人からすれば、「自由に使える時間なんてまったくない」という人も多いはず。
コロナ禍で生活様式が一変している昨今、各家庭がどのように可処分時間を増やしていけるかを考える良い契機にできるでしょうか。
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