PSYCHO-PASS サイコパス（ファースト）の神回を決めよう！【人気投票実施中】

　2012年～2013年、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス（ファースト）』全22話が放送されました。本広克行さんが総監督を手掛ける本作品は、警察ものと近未来SFの要素を取り入れた人間ドラマです。監視社会で活動する公安局刑事課一係のメンバーの心理と共に、犯罪者に染まる人間の弱さを美しいアニメーション技術で再現しています。

　そこで今回、「『PSYCHO-PASS サイコパス（ファースト）』の神回を決めよう！」と題して人気投票を実施します。あなたが最も印象に残っている放送回を教えてください。では、アンケートの対象22話のうち、5つのエピソードを解説します。

Original Episode.1 犯罪係数

　『犯罪係数』では主要キャラが一堂に会し、複雑かつ壮大な物語の始まりを奏でます。独自のシステムで犯行に及ぶリスクを数値化する社会、本作品の舞台がリアルに描写されています。初回ながらも、廃棄区画で立てこもり事件が発生するというスリリングな展開。常軌を逸した犯罪者と治安維持活動に携わる公安局刑事課一係のメンバー、両者の攻防にヒリヒリします。

Original Episode.8 あとは、沈黙。

　『あとは、沈黙。』では、主人公である咬噛慎也の刑事の勘がさえわたります。かつて捜査していた標本事件と女子高生の連続殺人事件、両方の事件の関係性に気づいたのです。さっそうと学園に乗り込んだ彼が、重要参考人である王陵璃華子に銃口を向けるシーンはとてもクールです。また、咬噛にとって因縁の相手である槙島の正体が明らかになったこの回は、『PSYCHO-PASS サイコパス（ファースト）』のターニングポイントとも呼べるでしょう。

Original Episode.11 聖者の晩餐

　『聖者の晩餐』では、槙島と泉宮寺という人間を狩猟することが楽しくて仕方ない2人によって、サイコパスとはいかなるものかが明確に示されています。槙島が自身の残忍な行為を正当化し、平然と女性の首を切り裂く場面は、尋常でない恐怖感をかきたてられます。彼らと対比するように公安局刑事課一係の勇姿が描写されることで、逆に一線を越えた者たちの底知れぬ闇を際立たせています。ちなみにヒロインの常守朱は『聖者の晩餐』以降、刑事としての素養が本格的に開花し始めました。

Original Episode.16 裁きの門

　『裁きの門』は、咬噛慎也と常守朱の連係プレーなど、見どころ満載です。特に槙島と咬噛慎也の格闘戦は、鬼気迫るものがあります。さらに、遅れて戦いに乱入した常守朱の不意打ちも素晴らしいです。彼女にとって槙島は友人の命を奪った凶悪犯であり、殺したいほど憎い人物でした。しかし彼女が選択した行為は、射殺ではなく逮捕でした。葛藤を抱きながらも、自身に裁きを下す権限がないと判断したことは彼女の人間としての真の強さの証ではないでしょうか。

Original Episode.22 完璧な世界

　咬噛慎也と槙島は、何かに引き寄せられるように相まみえ、『完璧な世界』で死闘を繰り広げます。長きにわたる因縁と復讐心を持っていた2人ですが、穏やかな表情でラストを迎えています。共に監視社会のシステムに収まりきらなかった彼らですが、結局は似て非なる存在だったとも言えます。それゆえに、逆に心のどこかで共鳴し、互いを求め合っていたのかもしれません。槙島を射殺した咬噛慎也が行方不明になったものの、常守朱が彼の意志を継承し、正義を貫く敏腕監視官に成長する兆しが示されました。

まとめ

　アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス（ファースト）』は大好評を博し、「SUGOI JAPAN Award 2015」のアニメ部門で第9位を獲得しました。そして、第二期、第三期と続編が制作され、新たな魅力を獲得しています。各作品の原点と呼べる『PSYCHO-PASS サイコパス（ファースト）』、ファンの心に突き刺さった名言や名場面がたくさんあるのではないでしょうか。

　上記以外のエピソードに感銘を受けている方も多いでしょう。投票の際には、「○○は最高に面白い」「○○で作品にハマった」など意見もお知らせください。あなたの一票をお待ちしております！

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