イヤフォンの選び方とオススメは? ワイヤレスの売れ筋、機能別のメリットと注意点を解説

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画像出典:「SONY WF-1000XM3

 スマートフォンなどの普及によって、イヤフォンを利用する機会が増えています。通勤・通学で音楽やラジオを聴くのはもちろん、学校のオンライン授業や在宅ワークのオンライン会議、音楽を聴きながらランニングやウォーキングを楽しんでいる人もよく見かけます。

 そんなイヤフォンは、有線かワイヤレスか、カナル型かインナーイヤー型か、など選ぶべきポイントがたくさん。値段も機能も様々です。本記事では、イヤフォンの選び方から、シーンに合わせたおすすめ商品までを紹介していきます。

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有線? ワイヤレス? 接続方法で選ぶ

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 イヤフォンの接続方法は主に2種類あります。1つ目はケーブルありのタイプ(有線)で、メリットは遅延や音飛びがないこと、高音質再生に対応していることが挙げられます。近年は、リケーブルと言ってケーブル部分を付け替えて音の変化を楽しむことも可能に。音質重視の方におすすめといえます。

 デメリットは、ケーブルがあることにより動きが制限され邪魔になってしまうこと。また、ケーブルに触れたときにタッチノイズが発生してしまうことです。

有線タイプのメリット:遅延や音飛びがない、高音質再生に対応している

有線タイプのデメリット:ケーブルが邪魔になる、ケーブルでタッチノイズが発生することがある

 2つ目はワイヤレス(Bluetooth)。最近はスマホにイヤフォンジャックがなくBluetoothタイプしか使えないものも増えていますよね。ワイヤレスのメリットは、ケーブルがないことにより取り回しが手軽な点。かばんの中でケーブルがぐちゃぐちゃに絡んでしまうこともありません。

 ただし、状況によっては音飛びや遅延してしまうことも。また充電が必要なこともデメリットの一つでしょう。さらに近年は、電車の乗り換え時などにワイヤレスタイプのイヤフォンを落としてしまうトラブルもたびたび発生しています。

ワイヤレスタイプのメリット:取り回しが楽、持ち運びやすい

ワイヤレスタイプのデメリット:音飛びや遅延が起こることがある、充電が必要、耳から外れてしまうこともある

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ワイヤレスタイプの種類 完全ワイヤレスとは?

 ワイヤレスタイプには、さらにいくつかの種類があります。左右のイヤフォン間がコードで繋がっていない「完全ワイヤレス型」、首にかけて使う「ネックバンド型」、主に通話目的で使われる「片耳型」、骨を揺らして聴覚神経に直接伝える「骨伝導型」などがあります。

 完全ワイヤレス型が有名ですが、ネックバンド型はスポーツ中などでもイヤフォンを落とす心配がないのでおすすめです。自分に合ったタイプを選んで快適なイヤフォンライフを楽しみましょう。

 また、ほとんどのワイヤレスイヤフォンが採用しているBluetooth接続の場合、対応する規格とコーデックも確認しておきたいところ。

 コーデックとは、簡単に言えばデータを圧縮して小さくするために使われる技術の形式のことです。データを圧縮することで、端末に多数の曲を保存することや、リアルタイムにデータを受信して再生するストリーミングなどが可能になります。

 ただしデータを圧縮する方法はひとつではなく、いろいろな形式が開発されています。例えば、iPhoneだとAACという方式が、Androidの場合はapt-Xという方式が主に使われています。また、後ほど説明するハイレゾ対応で現在最も高音質と言われているのがLDACというものです。

 音質にこだわりがある方はもちろん、イヤフォンとデバイスのコーデックが対応しているかも確認して購入しましょう。

 Bluetoothの規格については、現在は5.2が最新で、5.0以降は接続が十分に安定しています。古い規格を選ぶ場合は接続が不安定になる場合があり、注意が必要です。

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カナル型? インナーイヤー型? 耳掛け型? 装着方法で選ぶ

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 イヤフォンの装着方法にもいろいろとあります。有名なのは、カナル型、インナーイヤー型ですよね。他に耳掛け型というのもあります。

 耳の奥までしっかりと差し込むタイプのカナル型のメリットは、密閉性が高く音漏れしにくいこと。音漏れしにくいので混んでいる電車内などに適しているといえますね。また、一般的に低音域の表現に優れているといわれています。デメリットとしては、長時間つけていると耳に疲労感が出てくることが挙げられます。

 AirPodsなどに代表されるインナーイヤー型は、開放感があり長時間つけていても耳が疲れにくいのが特徴。一般的に高音域が得意とされています。ただし、音漏れしやすいので電車内や公共の場で使う場合には音量に注意です。

 また、耳掛け型タイプも販売されています。装着中の安定感が高いため、ランニングやウォーキングに最適です。

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高音質を楽しみたい場合は「ハイレゾ」対応のものを

 最近よく聞く「ハイレゾ」とは、どういうものなのでしょうか。実はアナログのもつ豊かな音をデジタル化した場合、CDなどでは記録できない音の領域がありました。

 「ハイレゾ対応」とは、このようなCDなどでは拾いきれなかった音の情報もたくさん持っていますよ、という表示です。つまり、音の迫力やリアルさが大きく向上しています。ただ、ハイレゾを楽しみたい場合は、イヤフォンだけではなく音源やデバイスもハイレゾに対応している必要があります。

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防水性やノイズキャンセリング機能など 欲しい機能で選ぶ

 イヤフォンを選ぶ際、防水性やノイズキャンセリングなど、利用シーンに合わせて追加的な機能に着目することも大切です。

 例えばジョギングの際に使うけれど雨の日も走りたいとか、お風呂場で聞きたいけれど水没したら壊れそう、といった人には防水機能がついたイヤフォンがおすすめ。防水イヤフォンの場合、「IP+数字2つ」もしくは「IPX+数字1つ」などの記号が書かれている場合があります。

 数字2つの場合にはそれぞれ防塵機能と防水機能の等級を意味します。数字1つの場合には防水だけ備わっていて、その等級が数字で表されています。大きい数字のほど性能が上がりますが、雨の中で使いたい場合や、お風呂やプールなど水没の危険がある場所で使いたい、という場合で選ぶべき数字が変わってきます。

 屋外使用であれば「IPX5」以上のもの、お風呂などでは「IPX7」以上の防水機能が備わっているのが良いとされています。

 また、屋外で利用したい場合には、クリアな音を届けてくれるノイズキャンセリング機能が便利です。バスや電車の中で英語の勉強をしたい、音楽を聴きたい、という場合などに気になる騒音を小さくしてくれます。さらに、電車のアナウンスなどの重要な音声は取り込んでくれる、といった機能がついている高性能なものも。

 どんなときにイヤフォンを使うことが多いか、頭の中でシミュレーションしてみて、必要十分な機能をもった製品を選びましょう。

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家で使うときのおすすめイヤフォン|疲れにくいインナーイヤー型

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 在宅勤務でイヤフォンを使ってリモート会議を行う人も多いのではないでしょうか。勤務中の会議で使い、休憩のために好きな音楽を聴き、また仕事に戻る、そんな時間を過ごすとき、気がついたらずっとイヤフォンをつけっぱなしだった、なんてこともあるかもしれませんね。

 そのため、自宅で使う際は、長時間つけていても耳に負担のないインナーイヤー型の「Apple AirPods with Charging Case」がおすすめです。完全ワイヤレス型で、一回の充電で5時間の再生、または3時間の通話が可能です。

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通勤・通学で使うときのおすすめイヤフォン|ノイズキャンセリング機能でストレスフリーに

画像出典:ソニー公式サイト

 通勤や通学で音楽を楽しみたいなら、騒音を消すことのできるノイズキャンセリング機能がついたものがおすすめ。「SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3」ならノイズキャンセリング機能つきでハイレゾ級の高音質。本体のみで6時間、付属のケースで3回分充電して合計24時間の再生が可能です。

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スポーツやランニングで使うときのおすすめイヤフォン|防水対応で装着感がいいものを

画像出典:Amazon.co.jp

 ランニングやスポーツをする際のおすすめイヤフォンは「Anker Soundcore Spirit X2」。防水防塵性能が最高スペックのIP68で、雨天時の使用はもちろん、運動でかいた汗からもイヤフォンを保護してくれます。激しいスポーツやランニングでも外れにくいピッタリとしたフィット感。イヤホン本体のみで最長9時間再生、付属のケースで充電を行うと最大36時間の再生が可能です。

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イヤフォン使用時の注意点

 「イヤフォン難聴」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。イヤフォンやヘッドホンが原因で騒音性難聴や音響外傷になってしまうことです。イヤフォン難聴の症状は、聴力の低下だけではなく、耳鳴りやめまいが起こることも。イヤフォン難聴にならないためにも長時間の使用を避けて、音量を上げすぎないよう気をつけましょう。

 また外で使う際は交通事故などに注意を。ヘッドフォンやイヤフォンをしていて、車が通る音が聞こえなかったために交通事故にあってしまうこともあります。自治体によっては自転車運転中のイヤフォン使用を条例で禁止しているところもあります。自転車だけでなく、歩行中もなるべく使用を避け、使う場合は音量を下げて外部の音も聞こえるようにしましょう。

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